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小沢事件~東京第五検察審査会の矛盾を暴く・2

2012年06月03日 17時08分46秒 | おかしいぞ
3)東京第五検察審査会のウソを暴く

当の審査会は情報隠蔽で国会議員にも、誰にも、徹底して秘匿を続けているわけです。
彼らのウソを暴きましょう!

参考>http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/rikuzankai/


まず、小沢の強制起訴確定となった10月4日(議決書作成)公開の議決書ですが、これは、東京地検平成22年検第11022号に関する議決で、
”起相1号”
の別名が書かれています。多分、起訴相当(審査会での担当事件)の1番目という意でしょう。

鳩山総理の甲乙丙の3事件も、それぞれ「申立1、2、4号」という別名が付されていました。これらは、申立てのあった順に割り振られる番号だ、と言いましたね。だから、小沢事件は「起訴相当の議決」の一番目ということなのですね。
役所というのは、こうした手順を機械的に守る習慣が身についているはずなのです。で、申立○号というのは、通算番号であるはずなのです。そうすると、何かがひっかかりませんか?

そう、鳩山事件の欠番なんですよ。気になりませんか?
どうして3がないのかな?、と。長嶋さんじゃないんだから、欠番なんてことはないはずなのですね。
申立3号は、きちんと存在したんですよ。当然ですが。役所が飛ばすわけないですから。それは、小沢事件の第一検察審査会が7月に議決を出した事件のものなのです。

この事件は、2月23日に不起訴となり、その後に告発者Xが審査申立を行ったわけです。つまり、申立てが行われたのは、「2月23日以降」ということであり、これが「申立3号」の番号が割り当てられた、ということです。鳩山事件の丙は、4号ということで、この申立てよりも後に行われたものと考えられるわけです。
そうすると、鳩山事件の検察審査会の実際の審査というのは、ほぼ2月末の1日を使うか、殆どが3月・4月の間で行われた、ということになるのです(これに関しては、後述する)。

問題は、「申立3号」が2月23日以降であった、ということだ。


元に戻って、告発していた市民団体の審査申立が行われたと報じられたのは、2月12日。この申立は何と「申立10号」という番号が割り振られているのである。これは小沢事件の4月27日議決(作成日も同じ)の公表された議決書に、書かれていたものである。

そうすると、「申立3号」よりも前に申立てが行われたはずの、「2月12日審査申立」が「申立10号」というのは、おかしいと思いませんか?
なぜ、順番を前後する必要があったのか?
そんな面倒なことをする意味が分からないでしょう?だったら、鳩山総理の甲乙丙を1~3号で割り振った方が、見やすいし、切りもいいし、便利で都合がよくありませんか?(笑)

役所の習性というのは、そうそう簡単には変更できないはずなんですよ。そのように連綿と作業を行うということが決められてきたから、一朝一夕では変えられないはずなんですよ。

だから、「申立10号」というのは、あり得ないくらいにヘンだ、ということなのです。あるとすれば、捏造だから、ということかな?
告発した人間、審査申立を行った人間、そして、審査したであろう東京第五検察審査会の人間、そういうのが架空の捏造であったなら、唯一の整合的な説明が成り立つのですよ。矛盾なく説明できるんですよ。

検察審査会も最高裁事務総局も、ウソをついているとすれば、辻褄が合う、ということですわ。


補足ですが、上述した鳩山事件の検察審査会の様子というのが、10年7月22日の朝日新聞に掲載されていたらしいんですね。平均年齢は52歳だそうで、まあ妥当な水準(世の中の年齢分布からみて)ですよね。
で、隔週開催、とか『審査を始めて約2カ月後の4月21日』といった記述は、おおよその想定と合っているんですね。2月就任の審査委員たちがいることと、丙事件の申立が2月末近くに行われたであろうこととかが、整合的なんですよ。


※※ちょっと追記

前述した「2月末の1日を使ったかもしれない」という推測の理由を書いていませんでしたので、追記しておきます。
報道内容の条件からすると、「隔週で水曜日開催」だったことが推定されるのです。議決日が4月21日水曜日でしたので、遡ると2月では24日が可能性のある日、ということになるからです。就任後の宣誓や検察審査会長の選出など、雑務が当初あると推測されるので、いきなり本格的審査には入れないだろうな、とは思います。なので、やり始めたとしても、ほぼ月末くらいからであろうと考えたのです。そうすると、2月24日から開始だったら、朝日新聞記事の4月21日という議決日は約2カ月後で整合的と考えたわけです。これが1週遅れていたとしても、そう大きく間違いということではないはずです。

