二年前の今日、実家の父が亡くなりました。体調不良で入院して、これから検査をして~というところだったのが半日で急変し、緊急輸血の為に家族の同意書が必要と病院から電話がきて、駆けつけた時は、もう手の施しようがありませんでした。多臓器不全でしたが、あまりの急変に担当の先生から解剖して詳しく死因を調べますか?と言われたのですが、父が生き返る訳では無いのでお断りしました。
その前の年に亡くなった義父は、朝に病院へ見舞いに行って話して、その午後に眠ったまま亡くなったのですが、父も前日に見舞いに行って話して、次の日に眠ったまま逝きました。どちらも最後に会ったのは私だけでした。どちらも、亡くなるとはこれっぽっちも考えていなくて、きっと元気になって家に帰ってきてくれると信じていました。
先週末に父の三回忌をしました。菩提寺の和尚さんから、「犬と散歩へ行くと、もうお父さんとは会えないんだなと、思い出します」(お寺さんと実家はご近所で、飼われている犬のお散歩コースが家の前の道なのです。父が動物好きだったこともあって、会えばちょっとした話をしていたそうです)と仰って頂いて、家族以外にも父の事を覚えていて、昔語りをしてくれる人が居て良かったと思いました。
生前の父の一番の願いは、母と兄がずっと穏やかな毎日を暮らせるようにだったので、それを実現すべく、この二年間は毎週実家に通っては、あれやこれやと雑事をやってきました。いつまで続けられるかはわかりませんが、ちょっとでも父の供養になっていれば良いなと思います。
今日の午前中、近所のスーパーで、実家に持っていく買い物をした帰りに見た虹。父に私の想いが伝わった返事なのかな?と、勝手ながら思いました。