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オール人力狙撃システム試作機

在沖海兵隊は日本に必要か?

2010年04月06日 17時47分24秒 | 防衛問題
どうにも出口の見えない状態となっている普天間問題ですが、最近の’海兵コネクション’はどうやら自信を深めているようですね。


それは、鳩山政権がこのまま放っておいても、自分で躓いて転ぶのが見えているから、でしょうな。

そうすると、ラフード長官なんかは「正当化路線」をひた走り、トヨタに制裁金を課すつもり、ということらしい。
中身はどうであれ、トヨタが「たったの一度でも謝ってしまいリコールに応じた」という事実は消せないわけで、これを最大限に利用しよう、という魂胆なわけですね。なるほど。

全くの推測ですが、凍結するほどの気温に低下すれば、結露によってアクセルペダルの戻りが悪くなる現象が発生することがある、というものだけが「現象」として観察されている事実なのではないかな。このことを「報告が遅れただろ」と、言っているんではありませんかね?
しかし、この事実は、昨年のサンディエゴの事故とは全く関係のない指摘なのだ。当然、凍結の起こる季節ではなかったし、この事実が指摘された車種とも異なるのではないか?
レクサスのアクセルペダルについてですか?

要するに、(指摘事実の)ごった煮、ということで、誤魔化すにはもってこい、ということだな。
米国における多くの消費者たちには、米運輸省からトヨタが何について罰せられてしまったのか、ということを正確に知るのが難しいからだ。

報道なんかで伝わることと、そこでの認識としては、「トヨタは何か違法なヘマをやらかして、罰金を最大に取られた」ということだけだからだ。中身なんて、誰も気にも留めやしない。ラフードの狙いはそこにある、ということさ。
ネットの印象操作と勝利宣言みたいなものと一緒なのだ。

米運輸省は正しかった、罰をトヨタに与えた、という事実を確実に残せる、ということなのだからな。指定外のマットの不適切使用とか、アクセルペダルの形状、とか、これらはトヨタ車固有の「車両の欠陥」という事実を基に米運輸省が指摘したことではないのだから。他社の車両でも起こっていることについて、恣意的に取りあげただけに過ぎないことだから、これをもって制裁金を課すことができないのだ。


もし、これを可能だとするなら、米運輸省が完璧に欠陥と事故を再現できるということを意味する。そうした立証もないままに、ただ単に罰するというのは法治国家のやることではない。

ま、いずれにせよ、拙ブログで指摘された(トヨタ問題で明らかになった米国の情報操作網)のが余程面白くなかった、ということだろう。大学なんかの同窓生みたいなコネ社会だろうから、おそらくは国防総省だの海軍だの海兵隊だのといった系列のコネがあるのだろうと思いますね。

そういうのをフル稼働させてやってきたので、最後の最後まで正当化することに拘るはずだし、恣意的な狙い撃ちという見方を少しでも払拭しておきたい、ということで、こうした行政上の処分を形式的にでも残したいということになるだろうと思うのですね。そういう戦術を当然やってきますわな。


さて、普天間基地の話に戻ろう。
以前に書いたけれども、海兵隊の工事って、どうなってるんですか?
ニュース映像なんかだと、ヘリを並べて置いてあるけど、滑走路の工事なんかをやってるようには見えないわけですが。本当にやったんですか?

嘘から出たまこと?(笑)~普天間基地補修工事

日米合同委員会の合意はどうしたの?
そういう手続きもできていたんですかね?
どう見てもあやしい、ということですな。因みに、海兵隊基地って、サンディエゴにもあったんでしたか?


ま、いいか。


問題は、本当に在沖海兵隊が必要なのか、という根本的な論点ですな。
基本的に、日本防衛には関係ない、という説を披露してくれていた「専門知識豊富な方々」がいたわけですが、そうすると日本にはなくてもいいですよね。

沖縄海兵隊はソマリアの二の舞を望むのか


彼らの言によれば、日本防衛用陸上戦力とは、ハワイの「第25歩兵師団」というのが常識、ということらしいですから。在沖海兵師団は台湾防衛用、ということで、必然性は下がるというのは当然ですね。なのに、なんで沖縄に置かねばならんの?米軍からは、そういう説明はないわけですな。彼らが言ってるのは、ひたすら「沖縄に必要だ」という抽象論だけ。

軍事機密上、本当のことなんて言えません、ってことかもね。まさか、日本を守るのに必要なわけじゃない、なんて、口が裂けても言えんわな。
それにしても、台湾有事に派遣する、とかいう割には、スーパースタリオンだかは2機くらいしかいないんでないの?
たった100名やそこらの投入で何をしようと?

あれですか、まるでSir ロバート・クライヴの如き、スーパー軍人でもいて、台湾を救ってくれる、とかいう目論見なのかもしれんがね。果たして、通用するかな?現代でも。



じゃあ、自分なら、どう考えるか、というのは言っておくね。


第一に、最優先されるのが米国人保護だろう。日本の防衛力云々とか、台湾有事の即応展開云々なんて話ではないでしょう。真っ先に、誰でも思い浮かぶでしょう?
まず、基地の米国人を守る必要があるのですよ。家族帯同で来ていることもあるので、事が起こった時には必ず脱出させる手段を残しておかねばならないでしょう。これが一番の存在意義ではないかと思いますけど。

第二に、基地周辺の暴動や、日本人などが基地を襲ってくる事態が発生しないとも限らないわけで、そういう基地防衛を陸上部隊がやらねばならない。海軍や空軍とは役割が異なるであろう。事態を鎮圧し、米国人の安全がある程度確保される程度には、守備的要員が必要とされるのではないか、ということ。人質にされたりしても困りますしね。

第三に、日本が本当にいつまでも信頼できるパートナーなんて保証はないので、「日本軍(笑)」が豹変して攻めてこないとも限らないわけで、ある程度の防備は必要であろうし、「日本で軍事クーデターが起こらない」なんて保証もないわけである。そういう「特殊な状況」というものが発生した場合には、遠くにいると不利になることが多いので、沖縄あたりに海兵隊がいた方がいい、ということはあるかもしれない。


つまり、想定される本当の理由としては、日本人が襲ってくるというのを主に防ぐ方が、意味があるんじゃないのかな、ということだな。あとは、在沖米国人の防御、これだな。



追加です。

今、ネット上で調べてみたら、こんな記事が。
米海兵隊:なぜ沖縄に-米軍高官の「本音」 「北朝鮮核が狙い」 - 毎日jp(毎日新聞)

これによれば、沖縄の海兵隊は北朝鮮の核を確保すべく、乗り込んでゆくつもりらしいです。ホントかなー?
参考までに、沖縄からヘリで北朝鮮に飛んでゆくと、どうなんですかね?
距離的に、ですよ(笑)。
直で届きますか?どうなんです?


なんで、こう取ってつけたような理由を、後付けで出してくるのかね。
だったら、最もいい場所はやっぱり「韓国」(参考:沖縄の海兵隊は韓国に置けばよい)ってことだし、近すぎるというのなら、沖縄よりもヘリで直接届く場所、というのが最善だろうに。

なので、このキース・スタルダー司令官の説明というのは、嘘ではないかもしれないが、最重要ということではないし、沖縄に置くことの正当性には使えない。全く、論外。軍事的な理由づけとしては、意味を持たない。



岩本教授の論を信じると、こう騙される~補足編

2010年04月06日 12時54分41秒 | 経済関連
追加されていたみたいなので、一応取り上げる。

「リフレ政策」に対する私見(とりあえずのまとめ) - 岩本康志のブログ - Yahoo!ブログ

最終的には、私見、と来ましたか。
東大教授という肩書はダテか?権威主義の象徴たる飾りものである、ということを立証した、ということなのかもしれません。
別に、世に溢れるピンキリの経済論説について、批判するなと言っているのではないよ。そうじゃない。

岩本教授は、ただ単にリフレ派を批判したから、その熱烈支持者とか工作員部隊(笑)とかに責められているんだ、みたいに勘違いしているのかもしれないが、そういうことではないよ。まず、己の主張というものを、よく見てみろ、と言っているのである。


少し前に戻って、岩本氏は何と言っていたのか?

”学界”という病~「日本の経済学界」は信頼できるか?

主張1:『学界で割れている議論ならば,学界での議論に耐えられるような,きちんとしたモデル分析に裏打ちされた提言でなければ,説得力がない。』

何が問題なのかって、それを他人に求めていながらにして、自らは実行していないことだ。そんな専門家がいるか?
岩本氏の解説してくれた記事の中身は、「学界での議論」なんて以前に、ド素人の議論にさえも耐えられないんじゃありませんか、と問うているわけですよ。モデル分析に裏打ちされた提言、なんてものが、岩本氏の言辞にはありましたか?自ら課した条件は、自分の主張にはきちんと反映されているのですか、と問うているわけですよ。

説得力がない、って、そういう以前の話でしょうよ。モデル云々じゃなく、ド素人でも判る話を間違っているとか理解できてないとか、そういうことなのではありませんか、と問うているわけですよ。事実誤認、無知、といった類のものと、どう違うのですか?と疑問に思うわけです。
試験の穴埋め問題みたいな断片知識の寄せ集めで、あることないことを言っているのと何が違うんですか、って問うているわけですよ。素人目には、全く見分けがつかない。専門家としての信頼性は、ほぼゼロに等しい、って言ってるの。

こんな医者がいたらどうする?
①Aを飲めば~という症状がでる→ウソ
②Bを注射すると、血圧は~となる→ウソ
③Cを飲むと~が悪化する→ウソ
④Dを投与すると~が増加する→ウソ
で、最後には、⑤「”○○療法”という治療法は効かない」と言った時、この医者の言う最後の結論が正しいと信じられると思うのか?⑤を信じる人間はどれくらいいると思うか?(笑)