更に推測を書いておきますと、審査会の開催は隔週というのが一般的と思われます。読売記事でもそうだったからね(笑)。第一は木曜日、第二と第四が水曜日、第三と第五が火曜日、という感じではないかと推測しています(第六は…分からないが、このパターンからすると木曜日ではないかと思うがどうだろう?)。一部には裏金作りの為の「謎の組織」という見方さえあるようです。架空のメンバーに支払ったことにすれば、誰にも確認のしようがないから。




もっと目を惹く記述があったんですよ。それは、
『鳩山氏を不起訴にした東京地検特捜部から提出された証拠書類は、約千ページ、高さ15センチにも及んだという。』
という部分。千ページ、15センチ、というのがね。


これね、つい最近もあったんですよ。
12年4月26日>http://www.tbs.co.jp/news23x/feature/f201204260000.html

小沢事件の担当だった東京第五検察審査会の審査員が証言した、っていうスクープらしいんですけど。
こう証言している。

『段ボール3箱分くらいの膨大な資料がありました。 審査員には厚さ15cmほどの要点をまとめた資料が 配られました。 議論の半分以上は資料を読む時間でした。』

どうです?鳩山総理の担当だった審査員の証言と、よく似ていると思いませんか?(因みに、15センチもの厚さだと要点がまとまってねーんじゃないの?笑、まとめは、せいぜい数枚程度だろうに)
事件の性質が似ている、というのがあるのかもしれません。が、鳩山事件は、7月~12月まで捜査しているわけですよ。小沢事件は2週間くらい。西松事件だの水谷事件だので資料が多いというのもあるのかもしれない。が、被疑事実と無関係な誘導になるんじゃないですか?

検察資料が分厚い、というのは、当然だと思うわけです。原本だろうし。クロい紐とかで、綴じてあるのかもしれないですし。
だけど、まとめというのは、原本じゃないはずだから、コピーとかは膨大にあるだろうけど、そんなに膨大な分量になるのはおかしいように思うわけですよ。朝日の取材記事を「参考にした」証言だったとすれば、合点がいくんですね(笑)。
見てきたようなウソを言うのは、捏造取材の常ですかな?
参考までに、マスコミはどうやって東京第五検察審査会の審査員に接触を図ることができたんですかね?

司法クラブなんかも関与している、ということですか?

一緒に隠すなら、共犯関係と言われても仕方ないのでは。


小沢事件~東京第五検察審査会の矛盾を暴く・1

2012年06月03日 17時08分12秒 | おかしいぞ
これまでにも、東京第五検察審査会が情報隠蔽を続けている、ということを書いてきた。今回は、違った角度から考えてみたい。

1)鳩山総理の事件はどうだったか
当時、現職の総理大臣であった鳩山由紀夫が告発された事件があった。それもやはり検察審査会の審査になったが、小沢の事件とは異なる経過を辿っていた。その違いを知る上で、鳩山総理の事件がどうであったかを書いておく。

①告発人の個人名は、議決書に記載されていた

鳩山由紀夫は現職の総理大臣であり、時の最高権力者と看做してよいであろう。少なくとも、幹事長であった小沢よりは、あらゆる分野において権力の及ぶ範囲が広いと考えてよいであろう。すなわち、権力者への告発によって、個人へ危険が及ぶ等々の言い訳は、鳩山由紀夫に適用されないのなら、小沢にも適用できないと考えるべきである。

鳩山由紀夫の事件は東京第四検察審査会が担当であり、議決は2010年4月21日、議決掲示(報道でも広く公表)は26日であった。ポイントは、この事件は複数の告発事件を一括で審査している、ということである。従って、議決書には甲事件、乙事件、丙事件とされていた。
そして、甲事件の告発人4名と丙事件の1人の実名は、議決書に記載されていた(乙事件ではA、Bとなっていたようである。理由は不明、当事者が公表を拒否したということなのかもしれない)。
そうすると、小沢事件での議決書においても、個人情報云々というのを盾に情報公開を拒むことは、理由として不適切である。総理大臣への告発人が公開されているのであるから、これに準じることは何ら不都合は生じないとみるべきである。


②鳩山由紀夫の告発者と時期

まず、個人名が書かれていなかったのは、乙事件のAとBである。以下に拙ブログでの推測を書いてみる。
報道からは次のようなことが判る。
・乙事件:鳩山由紀夫を告発する会、09年7月3日告発、10年1月28日審査申立
・甲事件:日本の自存自衛を取り戻す会、09年8月20日告発、審査申立日不明
・丙事件:個人名 告発日、審査申立日不明

