「百年の孤独」にインスパイアされた作品を読んでいるところなんですが、「同時代ゲーム」、「千年の愉楽」に続いてはこちらの作品。、、と、思って読み始めましたが、読み進めているうちに勘違いに気づきました。本作品は、百年の孤独とはまったくつながりのない作品でした^^;
なんでこんな勘違いしたんだろう?同時代ゲームと比較(SF大賞候補作)されてたせいかな?まあ、マジックリアリズムではなくとも、面白そうな本だからこのまま読み進めよう。
こちら上巻の内容紹介。上中下の三巻からなる長編です。
井上ひさしは、わしらの世代では「ひょっこりひょうたん島」の放送作家として有名です。
本作「吉里吉里人」は、1973-1974年に「終末から(筑摩書房)」、1978-1980年に「小説新潮(新潮社)」に連載されました。
東北の小村である吉里吉里村が、突然に日本から独立するというフィクションです。
すらすらと読める軽い文体で書かれているので、ボリュームはやたらに多いですが、読むのにさして時間は掛かりませんでした。
独立国家吉里吉里国の国民は、日本が抱えている防衛問題、農業問題、外交問題、医療問題など各種の問題をシニカルに、また面白おかしく指摘し、その解決策を提示し、独立に向かって邁進します。
この本を読んで怖ろしいと感じたのは、作品内に登場する諸問題は1980年前後のものなのですが、2024年の現在に至っても、ほとんど解決されていないということです。いかに日本の政治家に課題解決力が欠落してるかがよくわかります。統一教会と癒着して反社活動したり、裏金集めで脱税に夢中になっているせいだね。
文庫化は1985年。
中間の表紙。
中巻の内容紹介。
下巻の表紙。
下巻の内容紹介。
p.s. 2400引いて残りなし。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます