いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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関西広域連合はまだ負けたわけではない

2012年06月01日 16時40分12秒 | 社会全般
橋下市長からの敗北宣言ともとれる発言があったようだ。
>http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201206010073.html

だが、諦めるのはまだ早い。

政府側とて、今は再稼働の大義名分の立て方に困っているのだ。マスコミの一部は喜び勇んで「再稼働決定だ」と決まったかのようなことを言っているが、そうは問屋が卸さない。

どうしてかって?
滋賀、京都、大阪の知事さんたちが、粘ってここまで頑張ってくれたおかげさ。
橋下さんばかりではない、ってこと。

当初、「地元」という範囲について、政府側は大阪なんかものの数には入ってない、というような態度だったではないですか。
藤村官房長官は、何と言っていたか覚えていますか?

周辺自治体の同意は必要ない、と言っていましたよね?
地元(京都、大阪、滋賀など)の同意も要件ではない、と言っていたわけです。これは、今でも不変なのですよ。

4月時点では、少なくとも立地自治体であるところの「おおい町」と「福井県」、これが納得(ないし同意)すればいい、と考えていたであろう、ということなのですよ。そうじゃないと、周辺にまで拡げれば、いくらでも反対が出てしまって収拾がつかなくなるし、各自治体の説得も容易ではなくなるから。
なので、大阪府市の意見とか8条件なんかの提示については、「無視できる」としていたではありませんか。政府から「相手にしないよ」とあしらわれた橋下市長が無視してりゃいいと発言したのを評して、支離滅裂だと言ったのは誰あろう官房長官だったでしょう。

つまり、周辺自治体の意思や判断というのは、再稼働には関係ない(同意が必須でない)=再稼働の要件(理由)とはできない、ということです。官房長官が自ら言ったことなんですよ。再稼働の要件とは、広域連合の同意や容認などといった話ではなく、もっと「全然違うもの」をきちんと提示できない限り、再稼働の理由付けはできない、ということです。


もう一つが、臨時の稼働はしない、と明言したことだ。

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/474750e5efdbd469cfecddb3c15b31d0


官房長官も経産大臣も、はっきりそう言った。需給が逼迫しているからといって、夏だけ限定で臨時の稼働なんかしない、と宣言したわけだ。これを撤回できないと、おかしいだろう?

更に、原発の起動決定は、野田総理に法的権限は存在しない。
主務大臣である枝野大臣が決めるだけだ。その枝野が臨時稼働はない、と明言している以上、夏だけ稼働なんてことはできない。


彼らは、自らの罠に嵌ったということ。
広域連合がギリギリまで粘って、「限定的」というのをどうにか死守したことが、ここに来て最後の障壁となっているのさ。
なので、今はまだ土俵を割っていない。
徳俵に踵がかかって、土俵に残っているってこと。

それが証拠に、今日の官房長官会見で、再稼働を確信させるような発言がなかったろう?
記者質問もヤラセなのか迫力ないみたいだが、チョロっと最後の方で出たくらいで、全然突っ込んだ質問がなかった。

更に、枝野経産大臣の会見でも、明確に「夏限定で再稼働」とか言ってなかったでしょう?


つまり、奴らは困っているってことさ。
ここで「再稼働の理由」というものを誤ると、事態の解決に結びつかないということを十分知っているのさ。


別に自慢じゃないが、郵政民営化法案の時だって、そうだった。
一度は参院で否決されて、負けたかと思った。だが、そうはならなかった。
拙ブログでは、法案否決阻止の為に戦い続けた。負けたかに見えた勝負は、その後の大逆転で民営化が実現したんだよ。

貸金業法改正の時もそう。
ネット上では劣勢につぐ劣勢で、孤独な戦いだったよ。けれど、遂には反対派を阻止できた。

TPPの時だってそうだよ。
野田は最後っ屁をかまして逃げて行き、官財の操り人形よろしく「事前協議の参加」を表明したものの、その後頓挫した。中央突破を図られたから、当方の負けかもしれないと思ったが、戦いを継続することで、ギリギリ踏みとどまっている。


だから、戦いを止めない。
完敗するまで、諦めない。最終決着がつくまでは、勝負を挑む。
当方は、一人になってでも戦う。
これまでも、誰にも頼らず一人で戦ってきたから。


関西広域連合がここで旗を降ろさず戦えば、これこそが「地方から変える」ことの実践となるはずです。皆さんには仲間がいます。支援する選挙民は必ずいます。苦しいかもしれませんが、国民はきちんと見ています。
だから、諦めてはいけません。

