2025年上半期の芥川賞は2作品が受賞。
そのひとつめです。
胎児内胎児という不思議な出生を持った男が主人公、かと思いきや、なにか語り口が不自然。
この違和感はどこから来るのだろう?と思いながら読み進めると、語り手が二人いた、そして語り手の彼女らは、結合双生児でした。
非現実的な舞台設定から、意識の存在を巡って話は進みます。語り手の交代が頻出するのでそれに混乱させられますが、それもまたこの小説の面白さのひとつでしょうか。
わたしの場合、文藝春秋の読み方は、まず最初に作品を読む。次いで受賞者インタビューを読む、最後に選評を読む、という順です。
作品を読み終えたときに、こりゃぜったい平野啓一郎の推し作品だな、と確信してたのですが、選評を読むとあら意外、平野啓一郎はこの作品には厳しいコメントしてました。川上弘美がこの作品をイチ推しにしていたのもちょっと意外だったかな。選考委員の選評を読むのもまた面白い。
本作品は、新潮2025年5月号が初出です。
p.s. 台風前だけど晴天だったので洗濯干せた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます