廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

国の顔

2010-02-15 22:22:22 | Weblog
 今日は映画を見る為に広島の街まで出向いた。 その映画は南アフリカ初の黒人大統領であるネルソン・マンデラによる新しい国作りの姿を描いた『インビクタス 負けざる者たち』です。 現在40歳の私にとって南アフリカの人種差別政策・アパルトヘイトは普通に教科書に載っていて学校で歴史の授業では無く”現在の出来事”として習っているリアルタイムの記憶なんですよね。 だからアパルトヘイト政策が終わって全人種参加による普通選挙が行われ、マンデラ氏が大統領になったところまでは知っているのですけど”その後”の新しい国作りについては私と同世代の人間でも知らなかった事が多いみたいですね...

 以前、いつものレンタル屋で『マンデラの名もなき看守』と言う映画を見かけ、ちょうどサッカーのワールドカップもある事だし南アフリカの歴史を知っておこうかと借りて見てマンデラ氏が何故平和裏に黒人、いや全人種融和政権を作る事が出来たのかを知りました。 マンデラ氏は人種差別政策への反対を訴えて政治犯、いや”テロリスト”として捕らえられて投獄され、20年以上も刑務所の中で過ごしました。 先程の映画の中でも描かれていましたが、長い刑務所暮らしの中でマンデラ氏は囚人や看守達を観察して白人は単純に”敵”では無い、白人も黒人も同じ”南アフリカ人”として必ず分かり合えるはずだと考える様になってそれを訴え続け、その理想はやがて黒人に偏見を持っていた白人も動かして国の姿を変えました。 映画はマンデラ氏の解放、そして大統領就任で終わるのですが、今回の映画は大統領になったマンデラ氏が対立し合っている国民を統合へと導くお話みたいですね...

                              

 私はいつも通り横川駅で下車して市内中心部へと向かう。 先日、リニューアルの為に一旦閉店したと書いたゴッドバーガーは建物の取り壊しが始まっている。 私はそのまま南に向かい、太田川を渡って広島中央公園に来た。 先日書いた通り、ここもサンフレッチェの”専用劇場”の候補地として考えている。 広島市が旧広島市民球場跡地を公園にする事にこだわるのなら、この公園にサッカー場を建てれば良いと思います。 広島スポーツの聖地を継承する理念としては向こうの方が断然良いのですが、要は交通の便が良い場所にスタジアムを造りたいと言う事が先ですから。 字数の関係でこの話題はまた明日で...

 私は街を歩いて映画館・シネツイン1に到着した。 いつも通り窓口に「男、一枚!」と言ってメンズデー料金の1000円を払って場内へ。 上映時間20分前でちょうど清掃が終わって入場出来るところだった。 私は席を確保してからトイレに行って自動販売機でカフェオレを購入、ここの自販機は外の普通の自販機と同じ料金なのがありがたい。 いつも書いている通り、私は映画が始まる前のこの15分間が好きです。 この時間に名作も駄作も関係無いですから。 ワクワク感に包まれた時間が終了して映画が始まります...

                            

 マンデラ氏の大統領就任は”ゴール”でも無ければ”ハッピーエンド”でも無い、あくまでスタート地点なのだ。 国内は黒人と”タダの少数派”となった白人との対立が根強く残り、貧困と犯罪が溢れかえっている。 マンデラ氏はとにかく民族同士の対立を終わらせる事を最優先して白人で占められていた政府官僚を出来る限り引き止め、更に自らのSPに白人も登用する。 20年以上も投獄された恨みは捨て、今のままではバラバラになってしまう国をまとめる事を最優先した。 その代償として家族は離れてしまい、大統領官邸には寄り付かなかった事が描かれている。 夫、そして父を20年も刑務所に閉じ込めて来た白人達とその彼が握手をしている姿は家族には耐えられなかったらしい...

 何とか国民をまとめられないかと考えていたマンデラのところに、ワールドカップの自国開催が迫っていたラグビー代表チームの姿が目に入る。 それまでの南アフリカでは大多数の黒人達がサッカーを、少数派の白人達はラグビーを好む傾向があり、刑務所で観察していると黒人達は白人の看守達が応援するラグビーの代表チームが負ける様、相手チームを応援していた。 マンデラは白人達の象徴的な存在だったラグビーを上手く使ってみようと考え、側近の反対を押し切ってラグビー代表チームのユニフォームやエンブレム、愛称などの変更を止めさせ、以前のままの代表チームを黒人達も応援する様にさせようとするが...