戦いはこれからです。



続・計画停電という名のテロ、或いは脅迫(注釈あり)

2012年06月01日 06時16分48秒 | おかしいぞ
原発を維持したい霞ヶ関、電力会社と財界が、あの手この手で脅した結果が、広域連合の譲歩だった。嘉田滋賀県知事の言葉が、それを象徴していた。

奴らの脅しが勝ったんだ、ということなのだ。

(※注釈→ここ注目!!「勝った」は「かった」ではなく「まさった」の読みですよ。奴らが勝利した、なんてことは言ってませんぜ。再稼働阻止側の支援不足で申し訳ない、悔しいが奴らの実力(財界パワー)の方が上回った、という意味です。)



計画停電の脅しというのは、昨年の東電の時に味をしめた経験と実績があるのさ。

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/fb1fa82458635c051ef387550984df78


電力会社はウソをつく。そして、霞ヶ関も同じ。
出鱈目を平気で言い続ける。それは、保身の為だけ。

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/0b19691c10b59609ce0319c599ae12a8


本当はやりくりすれば、供給能力はあるものであっても、「ない」と言い張る、ということだな。そのウソを暴くことができるのは、当の関電しかいないから、だ。部外者には、確認のしようがないから、だ。

だが、約10%の不足だと言っていた今年の2月だって、計画停電になどなっていなかった。その上、九電に緊急融通できるだけの供給力はあった。
>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/0f0a6281e7265099028349e0a47b826d

橋下さんよ、これは、机上の空論なんかじゃない。事実なんだよ。現実だ。
明らかに言えることは、奴らは隠している、ということだ。そして、ウソをついている、ということだ。それを隠蔽せんが為だけに、計画停電を触れ込み、言って回っているだけなのだ。

節電は必要だ。だが、企業の生産活動がどうにかなってしまう程のものではない、と言っているのだよ。供給力は明らかに存在する。そして、その乗り切る方法も確実に存在している。それは、極端な停電ということではなしに、だ。その方法を実現されたら、本当に原発を必要としなくなることが、実証されてしまう、それを防がんが為の停電という脅迫であり、原発再稼動なのだ。

霞ヶ関も電力会社も、出鱈目とウソが普通なのだよ。だからこそ、福島原発の事故原因についてでさえ、ずっと隠蔽を続けてきたのだ。これは、奴らの体質なのだ。そして、組織的病根なのだよ。官財に広く浸透した病気なのだ。これは治せない。寄生虫を退治できる、残された唯一の方法が宿主であるところの「原発」をやめることなのだ。


電力会社やエネ庁は言う。
「停電になってもいいんですか?知りませんよ?責任は誰が取るんですか?」
ってな。

米を供給できるのがたった一つの米問屋だけだと、この問屋がわざと米を隠して売り惜しみし、価格を吊り上げようと「米を供給してほしくば~をせよ」と脅してきても、誰も手対抗できない、ということなのだ。

関電やエネ庁のやり口は、これと全く同じということ。
財界の支援もそう。脅しを認めれば、今後も同じ手が何度でも使われることになる。

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/feb6e149be87ba006b141826cd6cd785
>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/03c725c5551315c2fbfa6a832459c2c2


そして、一つ認めれば、これを既成事実として、次々狙ってくるということになるわけだよ。

>http://www.sankeibiz.jp/business/news/120601/bsc1206010501000-n1.htm


これが霞ヶ関のクズどもの習性だ。


本当は2780~2800万kWの供給力を持ちながら、昨年計画停電なく過ぎたのに、今年は停電だと脅しているんだぞ。

昨年は、東電管内に融通しての供給がその程度だったはずなのに、だ。


腐敗した官財が、無能な政治家や野田政権を操るだけ、ということだな。



繰り返す原発事故~野田総理は原発事故に対処できない

2012年06月01日 05時25分38秒 | 社会全般
拙ブログでは、当初から「おかしい」ということを感じていたと、何度も指摘した。けれども、マスコミは東電擁護だけに終始し、事故原因についても、情報隠しについても、当時には殆ど追及しようとはしてこなかった。

だが、ようやく専門家の答えが見つかったような気がする。
>http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35339

本物の専門家であれば、こういった説明をするのが普通だろう。
何がどうなると、こうだ、というような見解が出せるはずなのに、そういうのを一切報じることがなかったのだ。

