いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

日本は政治の無能が元凶

2010年08月18日 21時53分34秒 | 経済関連
まことに空しい。

<菅首相>円高対策で「予備費」活用検討(毎日新聞) - Yahoo!ニュース


何から何まで遅いのである。
情報を集めること、判断すること、行動すること、そういうのが全てにおいて鈍間なのだ。しかも、日銀には何も協力させることができないときている(笑)。

こういうのを20年も続けた結果が、今の日本の凋落を招いているのである。


そして、これを正すことすらできないのが現状なのである。
スピード感がまるで違う。
考え方を改めることができない人間たちが、永田町には多すぎるのであろう。



今更そんなに酷評しなくても~本人参入?(ちょっと追記)

2010年08月17日 00時23分00秒 | 俺のそれ
おやまあ、こんな寂れブログによく気付いてくれました。

はてなブックマーク - 今更そんなに酷評しなくても~『サマーウォーズ』 - いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」


深町さんってどんな人か全く知らないし、これといって興味もないけど、注目して下さって大変有難うございます。で、ベテランらしい深町秋生氏の弁(本人かどうかは確認してませんが)とおぼしきコメントが。

『文句があるならトラバぐらい送ればいいのに。えらそうに。』(以下略)

ですって。

んー、よく知らないけど、ベテランの辛辣映画批評を売りにしているらしい深町氏から、「えらそうに」という批評を頂戴でき、大変うれしいです。

どうやら拙ブログの記述が彼にとっては「えらそう」ということみたいです。
そうすっか?
そんなに「えらそう」だったかしら?
書いてある内容とか言い回しとかって、大体小学生レベルの感じでしか書いてなかったのですけれども、そんなに「えらそう」ですか(笑)。

長い前置きはこれくらいにして、トラバ送れよ、というのが何というかエチケットとか儀礼のようなもの、ということなんですかね。聞いたことないけど。これは本題じゃないから、昔にあった送るべきかどうか論争とか、どうでもいいですか。


因みに、深町氏くらいになると、映画批評を書いたりする時には、制作側とか監督や脚本家なんかに「今度、お前の映画について文句を書いておいたから」とか報告でも送り付けてるんですかな。そういう流儀なのかな?それとも業界としては、そういうのが習わしとか?

で、普通の一般個人が映画評論家らしい深町氏の酷評ぶりを嘆いたりブログ記事を書いたりなんかすると、それは評論家にいちいち報告のトラバでも送らねばならない、と。へ~、そいつは知りませんでした。

参考までに、彼のぶくまコメントはあるが、「えらそうに」とかいう文句を拙ブログのコメントとかには書いてないみたいですね。ああ、「えらそうに」というのは、文句ではないね。あくまで感想か印象を述べたものに過ぎないかもね。


で、何、映画評論家とかいう謳い文句の人は、テレビ放映での批評を載せちゃって、それでも別にオッケーってことなんですな。ふーん。大したことないね。映画の中身をよくみもせずに、「映画批評の専門家」という肩書きの人間が適当に書いた記事を公衆に広く発表してしまう、と。それでもかまいませんけど、私は。別に私の評価に傷がつくわけじゃないから。けど、影響力の大きさを考えれば、「映画批評の専門家」という人間がこの映画はヒドイ、とか言えば、それは制作側にはかなりのダメージを与えることになるでしょうな。自分がそれを意図しているかどうかは別として。そういうことを本当に分かっているのかな?

料理専門家とか、ラーメン評論の第一人者とか、そういう肩書きの人間が、「ここのラーメンは最低」とか「ここの店は不味くて食えたものじゃない」なんて紹介したら、その店がどうなると思うか、考えたことがあるのかって話だわ。そう言い切るのであれば、じっくり食ってから言え、ってことだわな。


それと、勘違いの人たちがぶくまコメントにもいるけど、旬かどうか、「今更」って表記が妥当かどうか、ってのは、よく読んでない証拠では。まるでFUKAMACHIの書いていたような「あの一家が戦う必然性」が分からん、みたいな意見と一緒じゃないのかな。

こういうのとか。

>nvs 映画 批評にここのタイトルに使われた「今更」などというものはない。

>neko___l 「まだ早い」「もうそろそろ」「きた、来たよー!」「今が旬だよ」「終わっちゃうよ」「今更そんなに・・・」このブログ主は批評に適切なタイミングがあると思ってるのか。


「いまさら」ってのは、私が使ったわけではないんだわ。敢えて入れたんですわ。
どうしてかって?