 昨日のサッカー日本代表の韓国戦で日本が冴えない試合の末に惨敗し、今朝の新聞では厳しい言葉が飛び交っていますね。 昨日は私も呆れてしまったのですが、今日この映画を見て来てちょっと別の見方もする様になりました。 私は”日本側”からしか物事を見ていませんでしたけど、よく考えたらワールドカップは南アフリカで行われ、基本的に向こうの人が試合を見るのです。 そんな事は当たり前...ですか? 確かにそうですが、昨日みたいな冴えない試合を見せてはいけないと映画を見て思ったのです。 サッカーは南アフリカのお金が無い黒人達が昔から大好きなスポーツです。 映画の冒頭でも子供達が原っぱでサッカーをやっていました。 日本でW杯を開催した記憶がまだ残っているので覚えている方も多いと思いますが、世界各国のトッププロ達の真剣勝負を見られると喜んでスタジアムに行ったのでは? 今回は特にまだ経済的に苦しい人の多い国での開催です。 チケットが簡単に買える訳は無いでしょう。 今を逃したら一生見られないかもとサッカーのチケットを車を買うくらいの気持ちで買ったとか、兄弟みんなサッカーが好きだけど全員分買えないから一人が代表して見に行く...とか色々な人達がスタジアムに来ているのです。

 まだJリーグ開幕まで半月ありますし、サッカー日本代表候補の方々は練習の合間にでもこの映画を見に行って南アフリカとはどんな国なのか考えても良いのではないでしょうか。 劇中のラグビーW杯の場面、もちろんサッカーではありませんけど恐らくサッカーもあの会場をサッカー仕様にして使うのでしょう。 映画だと分かっていながら私は選手達がフィールドに入場する場面で満員のスタンドを見たら鳥肌が立ってしまいました。 サッカー日本代表の選手達もグラウンドに足を踏み入れて満員の客席を見た瞬間に鳥肌が立つのではないかと思います。 昨日みたいな試合をして、なけなしのお金を出してチケットを買い、この客席に集まってくれた南アフリカのサッカーファンを裏切るつもりですか? やはりこれこそ国の代表に選ばれるだけの超一流プロだと思われるプレーをして、例え一勝も出来なくても「日本、格好良いじゃん。」と思われる様な試合をやって帰って来て欲しい。

 我がサンフレッチェの佐藤(寿)選手も今回の東アジア選手権では出番が少なくてやりにくいのは分かりますが、例え5分でも意味のある5分を、もし本選の代表メンバーに選ばれれば1分でもくれたらゴールを決めてやると言う気迫でプレーしてもらいたいです。 現地のサッカーファンに「日本のベンチからライオンが出て来た!」と唸らせる様なプレーで広島の名も轟かせてもらえると嬉しいですね...

                                     

「大魔神」44年ぶり復活!製作費10億円(サンケイスポーツ) - goo ニュース

 テレビ東京で”大魔神復活”と聞いて私は思わず佐々木主浩さんがテレビ東京系の野球解説者になったのかと思ってしまいましたが、いくら何でもキャンプも中盤を過ぎたこの時期に解説者人事がある訳も無いですからね... そう言えば”本家”の『大魔神』は特撮を使った時代劇だったんですよね。 良く見ると大魔神の鎧は戦国時代のそれと言うよりは弥生時代とか飛鳥時代くらいの戦いで使われていたそれに近いですね。 そんなのが巨大化して襲い掛かって来たらかなり怖いですけど今の時代にCGとかで作ったらかえってチャチと言うか、特撮時代の荒っぽい映像だったから迫力があった様な気も... 残念ながら広島にはテレビ東京系列局はありませんので、BSジャパンでもやっていたらチェックしてみたいものですね。

                                     

「スポーツで日本中が一つになった瞬間は?」ダントツ1位はWBC第1回大会優勝 - goo 映画「スポーツで日本中が一つになった瞬間は?」ダントツ1位はWBC第1回大会優勝 - goo 映画

 そうですね、WBCの第1回大会の時はまさか日本が優勝するとは思っていませんでしたからね。 てっきりアメリカかドミニカキューバが優勝すると思っていましたよ。 しかし日本が投手を中心とした堅実な守備とチームワークで連覇し、最近は日本に来る外国人選手たちも「日本はWBCを連覇した国でレベルが高い。と言ってやって来ています。 野球が盛んな国においては日本代表チームの連覇がもたらした影響は日本に住んでいる私達が思っているより大きいのかも。 今、各球団で必死に練習している若手選手たちもいつかは日本代表入りして先輩達の偉業に続いてもらいたいものですね。 しかし今年はバンクーバーで頑張っている選手達とサッカー日本代表に頑張って欲しいですね...

                                     

 スポーツ新聞によるとカープの高卒新人で伊東とか言うドラフト下位で入った左腕投手の評判が良いみたいですね。 もちろん即戦力とは言いませんけど二軍で地道に実績を積み上げていてくれれば長いシーズンの後半にでも一軍で投げられるチャンスが巡って来るかも知れませんし、そこで活躍すればプレーオフなどの大舞台もあるかも。 とにかく地道に練習してプロの激しい戦いに耐えられる様になっておいてもらいたいです...

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 ...以上です。
コメント
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