役所の手続き上の仕組みだと、恐らく申出順で事件番号などが割り振られるであろう、と推測されるわけである。そうすると、審査申立て順が、甲、乙、丙であると見られ、ぞれぞれ「申立1号」「申立2号」「申立4号」とされたものと思われる。このうち、申立2号の乙事件だけが匿名とされていたのは、政治的理由が存在するであろうことが推測している(当方の個人的見解である)。
検察の事件番号では、最も早かったと見られる7月が「検第15737号」で、これが乙事件のAとBであろう、と。これは選挙直前であったことから判るように、何らかの意図が見え隠れしている、ということである(この直後に政権交代が起こった)。一人だけの実名が公開されていた丙事件は、恐らく10月か11月頃の鳩山総理への攻撃材料となった「子供手当」で報道が過熱して以降のものであろう。

乙事件と他との違いは、乙事件だけが「必ず報道ベースに乗っており、広く公表されている」ということである。ただの一般個人が一人で告発したとしても、自分でネットにでも公表しない限り、誰も気づいてくれないし報道もされない、ということだ。

因みに、甲事件では、4月の不起訴相当の議決後にでさえ再度の申立てがあった。これは10月13日に東京第二検察審査会より議決書が公表されていた。この時もやはり実名4名が公表されていた。


2)小沢を告発、審査申立をしたのは誰なのか

①報道から見える告発者

当初、報道に登場していたのが、09年11月の告発であった。11月17日に報道されていたのは、「11月4日」に世論を正す会が小沢の秘書3名を告発した、というものであった。これは小沢本人への告発ではなく、また3人は起訴されたので、検察審査会への申立て自体が存在しない(不起訴ではないので)。
次に、10年1月23日に報道されたのが都内の市民団体が、小沢本人を「はじめて告発」した、というものだった。これで、参考人ではなく被疑者として取調べができる、と喜んでいる記事が見られた。告発日は21日で、「真実を求める会」という行政書士や元新聞記者などからなる団体、という紹介のされ方であった。

次に、2月4日に告発した別な団体が存在した。
>http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51528507.html

記者会見を開いて大々的に報じられていた。少なくとも、上脇博之神戸学院大教授は実名で登場しているわけだから、仮に審査申立てをして議決書で氏名が公表されたとしても、何らの問題も生じないと思える。
ただ、告発内容が報道されているものとは、若干異なるということがある。告発事実について、そもそも検察が不起訴としたかどうかさえ不明なのである。不起訴処分にならなければ、審査申立てはできないのでは。つまり、上脇教授らは申立者の可能性から除外されているはずだ、ということである。

そうすると、これまでの報道から判明している部分からすると、申立て可能な告発者は報道ベースからすると、「真実を求める会」くらいしかない、ということである。勿論、報道されていない告発者が存在し、その審査申立があって議決された、という可能性は残される。

・09年11月:「世論を正す会」秘書3人告発→除外
・10年1月21日:「真実を求める会」小沢告発→審査申立の可能性あり
・10年2月4日:上脇神戸学院大教授他→除外

また、小沢の不起訴が2月4日に報道された点から見ても、同じ4日に告発した団体は何ら関係がない、ということになるはずだ。ただ世間の目を惹く為だけに用意された「記者会見」ということが窺われる。

仮に「真実を求める会」以外の告発者Xが存在した場合、告発したのは1月22日~2月3日までに告発してないとならない、ということはあるだろう。更に、告発から不起訴処分決定までの期間が相当なスピード決裁、ということになると、鳩山総理の事件と比べても、やけに早いなということは感じる。

1/15 秘書の石川、池田逮捕
1/16 大久保秘書逮捕
1/21 「真実を求める会」が小沢告発
2/4 秘書3名を起訴、小沢不起訴
  同日に上脇神戸大教授他が小沢の告発記者会見


②議決は2つ

前項で報道からは「真実を求める会」の存在だけが分かったものの、他は見えてこなかった。ここで、問題が生じる。
議決は、東京第五検察審査会の出した4月の議決と、東京第一検察審査会の出した7月の議決の2つが存在する。同一人物の告発でも不可能ではないかもしれないが、鳩山由紀夫総理の事件で見れば判るように、同一審査会で一括で事件を扱う、ということになるはずなのである。それが、別々の審査会でということは、いかにも不自然である。告発者が同一であればなおさら、であろう。

別々の審査ということになると、恐らく告発及び審査申立者も別々であったであろう、ということが窺われるのだ。そうすると、東京第五検察審査会に申立てを行ったのは誰なのであろうか?
ポイントは、「2月12日に市民団体が審査申立」を行った、という報道が広くなされたことである。調べれば、殆どの新聞などで報じられたことが分かるはずだ。「真実を求める会」は、第五か、第一か?
残るは、「どの市民団体」が申立てを行ったのであろう?報道では出てこなかった団体が存在する、ということだ。あんなに大騒ぎしていたのに?
2月4日には、無名だった上脇教授他の記者会見が大きく報じられたのに?
これら以外の市民団体が、告発していたと?そして、審査申立てを行ったと?

(続く)