それは深町氏の記事をよく読んでごらんよ。
あなた方は、本当に彼の記事を読んだんですか?(笑)

こう書いてあったでしょ。
『いまさら何を言っても周回遅れ感がつきまとうが、感想を書いておく。』
ってね。


私が「今更」を持ち出したんじゃないんですよ。深町氏本人なんじゃないですか?(笑)
だから、今更ということを入れたわけで。そんな周回遅れな感想ならば、もっとよく鑑賞してから書くか、いっそ書かない方がまだマシなんじゃないですか、ってことが含みとして込められているわけで。


で、「いまさら」なんて話はどうでもいいわけで、深町氏は当方の”えらそうな”批評にぐうの音も出ないのかな?反論があるなら、書けばいいだけ。それこそ深町流に、文句があるならトラバでも送ってこいや、って話でして。


それとも、「よく観てなかったので、知りませんでした」とか、テレビ放映で何となく単なる思いつきの感想を書いてみただけ、とか、色々あるかもしれなから、それはそれで別にいいですけど。勿論、トラバなんかなくてもいいし、言い訳するのも恰好悪いだろうから、答えなくともかまいませんよ。深町氏の学習にはなるでしょうから。




追記(19時半頃):


なんだい、何かヘンなことを言っている人がいるみたいで、謎ですな。
新たなチャレンジャー現る、ですかな?

はてなブックマーク - 今更そんなに酷評しなくても~本人参入?


どうでもいいけど、何か書いた、という記録残しだけの例がこれかな。

>id:nvs

『だから「ここのタイトルに使われた「今更」などという〜」て敢えて入れたんだけど。そりゃあ「いっそ書かない方がまだマシなんじゃないですか」なんて含み入ってるのだから偉そうだととられますよね。,コメントした』

答えになってないですが。別にこの人の答えなんか欲しくないけど。
nvsの主張は、「批評に今更などというものはない」ということでした。ここから分かることは、深町氏の書いた記事は「批評じゃない」ということですかいな。

映画批評を専門にして飯を食ってる人間が『サマーウォーズ』について書いたものが、批評じゃなくてじゃあ何さ、ってことだわな。単なる雑文です、ということでなら、そう前置き宣言でもして書いたらいいんじゃないか?(笑)

通常の判断としては、一般人からすると映画評論家が「既に公開済みの作品」について言及し評価を書いていれば、それは「批評」と受け止めるのが普通なんじゃないのか?
それを、「批評に今更などというものはない」と断言しておいて、今更ごまかしですか?あなたが言うべきは、深町氏の書いた文章は批評じゃないと深町氏に教えてあげる(笑)こと、なんじゃないですか?

それと、含みが入ってるから偉そう、なんて後付けの理由を書いてるが、当方が説明を書く前はこっちの意図なんて分からなかったんだろう?(笑)


>id:jituzon

『ある意味すごい ″深町さんってどんな人か全く知らないし、これといって興味もないけど″ 批判されるとすぐこのようなことを言いだして責任逃れしようとするバカが多くて本当にうんざりである。』

お尋ねしたい。批判されるとすぐ云々って言ってるが、FUKAMACHIの書いた「文句があるならトラバぐらい送ればいいのに。えらそうに。」のどの辺が批判なんですかね?(笑)
他のぶくまコメントでもいいけど、どこがどう批判なの?

当方は、深町氏の見解に対して別な意見を表明し、例えば「あの一族が戦う必然性」が分からないというのは疑問、という指摘を具体的に行っていますが。そのことは、深町氏が何者であるかは基本的に関係のない論点だけれども、更に付け加えて言うなら「映画評論家としての意見公表にしては、お粗末なんじゃないですか」ということになるだけ。たとえ深町氏が映画評論家じゃなくても、関係なく通じる論点ですよ。

深町氏のコメントで、当方の記述について具体的に批判しているものはありますか?

「責任逃れしようとするバカ」とか豪語するのは勝手だが、「ある意味すごい」のは、jituzonとかいうidの人なんじゃないですかね。
ま、こういう手合いを相手にするだけ無駄になるから、無視でいいですけどね。



深町氏がもし答えるなら、「あの一族が戦う必然性」について「テレビ放映の部分からだけでは分かりようがなかった」(=テレビ向けにカットした人の問題になるかも)とかなんじゃないですか?
放映部分だけからでも分かるものだったのであれば、それは「鑑賞する側の問題」というのが当然でてくるわけで。「遠足のおやつ代は300円まで」と、たった今説明したばかりなのに、「いくらまで買っていいのかまるで分からなかった」とか言われたら、それは説明側が悪いのか?(笑)

もし、分かりにくい映像とか構成とか、そういう問題ならば、そのような具体的指摘をすればいいだけ。よくみてなくて分からなかったのは、必ずしも制作側の責任ではない。



「羹に懲りて膾を吹く」症候群

2010年08月16日 18時33分20秒 | 経済関連
これを読んだら、うむむとなったので、自分のメモがてら。

はてなブックマーク - 僕を困惑させるラインハート=ロゴフ - Irregular Economist ~hicksianの経済学学習帳~


政府債務と低成長の関連は必ずしも因果関係が特定できているわけではない、というクルーグマンの見方に賛同できる。例えば、輸血しているケースを集めてくると、かなりの出血量となっていることが殆どである。それは、輸血したので出血が膨大になった、ということを必ずしも意味しない(部分的には凝固因子の相対的減少によって出血し易くなる、という危険性は存在しうる)。通常であれば、出血が多かったので輸血した、という結論になるであろう。原因を探るのは、容易ではないということなのではないか。