東電は誤魔化しの説明を続けていたのに、それを正すことさえできなかった。

11年3月22日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/151041e268f19a01d120e83ab332fd0a

初動に問題あり、ということを再三再四訴えたが、いかんせん当方のような素人見解であるが故に聞く耳を持つ人など、多分いなかったであろう。過失を隠蔽せんがために、必死でマスコミ操作、情報操作を行っていたわけだから。


・2011年の記事
3月13日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/f4c890f04ae1a14027de376c61bf3bae

4月4日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/dced0692ae3346c5b0ef960c3ba89623

5月15日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/8aaa8a97557c3beb09b214366627d347


廃炉を怖れて海水注入を躊躇していたのではないか、という可能性についても、当時から何度も指摘したはずだ。

13日時点で福島第一原発が終わる予感を書いたが、批判的な人たちはいたであろう。こんな時に、なんてことを言うんだ、とな。反感を買うのは当然だ。
だが、真の大罪は、原発を推進してきた「権力サークル」の連中にこそある、ということを言いたかったのだよ。


大飯原発を再稼働させる条件として、細野大臣が提案したのが「24時間監視体制」だったが、愚かな体質は今でも同じ、ということだ。

病人に医療用のモニターを付けて24時間監視しているとしよう。
アラームが鳴ったら、異常の発生が判る、と。だが、このモニターを監視している人間が、病人に付き添っているだけの家族とかだったら、異常が発生したとして適切に対処できると思うか?治療や処置ができるのか?
素人が見てたって、異常発生の緊急時には役に立たないって言ってるんだよ。

実際、福島原発事故の時でも、保安院職員が現地にもいたわけだし、オンラインで津波前までは繋がっていたはずなのに、適切な初期治療ともいうべき初動の対処が全く出来ていなかった、ということではないか。
2号機、3号機はまだしも、1号機に関しては、ICを止めてしまい高圧注水系も作動させず、温度と圧力上昇の進むままに任せていただけだ。自動減圧弁も作動している様子がなかったみたいじゃないの。


役立たずの無能の連中がいくら緊急時に揃っていようが、バカが雁首そろえてモニターとにらめっこしていようが、何の足しにもならなかった、ということが、福島原発事故で実証されてるんだろうよ。
1手10秒以内で指してくれ、という状況で、駒の動かし方を勉強するのに「たった今からルールブックを読みます」というような連中が何人集まったって、ダメなものはダメなんだろうよ。そんなの日常でも当たり前だろうが。


それなのに、政府内の災害対策担当でも、保安院でも経産省でもいいが、そういう「正しく診断、判断、対処できる人間」というのを、未だ誰一人も出してこなかった、って先日も言ったであろう?
そういう信頼できる専門家なり技術者なりを出してこなかったのに、原発を再稼働させようとしているんだぞ?こんなことが許されると思うか?

インタビューに答えている松野氏が言うように、また繰り返してしまうであろう、ことは容易に想像できるね、ということなんですわ。別に原発専門家ではなくても、普通の常識感覚がある人なら分かりそうな話ですよ。事故防止というのは、多くの分野で似ているわけだから。

旧日本軍と似てる、というのも、拙ブログでの指摘と一緒ですわ。
8月18日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/188e9f2b836e7a07e749655e071edf90

本当は、一定以上のレベルの専門家であると、やはり答えが判っていたはずなんだよ。そりゃあそうに決まっている。当方のような一般素人が資料を読んだくらいで気付く程度の話ですもん。
詳しい専門家ならば、一目瞭然ということではないのか。

それなのに、いつまでもウソを続けていたわけだよ。東電も経産省も。
これが専門家以外には、ピンポイントで指摘できないから、だ。いくら拙ブログでおかしいと言おうとも、普通の人たちにはその意味が判定できないから、だ。

もうね、はらわたが煮えくり返りそうですわ。

こんな連中のせいで、日本も福島の人々も、多大な迷惑を蒙ったんだぞ。
取り返しのつかない失敗をしてしまったんだぞ。


そういうヤツラが原発再稼働を推進しているノダ。

ウソで誤魔化し続けてきた連中が、今も騙そうとしているんだぞ。


野田総理が自分の責任で再稼動とか偉そうな口を叩いているが、野田も他のどの閣僚も、当事者であった枝野だって、また事故が起こったら対処できるとでも言うのか。

ついこの前、できてなかったものが、今度はできるようになるとでも言うのか。
そんなのは、うそっぱちであろう。