獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

asahi.com を見た。白杖を使うべき時。

2006-06-17 09:11:17 | 網膜色素変性症と私
  商店街を歩く私デスペア。商店街はアーケード。屋根つきのアーケード。太陽光がさしこまない、うすぐらい。

  網膜色素変性症な私デスペア。視野が極端に狭く、暗いと見えない。うすぐらい商店街。人が不規則に行き交う商店街。歩行困難。

  私デスペアの歩行困難とは、足の筋力が落ちての歩行困難ではない、視野が極端に狭い私。ぶつかるぶつかる。電柱や駐車自転車にぶつかる。それならまだしも。

  よぼよぼおばあさん。お母さんの後ろをついて歩く小さい子供。若いお母さんがひくベビーカー。ぶつかったり、踏んづけたりすることある。

  ぶつかっても相手を転倒させないために、32歳の成人男性としては超ゆっくりスピードで商店街を歩く。ぶつかっても衝撃小。すぐに止まれる。

  小さき子供は予測不可能な行動。いきなり走り出したり、とまったり。そんな子供の横をとおるのは、細心の注意必要。時には、子供がたくさんいる道はよけて、別のルートを通ることもある私デスペア。

  視野が狭いと、他者加害の危険性無限大。


  asahi.comより

>>交差点で、友人とともに歩いていた25歳女性が、道路脇の店に気を取られて、右側から歩いてきた91歳女性に気づかずに衝突した。91歳女性は右足骨折の大けがを負った。歩行障害が残り、外出時は車いすが必要になった。

 大嶋洋志裁判官は「健康な成人は、高齢者ら歩行弱者に注意を払い、衝突を避ける注意義務がある」とし、25歳女性が不法行為責任を負うと判断した。 <<以上無断転載。


 まさか!!この25歳の女性は網膜色素変性症ではなかろうか。右側から横切る老人に気づかず衝突。

 ニュースでトラック運転手が通りから飛び出した子供に気づくのおくれてひき殺す。まさか彼も網膜色素変性症ではなかろうか。とても気になる。横から視界にはいってくる物に気づくのが非常におくれる。それが網膜色素変性症の特徴。視野がとてつもなく狭いため。


  明日は我が身。気づかずに老婆を蹴飛ばす。あるいは、逆に若い女性に突き飛ばされて骨折。どちらもありうる。

  もし、私が老婆に怪我をさせたら、裁判長が判決でのべた『健康な成人は、高齢者ら歩行弱者に注意を払い、衝突を避ける注意義務がある』。その文中の「健康な成人」に私デスペアは該当するのか。

  網膜色素変性症な私デスペアは「視野障害者」であって、「健康な成人」とはいえないので、高齢者に注意を払い、衝突を避ける注意義務は「ない」のか?

  そして、網膜色素変性症な私デスペアは、視野が狭く歩行が困難。私デスペアは「歩行弱者」ではないのか。ということは、私は保護されるべき対象ではないのか。

  この事件は興味深い。判決を事案も含めて読み込んでみたい。

  どうあれこうあれ、衝突した時に損害賠償を請求されるかどうか。というよりも、商店街や駅のコンコースや交差点を歩くときは、人をけがさせないため、「白杖」をそろそろ使わないといけないな。はぁ・・・・白杖か・・・・・・なんか使うの気が引けるなぁ・・・・・。でもなぁ使わないと、他者加害の危険が増大するしなぁ・・・・。

  近々つかってみようか・・・・・・・な・・・・・(未定)




コメント
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