さて、政府債務が増大するのは何故なのだろうか。これについて考えてみたい。

今、森があるとする。ここには、おいしい実があって、人々はこの実を獲りに行きたい、ということであるとしよう。我先に実を獲りたい、と。
だが、この森には古くから「人喰い熊」がいる。長老たちは、代々の言い伝えで森に入る戒めとしてきた。しかし、ある時、大勢の人が森に入ってはおいしい実を獲得することに成功した。誰も人喰い熊には出会わないし、見た者もいない。そうすると、かつてあった戒めは軽んじられ、安易に森に入っては多くの実を得るようになってしまった、と。以前には、慎重で熊の気配を読むことに長けた者だけが森に入ることを許されたのに、今では誰でも彼でも入って獲るようになっていた。

すると、遂に人喰い熊が大暴れする時がやってきた。森に入っていったものが次々と帰ってこなくなり、命からがら逃げ帰った者が「熊に襲われたっー!」と食いちぎられた腕から血を流しながら、みんなに訴えた。大勢が被害に遭った。命を失った者ばかりではなく、足を食いちぎられた者、目をえぐられた者、恐怖のあまり気がふれた者、…。もう以前のように、森に入っておいしい実を獲ってこようという人間は、殆どいなかった。けれど、おいしい実を食べなければ生きて行けない。誰かが実を獲ってこなくちゃならないのだ。

なのに、みんなは口ぐちにこう言った。もう二度とあの森には入りたくない、と。誰も、自分が被害には遭いたくないからだ。それに、手足を失ったり、重傷を負った者たちは傷が癒えてなければ動くに動けない。だから、おいしい実を獲りに行ける人間の数が激減してしまったのだ。

こういう時に役立つのが「からくり人形」だ。この人形はガバメントといい、遠隔操作できる人形だから、人間みたいに痛みを感じない。熊に出会ってもへっちゃらだ。熊の一撃を食らえばダメージを受ける可能性はあるけれど、生身の人間の比ではない。からくり人形の部品は各個人が共同で負担するから、責任はみんなに分散し均等化できるというメリットもある。弱点といえば、生身の人間に比べて機敏に動けないとか、鈍くさいとか、時にはおいしい実ではなく無関係な木の枝や葉っぱを獲ってきてしまって、「使えねーな」と罵られたりすることがあることだ。けれど、熊に喰われるよりはいい。そうして、多くの人々は「からくり人形が行って獲ってこい」ということを求めることになるわけだ。

つまり、人喰い熊に大打撃を受けた後では、多くの人々が森に入るのを回避しようとすること、痛みや恐怖を感じない「からくり人形」に多く獲りに行かせようとすること、人形の責任はみんなに分担されているので各個人の負うリスクは自分が獲りに行く場合に比べて小さくできること、といったことがあるだろう。


経済危機で大打撃を受けた後に、投資主体が政府に傾くようになるのは、これと似たようなものではないだろうか。大勢の人々が懲りすぎてしまって、自らリスクを回避しようとしてしまう、それも過剰なまでに、ということかな、と。

これこそが、「羹に懲りて膾を吹く」症候群(今、適当につけただけだけど)なのではないか、と。

 
ただし、若干の気になる点というのもある。
一つは、打撃を受ける以前から政府負債がある程度大きい場合、経済危機に陥ったからといって発動可能な政府投資の制約ができてしまうかもしれない、ということである。同じ年収の人であっても、1000万円の住宅ローンしか抱えていない人と、その他に銀行借入3000万円と消費者金融に500万円の借金がある人を比べると、どちらに融資したいか、ということである。
いくら「今は株式相場が底値なのできっと儲かるはずだから、3000万円貸して下さい」と言っても、もとから膨大な借金がある人には貸せる余地が小さくなるのではないかな、ということ。1000万円の住宅ローンしかない人には「3000万円貸すよ」ということが可能でも、更に3500万円の借金を抱えている人には「3000万円は無理だから300万円にしておいて下さい」ってことになってしまいかねないのではないか、ということだ。財政支出の発動余地が狭まる、というのは、3000万円が300万円と小さくなってしまうんじゃないか、というようなことである。発動余地が小さければ、その効果もそれなりに小さなものしか期待できないかもしれない、と。そうすると、結果的に打撃を受けた後の低成長ということが起こってしまうかもしれない。


もう一つは、フローの政府支出という話ではなく、ストックとして見た場合にどうなんだろうか、ということである。ある社会では、順調に成長を積み重ねてきたので、不況の回数が少なくて済んだとしよう。そうすると、政府が財政出動する機会がそんなに多くはないので、政府債務の積み上がりが小さくて済む、ということである。別な社会では成長が不安定で、度々不況に突入してしまった、としよう。そうであれば、不況期には投資主体が減少してしまうので、代りに政府が投資を増やしたりすることになるわけである。これの回数や規模が大きいのであれば、結果として政府債務の積み上がりが多くなってしまい、借金の多い政府ということになってしまうわけである。
すると、この2つの社会を比較してみた時に、前者は相対的に高成長の社会、後者は低成長社会となっているであろう、と。単純化して言えば、給料が順調に上がってきた人は借金をする機会が少なく済むので債務残高は小さく、給料が上がったり下がったりと不安定で給料の額がさほど高くなってきていないのであれば、ついつい借金する機会は多くなりがちで債務残高は大きいのではないだろうか、という話と似ているかもしれない。

しかし、現在持っている借金が他の人よりも多額だからといって、必ずしも将来の給料が他の人たちより低いのか、というと、それは言えないかもしれない。けれど、既に借金が多い人であると、何か新規事業をやる為に投資をしたいと思っても、借入額に制約がついてしまうかもしれないので、そうすると第一の点に戻って借入して投資可能な余地というのが限られるかもしれない。

政府支出は個人とは違うので、こういった通常の金銭感覚みたいなものが当てはまるかどうか、というのは定かではない。金の出し手(通常は国民や国債を購入する投資家)がそうした感覚を持たないのであれば、投資対象と金額だけを評価して金を出すかどうかを決めてくれるかもしれない。過去の債務残高には目を瞑ってくれる、ということだ。というか、そちらを見ないで評価してくれないと、政府支出の殆どはダメってことになりかねない、ということもあるかも。



今更そんなに酷評しなくても~『サマーウォーズ』

2010年08月13日 21時57分31秒 | 俺のそれ
んー、こいつは手厳しい(笑)。

アナーキーな自警団「サマーウォーズ」 - 深町秋生のベテラン日記

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いや、たしかに「謎のおばあちゃん」が凄すぎる、というのは、あるよ。実際、いるわけないじゃん。どんだけ日本のフィクサーなんだよ、みたいな。

この作品に対しては、評価が分かれるかな、というのはあっても不思議じゃない。どんだけご都合主義なのさ、的な面とか、ハチャメチャ具合とかはぶっ飛んでいるとは思うよ。

参考:『サマーウォーズ』で、ジンと来たぼく(笑)



受け止める感覚が逆なんじゃないのかな、とは思ったな。一族が超サイコーで、他はみんなバカ、という意図ではないでしょ、多分。

そうじゃなく、一見何の変哲もない、極々普通の生活をしている「市井の人々」には、実は「何か隠れた凄い能力が宿っているんじゃないのかな」、ということでしょ。その寄せ集めというのを、敢えてあの一家の人々に当てはめた、ってわけで。

普段は、「ただの電気屋」と言っている人だって、「特殊なスパコン」を引っ張ってきたりする、みたいな。あの後輩の少年だって、普通の冴えない少年に過ぎないけど、数学だけは凄い、とか。最終対決の女子高生だって、「花札だけは得意」とか。カズマだって、現実世界では虐められっ子で拳法習ったりして弱いんだけど、ゲームは達人とか。

そういう、普通の人たちにだって、きっと何か一つはできることがあるんじゃないのかな、ということであって、一族だけが素晴らしいとかいうことではないでしょ。「応援してあげる」とか、見守ってあげる、ということだって、それだけでも「できること」なんだよ。それがどんなに力を与えてくれるのか、ということを感じたことがない人には分からないのかもしれないけど。烏合の衆とかじゃないよ。「黙ってアカウントを供出する子羊」なんかじゃない。

自らの意思を、信念を示したものだ。選挙の1票と何も変わらない。「誰かに託す」ということを実行したら、ああなるんだよ。別に超人みたいな特別の能力なんか持ってなくたって、「1つの意思」を提示して託したり、声援を送ったりすることは「ボクにだってできる」、ということなんだよ。


この作品のような描き方がいやらしいとか、気に入らないとかいうのは、各個人の意見なので、色々あるかなとは思った。だけど、「あの一族が戦う必然性」みたいなのがまるで分からない、というのは、作品を見てないんじゃないのかな、とは思った。もっと言えば、映画評論とかで食ってるんだったら、そりゃあないでしょ、評論家さんってことなんでは。

あの化け物を生み出してしまったのが、ナントカっていうおじさんだからでしょ。
身内の不始末は身内が落とし前つける、っていうのが、あの家族だから、だよ。おばあちゃんが死ぬ前にそう言ったからじゃないですか。家族の誰かが失敗しても、みんなで協力して助け合え、という平凡な教訓みたいなものってことなんじゃ。

どんだけ家族主義なんだよ、というのは確かにあるかもしれないけれど、身内が助けなくて誰が助けるのさ、ってことだわな。
それに、おばあちゃんの弔い合戦、ということはあるね。敵討ちが必要って、じいさんが言ってたし。ばあさんの遺言でも、家族は協力しろ、ってなことが読み上げられていたじゃないですか。


それと、落下してくる地点は、最初は一切分かってなかった。世界の誰かの上に落っこちるのを阻止せねばならん、ってことだけで、「他の誰かを守る戦い」だったんだよ。自分ちの家を守りたかったわけじゃない。そうなったのは、ラストの10分だ。

大体、政府(組織)が役に立たない、軍隊や警察が無能、ということを言うなら、殆ど多くのハリウッド映画では、そうなってしまうぞ。主役級の人たちが、有り得ないくらいの超人的能力を発揮して問題や事件を解決し、強大な敵をなぎ倒してゆくじゃないですか。政府組織がそれを上回って解決してくれたことなんて、殆どない(笑)。



なんか、結論ありきの批評を見るようで、アレですな。
もうちょっとよく鑑賞してから書けばよかったのでは。


追記:

こちらにも記事を書いてます>今更そんなに酷評しなくても~本人参入?



