風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

Colm Wilkinson Broadway and Beyond Japan @東急シアターオーブ(4月21日)

2015-04-22 00:08:43 | ミュージカル



写真は、アイルランドの伝統音楽発祥の地と言われているDoolinの村です。遠くに見えるのはモハーの断崖。
この濃い緑、アイルランドの色ですねぇ。
行く前はイギリスと似た雰囲気の国なのだろうなと勝手に想像していたのだけれど、実際に行ってみるとまったく違う風景や空気や文化を持った国だった。
今日Colmさんの歌を聴きながら、ああ、この人はアイリッシュなのだなぁという感じがすごくして、あのアイルランドの空気を思い出していました。
二人並ぶと、Earlはやっぱりイギリス人っていう感じがする。面白いねぇ。
今回のチケットを買ったのはEarlの名前をゲストに見つけたからだったけど、行って良かったなあ。
世界って自分が思ってるよりずっと広いものだったんだよなぁそういえば、と思い出させてもらった。
やっぱり時々は海の外に出て行かないといけませんね。

さて、細かな感想。
いやぁ、Colmさん、凄いわ。格好いいわ。やっぱり只者じゃなかったわ。
生で観るのって重要ですねぇ。
もともとがさほど好みじゃなかったせいもあったので、事前の期待を超えた歌唱&オーラに嬉しい驚きでした。
まず声量が半端ない。70歳なんですよね。いやぁ凄い。なんであんなに声続くの?
そして、これは知っていましたけど、声になんとも言えない艶があるのですよね。
生で聴いて意外だったのが、思っていたよりも歌に力強さと厳しさがあったこと。表面だけじゃない、深みをともなった強さ。
MUSIC OF THE NIGHTBRING HIM HOMEももちろんよかったのだけれど、前半最後のTHIS IS THE MOMENT、素晴らしかったなぁ。力強くて厳しくてスケールがあるのに、かつ繊細なんだもの。泣きそうになっちゃったよ。この曲も、初めて歌ったのはコルムさんなのだそうです。本当に、ミュージカル界の父なのですねぇ。"When I look back, I will recall." 今後この曲を聴くときには、今日のことを私は思い出すでしょう。
あとANTHEM。コルムさんがレミゼのオーディションで歌った曲だそうです。「オーディションってレミゼの曲を歌わせるんじゃないんだぁ」と一瞬でも思ってしまった私はバカですね、ハイ。これを聴いて、コルムさんがバルジャンに受かった理由がわかった気がしました。これを歌っているコルムさん、なんていうか雰囲気がバルジャンそのものだったもの。
ロックな曲もカッコよかったよ。こういうじいちゃんがいっぱいいたイギリス。老後にこそ移り住みたい。。
あ、BHH、ちゃんと最後の「ホーーーーーーゥム」のムまで、みんな拍手我慢してくれた!日本のミュージカルの観客は行儀がいいねぇ!私はマナーの悪さにイライラすることなく安心して観られるから日本の観客大好きよ♪

そして、EarlALL I ASK OF YOUを歌ってるときはラウルはあまり似合わんなぁと思ったのだけど、BUI DOIが・・・!絶対いいだろうと期待して行ったけど、期待以上以上以上(>_<)!この曲って「自分達がベトナムを滅茶苦茶にしておいて何今更綺麗ごと言っちゃってんのよ」って感じさせない何かが必要だと思うのですけど、Earlは完璧。あまりに好みすぎて、怪人よりもジャベールよりもジョンが合ってるんじゃなかろうか、とまで思ってしまったわ。――が、STARS!こちらも期待以上だった!てかEarl、ジョンもジャベールもちゃんと演技して歌ってくれた~。ありがとうアール~ ああ、またEarlの怪人に会いたい。あの跪きファイナルレアが見たい。。。
そしてHEY JUDE を歌っているColmさんをもっのすごい真剣な表情でガン見している姿を見て、「やっぱりコルムさんは凄い人なのだなぁ」と改めて感じたり。Earl、心のこもったいいスマイルしますね~。

Susanさん。THE WINNER TAKES IT ALL、迫力があって切なくて、一人の女性の人生が見えるようでした。これも泣きそうになっちゃった。。。こういう雰囲気の女性って憧れるなぁ。ColmさんとEarlと三人、とてもいい雰囲気でした。

則松亜海さん。さすがに上記3人と比べるのは酷ではあるものの、歌、お上手ですね~。宝塚で基礎をしっかり学んでいるからかなぁ。トイレの待ちのときに近くの女性達がメッタクソに言っているのが聞こえたけど、そこまで酷くなかったけどなあ。特にLET IT GO(コルムさんのリクエストなんですって^^)、甘くなくて良かったよ~。EarlのあのSTARSの後によく頑張って歌ったと思う、ほんとに・・・。


以上、すごくすごくストレス解消させてもらえました!

でも・・・・・
やっぱりコンサートじゃなくてミュージカルを観に行きたくて仕方がなくなってしまった・・・・・
特にミスサイゴン@WEとレミゼ@BW、観たい観たい観たいーーーー。
そんな、嬉し悲し、でもやっぱり幸福と元気をいっぱいいただけた一日でございました。
Colmさん、Earlさん、Susanさん、日本に来て下さってありがとう!!!
亜海さんも、お疲れさま^^!


~セットリスト~

【Act 1】
1. OVERTURE / The Phantom of the Opera
2. MUSIC OF THE NIGHT / The Phantom of the Opera    *Colm Wilkinson
3. ALL I ASK OF YOU / The Phantom of the Opera    *Earl Carpenter & Ami Norimatsu
4. TENNESSEE WALTS    *Colm
5. FOLSOM PRISON BLUES    *Colm
6. I DREAMED A DREAM / Les Miserables   *Susan Gilmour
7. BUI DOI / Miss Saigon    *Earl
8. DON'T CRY FOR ME ARGENTINA /Evita   *Ami
9. THE HOUSE OF THE RISING SUN    *Colm, Earl, Susan
10. DANNY BOY    *Colm
11. THIS IS THE MOMENT / Jekyll and Hyde   *Colm

【Act 2】
12. MAN OF LA MANCHA / Man of La Mancha   *Colm 
13. THE IMPOSSIBLE DREAM / Man of La Mancha   *Colm
14. ANTHEM / Chess   *Colm
15. THE WINNER TAKES IT ALL / MAMMA MIA   *Susan
16. STARS  / Les Miserables    *Earl
17. LET IT GO / Frozen    *Ami
18. HALLELUJAH    *Colm, Earl, Susan
19. MAMA DON'T ALLOW    *Colm
20. GET BACK    *Colm, Earl, Susan
21. SHE'S LEAVING HOME    *Colm, Earl, Susan
22. HEY JUDE    *Colm, Earl, Susan
23. IMAGINE PEACE    *Colm, Earl, Susan

【Encore】
BRING HIM HOME / Les Miserables   *Colm
 






あ、そうそう。
帰りにロビーに人だかりが出来ていて、その中心に男性が二人いたのですけど、ネット情報によると阿久津さん&福井さん、という方なのだとか。日本のミュージカルの方?らしいです。私は日本のものはあまり観ないのでわからないのですが、覚書に書いておきます^^

Colm Wilkinson Oh Danny Boy


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする