過去の歴史地震をみると、今回の駿河湾地震の震源近隣でM6クラス程度の地震が発生した後に、東海地震を含む東南海・南海地震の南海トラフ巨大地震が発生していることがわかった。
1589年3月にM6.7の地震が駿河・遠江を襲った。その16年後、1605年2月に慶長地震(M7.9)、いわゆる南海トラフ沿いの巨大地震が発生し大津波を伴い大きな被害になったとされる。
また、1686年10月にM6.5~M7.0の地震が三河・遠江を襲い、その21年後の1707年10月に我が国最大級の地震である南海トラフ沿いの宝永地震(M8.4)が発生した。この宝永地震の4年前には当時の関東大地震とされる元禄地震(M8.2)が発生し、同じ1707年12月には富士山で宝永の大噴火が起こった。この年代は大災害が続いた。
さらに1841年4月には駿河でM6.2の地震があり、その13年後、南海トラフが動いた。1854年12月安政東海地震(M8.4)、その32時間後の1854年12月安政南海地震(M8.4)が発生している。
恐ろしいことに、この法則的な流れを止めることができない。1935年7月の静岡付近でM6.4の地震が発生、その9年後、1944年12月の昭和東南海地震(M7.9)、1946年12月の昭和南海地震(M8.0)が発生している。
これら歴史が証明しているとすれば、予定どおり2000年代前半には次期南海トラフ巨大地震が発生することは間違いなさそうだ。
<地震調査研究推進本部 地図情報>
http://www.jishin.go.jp/main/oshirase/2009811suruga-wan_epL.jpg