”後期高齢者”医療制度の呼称について

2010年08月12日 10時46分27秒 | 社会保障問題
岩本教授が審議会の出席者であったとは、知りませんでした。

誰が「後期高齢者医療制度」と名づけたか - 岩本康志のブログ - Yahoo!ブログ


この話は、大騒ぎされた頃に記事に書きました。

高齢者に恐怖する政治(笑)

『元々は、老年医学や介護関係の用語として「高齢者」の区分が行われていただけだ。専門用語の一つに過ぎないのだ。「前期高齢者」「後期高齢者」という区分や、前期、中期、後期、とする区分する場合もあったようだ。更に、「超高齢者」という呼称まで存在している。スーパーサイヤ人とは何の関係もないですよ。それらは業界内での専門用語だっただけだ。数年前の老人保健法改正などで、そうした区分が行政用語の中にも入ってきて、それが使われただけだろう。特別に、後期高齢者を差別するとか、行政職員のセンスに欠ける命名法だったとか、そういうわけではないですよ。』


そんなに差別的な用語とも思われないわけだが。
用語について問題であるとするなら、どうして答申時期だとか、法案提出後に問題としなかったのか?なんでその時に大騒ぎしなかったんだよ?当時の長妻議員とかは「呼称が大問題だ」とか主張していたのか?


後期高齢者医療制度に文句を言ってる人たちは、調べて理解してから言え

無駄削減に反対する抵抗勢力や族議員とか呼ばれて、医療費削減に抵抗する者たちは日陰組とされたんじゃないですか(笑)。

マスコミだって、無駄削減に抵抗しているって、叩いていたんじゃないですか。
だからこそ法案は通っているわけですよ。自民党等与党議員の賛成票があったからこそ、通るんですって。事後的に「やっぱり反対だった」なんて言うのは、おかしいでしょ。


いずれにせよ、制度のことと、呼称のことは全く分けて考えるべき。
呼称が悪い、と言うなら、呼び名を変えればいいだけ。「長寿」でいいでしょ(笑)。

もしも、「後期高齢者は医療費の自己負担が免除されます」という制度であったなら、こんな難癖みたいな「呼称が悪い」なんてことは問題になんかならなかったろうと思いますよ。

要するに、ただ「反対したいだけ」。


そういうことではないでしょ。
制度についてどうするか、将来的な社会保障制度をどうするか、税制改革と一体でどう考えてゆくか、そういうことを言っているのであって、後期高齢者という呼び方が妥当か否か、なんてことは大した問題じゃない。
問題があると思っていたのなら、決める前から反対運動をやっておけ、ってことが当然なんじゃないですか?



ルース大使出席を決意したオバマ政権

2010年08月09日 12時25分57秒 | 外交問題
駐日米国大使が初めて式典に出席した。
米国政府が公式に広島の平和祈念式典に出席するという決断は、オバマ政権だったからこそ可能であったということはあるかもしれない。核なき世界を標榜するからこその決断だっただろう。そのことが、米国ばかりではなく、英仏の参加をもたらし、国連事務総長の参加を実現させたといってよいだろう。米国の選択は、世界各国に好影響を与えた。


米国内の保守系からは批判を浴びているようであるが、日本国内の反応としては好意的に受け止めていることが殆どであろう。
ルース大使は着任後すぐに、広島を訪問していたはずである。

今回の訪問は、あの時の訪問があったからこそ、ということなのかもしれない。


頼りにならない日本の政権を見ながら、なおかつ微妙な日米関係を考慮した上での式典出席という選択だった。苦しいオバマ政権にとっては最大限の配慮と言ってよいだろう。ただそのことが、米国内の保守派にとっては苦々しいということがあるのと、オバマ政権への批判票を更に上積みしてしまう、ということがある。

そうしたデメリットを勘案しても、それを上回る成果がオバマ政権にもたらされるかもしれない。それは、世界の先頭に立つ合衆国大統領、という姿勢を示すことができたからである。合衆国大統領は、今でも世界のリーダーであり続けねばならない宿命を負っているからだ。

オバマ大統領は、一時の輝きを失い、「言葉だけの男」などとみなされるようになり、海外メディアを含めて失望感が大きくなってきていた。しかし、今回のことは、オバマ大統領が理想を語る言葉だけではなく、行動を伴う人間であり、決断できる男であるということを内外に示すことができたのだ。

依然、あらゆる面でハードルが高いというのはその通りであるが、そうではあっても、半歩でも前進してゆくことが、世界にとって必要なことなのだから。




あるテロリストの論理

2010年08月08日 18時23分08秒 | 社会全般
どこかのテロリストの独白を聞いた。彼はどんな人間なのかは知らない。だが、彼の話は示唆に富んでいると感じられたので、ここに記しておこうと思う。


