政府は2003年に南海トラフでの巨大地震による経済被害額を公表している。それによると南海地震と東南海地震が同時に発生した場合、最悪のケースで57兆円の被害が予想され、南海地震、東南海地震、東海地震が同時に発生する最悪のシナリオでは最悪ケースで81兆円にものぼる被害額となる。
南海地震、東南海地震、東海地震が単独で発生する場合もあり得るが、歴史上では時間差をおいて確実に連動して発生しており、1940年代に唯一発生しなかった東海地震が今後単独で発生するとの予想よりは、連動して発生するとの考え方が自然といえる。〔2008年11月30日http://blog.goo.ne.jp/delphis-manta-blue/e/019872c16427dbc2279d8eb4e47f5d4c〕
文部科学省はこの南海トラフ巨大地震の連動性について2008年から2012年まで研究プロジェクトを立ち上げた。
<中央防災会議 東南海・南海地震に係る被害想定結果>
http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/taisaku_nankai/pdf/gaiyou/gaiyou.pdf
http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/taisaku_nankai/pdf/higaisoutei/gaiyou.pdf
<文部科学省研究委託事業 東海、東南海、南海地震連動性評価研究プロジェクト>
http://www.jamstec.go.jp/jamstec-j/maritec/donet/nankaijishin_sympo/pamphlets.pdf