『 エリアの固定 』

◆伝説の営業マン“島田安浩”が明かす、売れる道程！

Ｎｏ１７　）『　エリアの固定　』

入社以来今までは、エリアを転々として営業をしていた。

それが、たまたまあるエリアに入ったことによって、約３年に渡って、同じエリアを営業することに成った。

もちろんはじめは、そんなつもりはなかった。ただ、人と違うことがしたくて、そのエリアに入った。

当時、Ｓ社はみんなが直販をしていたので、エリア的にあそこはアプローチアウトが少ないとか多いとかみんな知っていた。

そして、私が所属していた東京西支店では、高田馬場がきつい市場という話に成っていた。

前にも書いたが、人がきつい市場だとか言うと、行ってみたくなるタイプだったので、高田馬場に入ってみた。

入って、まずはモーニングを食べながら、地図を眺めていた。

面白い事に、ＪＲと大通りが十字に成っていて、４つのエリアに分けることが出来た。

この４ブロックを、順番に回ることに決めた。

駅から降りて、池袋方向に向って左手側の池袋寄りから回りはじめ、時計の反対の周りでぐるっと一周回るように自分の中で決めた。最初のエリアを第一ブロック、順次、第二ブロック、第三、第四と勝手に名前を決めて回ることにしました。

回り始めると、駅に近い辺りには、ゲームセンターや雀荘など早稲田に近いせいか、娯楽施設が多かった。ターゲットに成る会社はあるのかな～と思いながら回って行くと、ビルの中に、小さめの会社がたくさんあった。

意外と回り易いな～と思っていると、『虫プロ』があるではないか！

当時は、まだ、手塚治虫大先生が健在だったので、契約が取れる取れないなどどうでも良かったが、一目、手塚先生に会いたくて、ワクワクしながら飛び込んだのを思い出す！

３回訪問して、２回会えました！

１回は廊下で、２回目は、事務所の中にいるのが見えた程度です。

もちろん話が出来たわけでもなんでもないのに、興奮したのを思い出します。あの時、色紙を持って行ってサインをしてもらっておけば良かったと悔やまれます。

漫画の話に成ったので、高田馬場にあるもう一つの漫画家の事務所の話をしますと、梅図和夫先生の事務所もあります。駅の反対側に位置する、マンションの中にあります。

入口に、『うめず』とだけ書いてあった記憶があります。入ってみると、漫画家の事務所らしくとにかく散らかっていた記憶があります。

事務所に先生はいなかったですが、マンションから出て駅に向かって歩いていた時に、当時、梅図先生がテレビに良く出られていたころで、あの派手派手な恰好で歩いているのをお見受けしました。

他にも、練馬には松本零士の事務所と言うか家があって、庭に３３３の模型と言うか、汽車が設置されています。中野にはゴルゴ13のさいとうプロなどがあります。全て、直販で回って見つけ、一応、飛び込みましたが、契約はもらえていません。・・・

ごめんなさい余談でした。

この、第一ブロックを回り終わるのに、丁度１ヶ月ほどかかりました。

回り終わる頃には、このエリアが大好きに成っていました。

理由は、非常に不純ですが、喫茶店とゲームセンターでした。

前にも書いたように、昼は、１３時から１５時まで２時間は食事兼休憩をしますので、ノンビリくつろげる喫茶店は絶対に必要なのです。

そして、毎晩２１時までは平均で回るので、途中で休憩する、ゲームセンター特に、５０円で遊べ、安く長い時間過ごせる場所も必須でした。

今は、ゲームやパチンコ、など一切しませんが、当時は毎日のようにしてました。まあ、それでもどうにかノルマが出来てしまうのですから、営業は楽な商売です。

「覚えてしまえば！」と言う条件付きですが。

以前、売れない頃は、朝から晩まで必死に回ってもノルマには全然届きませんでしたが、ノルマが出来るように成ると、ノルマだけはキープ出来るように活動するように成りました。

ただし、飛び抜けた数字をやろうと言うタイプでは無かったので、毎月、ノルマぎりぎりクリアするタイプの営業マンでした。

この１ブロックでは、７セット程度受注できた記憶があります。前のエリアの見込みと合わせて、１０セット前後と言う感じでしたので、ノルマはクリアーと言う最低限の仕事はやりました。

第２ブロック、第３ブロックと回って、初めて、みんなが厳しいエリアと言った理由が分かりました。

第３ブロックに、大きめなマンションがあって、会社が多数入っていますが、アプローチアウトがきついのです。

ところが回っていて、面白かったのが、大学の先輩が務めている会社がありました。

剣道部の先輩で、建築学科に通っていた人が、「こんにちわー」と飛び込んだら、「あれ～島田ジャン！！」だって、昔話に花を咲かせただけで、契約は取れませんでしたが、こんなこともあるんだな～と言う感じでした。

大学時代の人間が務めている会社に偶然飛び込んだのは、他にも２度あります。

１件は、ここと同じように、「こんにちわ～」「は～い！あれ～先輩どうしたんですか～～～」と言う感じでした。

もう１件は、飛び込んで、社長と話して、社長がぜひ交換して欲しいので、詳しくは担当の人間と話してくれと言われて出て来たのが、大学時代の同期の奴だった。

そいつは、表情一つ変えずに、商談が終ってから、「島田、こんなことしてたんだね～」と話し始めた・・・ここでは契約がもらえた。

先輩が務めている会社があるだけで、何だか、回り易く感じた俺は、そのマンションでも５件ほど契約が取れ、非常に過ごしやすい良いエリアが高田馬場となった！

次回からは、このエリアで学んだたくさんの事例を紹介します。

ただ、明日からクライアント先に出張しますので、次回は５日までお休みします。

それでは、今後にご期待下さい。


皆さんにお知らせで～す！

11月9日（大阪）16日（東京）で講習会を開催いたします。

内容は、第一部：「売れる営業マンの常識は売れない営業マンの非常識」　
第２部：「劇的な効果をもたらす考え方」の２部構成です。

１部２時間ほどです。参加費用は１部５千円、通して７千円です。

現在、事前予約（http://www.cotucotu.com/anketkou.html）をしておりまして、事前の場合は通して５千円です。

ぜひ、席が無くなる前に（無くなると良いですね！）、お誘い合わせの上、上記アドレスから申込み下さい。（メールで直接でもＯＫ）

場所や時間はこのアドレス（http://www.cotucotu.com/kousyukai.html）にて確認頂けます。

特に今回は、「お願いしない営業。」「楽しい営業。」に焦点を当てて講習会を実施する予定です。最近、クライアントさんとお話ししていて、一番の問題が営業に対する偏見であると感じております。「営業＝押し売り」「営業は辛い」「営業は大変」「営業＝罪悪感」などなど、パラダイムシフトが必要な人が非常に多いと感じています。

そこで、営業ほど素晴らしい職業は無いことを実感して頂けるように、パラダイムシフトして頂けるような講習会を短い時間ですが実施できればと考えております。

ぜひ、多数お誘い合わせの上（席は限られてますが…）今すぐ、http://www.cotucotu.com/anketkou.html　より、お申込み下さい。

以上、よろしくお願い致します。

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アクト株式会社　代表取締役　島　田　安　浩
電話049-256-9421　FAX049-256-9431
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