◇◇◇◇◇◇

私の国は、敵国との激しい戦争に明け暮れていた。
敵国兵士は、依然として士気が高く、挫ける様子はない。今後も、果敢に戦いを継続してくるだろう。双方にとって、未だ決着は遠い。この分だと、我が国の戦士たちの消耗が激しくなるばかりだ。当然、それに伴って敵国兵士も多数斃れてゆくであろう。
そこで、我が軍の秘密会議が持ち上がったわけだが、そこには恐るべき計画が存在した。敵国兵士の士気を削ぎ、戦闘意欲を挫く方法であった。その計画は、「満破綻計画」と呼ばれていた。

この「満破綻計画」とは、次のようなものだった。
敵国兵士の精鋭部隊は、ある2つの村の出身者たちが多いということが判明した。その村は兵士を送り出した故郷であり、兵士たちの家族が住んでいた。その村を急襲して村人全員を皆殺しにするという作戦が、この「満破綻計画」であったのだ。
この計画の肝は、兵士を直接殺すのではなく、戦闘には直接関係のない村人たちを全滅させるということであった。精鋭部隊である兵士を直接倒すには、わが軍の戦士たちの被害が甚大であることが予想されるからだ。兵士たちは、故郷の村が全滅させられれば、悲嘆に暮れて戦意喪失となるであろう、ということだった。村の男たちばかりではなく、全然関係のない女も子供も―たとえ赤ん坊であろうとも―見境なく殺せば、後の戦力となる戦士の供給を断つことができる、ということでもあった。もう一つは、敵の本土である村を攻撃することで、殺戮の恐怖を味わわせることができ、戦争継続の意志を困難にさせることができるであろう、ということだった。

この「満破綻計画」を遂行する為の特別殺戮軍団が編成された。村を襲う部隊には、新式の槍が配備された。有無を言わせず、一瞬で息の根を止めることを目的に開発された「業火の槍」という新型兵器だった。あらゆるものを貫き通し、ほとばしる炎で全てを焼き尽くすという、恐るべき槍だった。この槍がどれくらいの威力を持つのか、全く無抵抗の女子供に対してでも試してよい、ということだった。特別殺戮部隊の戦士たちは、この槍で突いた時のことを考えると、高揚感でいっぱいになった。


そして、計画は実行された。
一つ目の村が殺戮軍団に急襲され、村人たちはほぼ全滅となった。新型の槍は、予想通りの凄まじい威力を発揮し、驚くほどの殺傷力を証明した。敵国の動揺が収まらぬうちに、次の村の殺戮が3日後に行われた。またしても、恐るべき威力で村人たちを全滅させた。女も、子供も、年寄りも、みんな見境なく、串刺しにされた。誰の死体か判らぬほどに、炎に焼き尽くされていた。

敵国は完全に戦意喪失となり、降伏を申し入れてきた。
当初の計画通りに、わが戦士たちの尊い命が守られたのだ。
新型の槍である「業火の槍」の凄まじいばかりの威力で突き殺された女や子供や赤ん坊たちの命のお陰で、敵国の精鋭部隊の兵士たちの命が救われたのだ。家族を失うことで、敵国に戦争を止める決断をさせることができたのだ。

だからこそ、この「満破綻計画」は素晴らしい成果を収めたのだ。わが軍立案の、この「満破綻計画」こそが正当であり、正しい決断だったのだ。

敵国の精鋭たちに言っておきたい。
村を襲って全滅させたのは、正しい処置だった。女子供であろうとも、焼き殺すことが正しい選択だったのだ。それは、わが軍の戦士たちの命を守るには、仕方のないことだった。わが偉大なる戦士たちは、正しい行いをした。本土にいる無抵抗の女子供や赤ん坊を焼き殺すことが、戦争終結の近道であったのだから。そのお陰で、君たち兵士の命さえも救われたのだ…。


◇◇◇◇◇◇◇◇


ぼくがこの話を聞いた時、なんて強弁なのだろうか、と思ったよ。
遠い昔の話だから、別に今謝れというわけじゃない。今生きている人たちが、いくら謝ったって、謝りようがないもの。
だけど、何をやったのか、どんなことが行われたのか、ということについて、考えないとか自省がないということについては、疑問にしか思えない。これを正当化するというのなら、無差別殺戮は正しいと表明すべきだ。


ところで、彼のいた国は、後に別な国の戦士に襲われたようだ。
槍じゃなくて、無差別火計に遭ったんだって。そうしたら、それは犯罪だから許さない、って言ってるらしい。
自国の戦闘に無関係な女子供が攻撃されたら半狂乱になって怒るくせに、他国の女子供を何十万人と殺戮することは正当だという理屈らしい。

つまり、勝てば何をやってもよい、というのが、彼らの思考・論理なのかもしれない。



『財務省が変わるための50の提言』~公務員制度改革をどうするか

2010年08月06日 17時14分01秒 | 行政制度
労務屋さん経由で発見したので、読んでみた。
中々良いまとめになっている。

http://www.mof.go.jp/singikai/mofpt/220419/all.pdf

悪名高き(笑)mofが、新たなMOFを当てているとは。

提言をまとめた人たちの中には、デートができないと困っていた官僚が多かったのだろうか。本文中に、何度となく「平日のデート」が登場するのが面白い。これは冗談だけれども、本題はそちらではなく、今後の公務員制度改革と併せて、「どういう職場を作ってゆくか」ということである。


