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ツリオヤジのキドニーケアな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

三島由紀夫論 - 平野啓一郎 (新潮社)

2024-07-17 05:30:12 | 読書メモ

かなり時間が掛かりましたが、とりあえず読み終えました。

とりあえず、と書いたのは、最後まで読んではみたものの、内容を理解し切れていない箇所もだいぶん残っているためです。非常に難解な一冊でした。

本書の発刊は2023年4月、発売と同時に購入して読み始めて1年以上かかりました。時間が掛かったのは内容の難解さもさることながら、本書を読むと共に三島の作品も読み返したので、その時間も掛かりました。

しかし、三島ファンにとって本書は、読まねばならぬ、一冊と言えましょう。本書によって、三島の作品に対する理解は深まり、いままで気づかなかった視点が次から次へと出てきて、あらためて三島文学の面白さを感じると共に、平野啓一郎の慧眼に感服した次第です。平野啓一郎の静かなる熱量が溢れでる一冊です。

難しいことが難しい表現で書かれています、特に仏教関連(阿頼耶識)については、何度も読み直したのだけどそれでも理解しがたいことが含まれます。私の読解力の限界を感じました^^;

作者が23年の期間をかけて完成させた超力作だけあって、それほど簡単に理解できるものではないのも当然と言えましょうか。あとは時間をおきつつ、拾い読みしながら(本書への)理解を深めるつもりです。

以後、目次です。

取り上げられているのは、「仮面の告白」、「金閣寺」、「英霊の聲」、「豊饒の海」ですが、「禁色」、「鏡子の家」も読んでおくと理解が進むと思います。

作者プロフィール。

初出一覧。

書誌事項。

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p.s. 王位戦第二局は難解な局面で封じ手。


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