①~④がウソだ、ということは、一般人にはすぐに判らないんだよ。だから、こういう出鱈目な医者ですら、通用してしまうということなのさ。しかも、①~④の説明が全て間違っているのに、最後の⑤だけは正しい説明&結論である、なんてことがあると思うか?
もし、そういう程度のものであるとすれば、それは競馬の予想屋のオヤジみたいなもんじゃないのか。理屈はつけようがある、ってことさ。当たるかどうかは、判りません、という程度のものだということだろ。つまり、学問でも何でもないってことだ。

私がこのブログで思いつきを書いているのと、何が違うと思うか?
だったら、学界の議論に耐えられるだの、モデル分析の裏打ちだのという欺瞞はやめろ、ということだな。その前に、己の無知と未熟を恥じろ。衆愚を嗤う資格など東大教授にはない、ってことを、まず知るべきだろう。


気を取り直して、今回の記事で岩本氏の主張を見てみよう。

『経済を良くする政策は2種類に分類できる。景気後退の痛みを和らげる安定化政策と,体質を強くする構造政策(成長戦略)。どちらも必要である。
 あとは,個別の政策手段の是非であるが,今回の記事の趣旨から安定化政策にしぼる。しかし,構造政策も,流動性の罠脱却の時期を早めるという,重要な意味をもつ。
 私の考え方をまとめると,金融政策の一層の緩和策では,ゼロ金利の解除条件の明確化,とくに量的緩和解除条件よりも緩和が継続する形での条件の導入が考えられる。財政政策は,財政状況を考えると,大規模なもの,無駄な支出がともなうものには反対,為替介入は実行が難しいと評価している。しかし,いずれも最終的には政治判断である。』

主張2:『体質を強くする構造政策(成長戦略)』『構造政策も,流動性の罠脱却の時期を早める』

構造改革派の連中がよく言うお決まりのセリフですな。岩本氏が学者なら、「構造政策が流動性の罠脱却時期を早める」ということを学術的に証明できるはずだ。当然、モデル分析の裏打ちのあるもの、だな。しかも、その個別の構造政策というものが、うまくゆくという証明を伴うのも当たり前。政策のコストとベネフィットを提示し、実証の裏付け、モデル分析の裏付け、そういうのを証明できてから言えって話だわな。夢のような政策だ。企業家なら、大儲け間違いなしって投資話みたいなやつだな。


あと、岩本氏の考えとしては、金融政策については、ゼロ金利解除条件の変更くらいなもので、財政政策は必要なし、というのが基本だろう。まあ、彼にしてみれば、そうなるはずだわ。だって、おそらく「(なんにもせずとも)3年後にはインフレになる」という放置が正解と考えているのだろうから。平たくいえば、なんにもしなくたって、何年かして景気が回復すればインフレになるから、だ。そうならないのは、「”構造政策”がなく体質が強くなってないから」、というものだ。日銀派の連中にありがちなセリフと一緒ということである。

実際、本人自身がそう言ったわけではないので定かではないが、そういう確信を抱いているであろうことは、これまでの言辞からすると十分推測できるわけである。
そもそも放置しておけ、ということなら、日銀の金融政策そのものが不必要、ということであって、それにも答えていない。本物のア○だな。体質強化でインフレが直せるとか、素晴らしい教義を披露してくれそうだ。


もう、こうなると、狂信集団と何ら変わりがない。ヘンな宗教と何が違うのか、見分けがつけられない。
日本よりも、構造政策がないとか、体質の弱い経済という国々はたぶん多数あるんじゃないかと思うが、構造問題派の連中はそういうのは無視ということらしい。彼らが学術的な比較検討を提示して、日本固有の問題というのを明らかにしたことなど、ただの一度も見たことがないが。そういう国々では、全部デフレになっているんだね?(笑)


岩本氏の言辞が妄言などではない、ということなら、必ず立証できるはずだ。なんたって、東大の経済学教授さま、だからだ。まさか、経済学を学んだことのないド素人に指摘される
程度ではあるまいね?


彼のいう、供給オペでマネタリーベースは増加する、とかが本当なのか証明してみろ。
構造政策は流動性の罠脱却を早める、というのも、どんな政策を実行するのか証明せよ。
ということは、やはり日銀は愚かだったというわけか?

何で10年以上にも渡って、そういう構造政策をやれ、と政府に教えてやらなかったわけ?答えを知っていながらにして、これまでは誰ひとり「○○という構造政策を実施すれば流動性の罠から脱却できる」と言わなかったと?
なんて、間抜けな専門家どもなんだよ。

答えが判っているのに言わない、実施しないということに、一体どんな意味があると?


滅茶苦茶だな、この国の経済学界って。
日銀も、実施するべき構造政策を知っていたのに、それを言わないって、どんな組織ですか?国民への嫌がらせですか?揃いも揃って、○○ばかり、ってことなんだね。