これまで読んだ中では、かなり本音に近い部分が表現・記述されており、興味深かった。国民の多くは、幻想の「悪徳官僚像」のようなイメージを抱いているので、もっと国民にも広く知ってもらうといいのではないか。

自分の甥っ子に今年入ったばかりの、新人官僚とかがいるようなつもりで読むと、殆どの国民は「自分だったら、どう考えるだろうか」というふうな見方になるんじゃないのかな、と思った。



強迫観念の極みか?~楽天・三木谷の行き過ぎた英語信奉

2010年08月06日 16時31分02秒 | 社会全般
笑った。
早速効果が出たみたいで、面白いですね。

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日本人プレスを前に、同時通訳の日本語を流したんですかね?
とても不思議なことをする会社ですね、楽天って。今までよく知らん会社だったけど、尚一層ワケの分からん方向に行っていますな。


先日、英語を「公用語とする」とか豪語しているらしい楽天のことを取り上げたんですよ。
「サムスンを見習え」から何を学ぶか

この中で、次のように書いていた。

『ああ、そういえば、楽天の三木谷とか、さっさと日本を出ていけばいいのにね。会社は日本に置く必要性なんてないのに。どうして日本なんかにいるんだろう。IT時代なんだから(笑)、法人税の安い国でも探して行けばいいだろ。楽天球団もやめてくれ。日本のプロチームじゃないですか。身売りでもするなり、大リーグに行くなりして下さい。未だに球団HPが日本語表記って、信じられない(笑)。英語はどうした?英語は。楽天は、一切日本語を使うべきでない。英語にしなさい。』


そうしたら、何と記者発表を英語でやったんですと。大爆笑。

目的は英語で話すことではないだろ。
そういう人材を受け入れる会社の姿勢、態勢、そういったものの重要性なんじゃないのか。


こういうのと全く違う場面を先日目にしました。
羽田の新国際ターミナルのお披露目とかで、報道陣に公開されたんですね。その時に、外国人のコンサルの人が熱心に説明をしてくれていたニュースがあったんですが、何とも流暢な日本語で熱く語っていたんですよ。

そういうのを見た時、彼がどれくらいこのプロジェクトを真剣にやっていたか、みたいなことがよく伝わってくるんですよ。チャンネルを色々と替えている時で、途中の映像をたまたま見ただけだったんですが、英語を話せないような人では決してなかったように思う。見た目では、英語圏の人っぽかった。

もしも、英語はグローバルな言語だから、というだけの理由で、彼が日本語でインタビューに答えず、英語で対応だったとしたら、これほど印象になんて残っていなかったろう。彼の口から紡ぎだされる日本語が、あまりに「日本人っぽい語り口だったから」ということが、情熱や深い印象を与えるんだと思ったよ。


英語は出来た方がいいに決まっているよ。
勿論、会話だってそうだ。だけど、それは英語で喋るから評価されるわけじゃない。

だったら、英語圏の会社や従業員は、みんな世界トップ級じゃなきゃオカシイじゃないか(笑)。生み出すもの、語る中身、伝えたい情熱、思い、そういうのが大事なんであって、何の言語で喋るかじゃない。

ぼくのアイデンティティは、日本語圏の中にある。
それを変えるつもりはない。その表現を超える言語を持っていない、ということもある。


ま、楽天が見ものだ。



100歳以上の長寿

2010年08月04日 21時30分45秒 | 社会全般
今、不明者の数が取り上げられて、大袈裟に海外ニュースなんかでも紹介されていますが、問題ではあるけれども平均寿命の統計数値を云々言うほどではないでしょう。

これまで、確認されていない長寿者として、20人とか30人といった人数が報じられています。日本の100歳以上の高齢者は、約4万人以上、ということらしいですから、全体から見ればほんの僅かです。


仮に、4万分の30人であるとして、0.075%に過ぎません。それに、これら30人の平均寿命に与える影響なんて、ほぼ無きに等しいでしょう。

なので、あまりに正確な日本の統計に文句を言いたいか注文を付けたいというだけで、日本と同じ水準で統計数値を出してから、言ってこい、とは思いますよね(笑)。


大勢には影響がないんじゃないの、ということで。




買現先勘定が消滅したか?(笑)

2010年08月03日 14時28分03秒 | 経済関連
ちょっと正確には分からないんだけれども、項目が消えていた。

営業毎旬報告(平成22年7月31日現在):日本銀行


・丁度、決済となって残高がゼロだった
   →でも、そういう時には0と表示されるんじゃ?

・項目の分類方法が変更になり、買現先は国債残高に合算されることになった?
   →そういう場合には、区分変更の説明などがあるんじゃ?


理由は分からないです。
が、買現先の項目がないことは確かです。一つ前(7/20時点)にはあったので、たまたまゼロとなる時だったんですかね。昨年の7月末時点でもゼロではありませんでした。うーん、どうなんだろ。約2兆円程度なので、そんなに大きな影響があるかと言われると、そうでもないかもしれませんが。どうなんでしょう。


ああ、それと、日銀さんはほんのちょっぴりマネタリーベースを増やしてくれたみたいですが、まだどうなるのかは分かりませんね。

物価下落が連続して続いており、「高校授業料無償化の影響だ」とか言い訳を繰り出していた春先ですけれども、その影響を除いたとしても「やっぱりデフレ」には違いなどありませんからね。

要は、やる気の問題です。
全力でやるかどうか、それに託してみるかどうか、そういう覚悟の問題です。できないのは、やらないから、としか思えないのですよ。



パナソニックの所得隠し報道

2010年08月02日 15時38分49秒 | 経済関連
んー、何か特別な意図とか、思惑みたいなものとか、何かあるんだろうか?
単なる報道、ということなのかもしれませんが。

パナソニック220億円申告漏れ 所得隠しも7億円(産経新聞) - Yahoo!ニュース

(以下に一部引用)

総合家電メーカー「パナソニック」(大阪府門真市)が大阪国税局の税務調査を受け、平成21年3月期までの5年間で、海外子会社との取引などをめぐり、総額約220億円の申告漏れを指摘されていたことが1日、分かった。このうち約7億円は仮装・隠蔽(いんぺい)を伴う所得隠しと判断されたが、赤字と相殺された関係で重加算税は課されなかった。過少申告加算税を含め数億円を追徴課税(更正処分)されたとみられる。

 関係者によると、パナソニックは海外子会社との取引をめぐり、通常の取引と比べて不当に安い価格で自社製品を輸出していた。この点について国税局は、価格の引き下げは子会社に対する不当な利益供与にあたり、価格差は「子会社への寄付金に当たる」として所得隠しと認定した。

(中略)

パナソニックは20年3月期までの数年間でも、取引先にリベートをプールし利益調整を図ったとして、約1億5千万円の所得隠しを指摘され、約6千万円を追徴課税されている。

=====


正しく申告しなければならない、というのはその通り。だけど、所得隠しとか大袈裟に言うほどの額かというと、全然そうは思わないけど。

正確な財務データが手元にないので5年間の数字がどうなのかは不明ですが、ざっとの数字で考えてみましょうか。

過去3年の数字の平均から推測して、過去5年間で連結売上高40兆円、営業利益1兆円という水準でしょうか。そうすると、申告漏れ220億円と利益隠しとされた7億円は、どのくらいに当たるのか、ということです。


申告漏れ220億円は、売上高比で、220/400000ですので、①11/20000=0.055%。
営業利益比では、220/10000ですので、②2.2%。

所得隠しの7億円は、売上高比では③7/400000=0.00175%。
営業利益比で、④7/10000=0.07%。


7億円が多いか少ないかと言われたら、それは一般人からすると多額ではありますけれども、全体の割合としてはかなり少ないかな、ということだろうと思います。
一般人レベルで考えると、①の水準であれば、年収400万円の人の全出納関係を調査したところ、年間2200円の収入を隠していた、というようなことで、5年間合計で2000万円のうち、僅かに11000円の区分を間違えた、といったようなことと同じなのです。自分ちの奥さんが家計管理を完璧にやっているとしたって、年間で2200円くらいなら間違いだって十分あり得るんじゃないかな、と。

③のレベルになると、これはもうかなり少ない。5年総額2000万円の収入のうち、350円分だからね。うっかり、チョコを買ってしまったとかいう程度の、ほんの少しですから。それくらいなら、チョロまかしていることもあり得るかもな、と。


申告漏れ指摘の220億円にしても、額は大きいのは確かですが、間違いをゼロにするのはかなり難しいかもしれないので、ある程度は仕方がないのでは。
所得隠しを1億円とか7億円とか言われても、本当に悪質ということでもない限りは、そんなに取り立てて言うべきことでもないような。

そりゃ、事務は完璧に正確にやってもらった方がいいとは思いますけれども、それは難しい部分もあるのでは、と。

むしろ、思いのほか間違いは少ないんだね、と感じました。



映画『ミレニアム』

2010年08月01日 16時56分57秒 | 俺のそれ
原作を読んでいなかったので、どんな作品なのかな、と興味津々でした。


かなり暗い気分にさせられる話だった。
どんよりした感じ。

特に、社会的地位の高いと思われる連中の、酷いことと言ったら!

腐れ弁護士のオヤジに、無性に腹が立つだろう。
演じた女優さんは凄いなと思ったけど、心がグサグサにささくれだって、あの叫びが痛みを与えるんだよね。

海外の猟奇事件なんかにある話で、トンデモないおやじとか、あれは現実だろうな、と。そういうのが、実際にあるということを知っているだけで、心がズタズタに引き裂かれる。


辛い映画なんだけれども、社会を映しているんだな、そこには「おぞましい人間」というものが横たわっているんだな、と改めて実感させられる。特異な能力を持つ女性キャラというのも、意外性があって良かった。これまでにありがちなのは、「ふとっちょ」の男性とかが多かったと思うけど、ガラリとイメージが変わっていた。


続編が気になるよね。