獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

ハロプロ演劇女子部ミュージカル リリウム少女純潔歌劇@大阪森ノ宮 昼に行った。

2014-06-21 22:10:38 | コンサート舞台
フォルスそれはデスペア

 朝8時に家を出て、四つ橋線肥後橋駅の4番出口から新しくできたフェスティバールホールへ。ルート確認。来月郷ひろみのコンサートがあるのでその下見。網膜色素変性症な私デスペア。ガイドヘルパーさんに手引されてルート確認、電車を降りてホームのどっちにいって、どの階段をのぼってどの改札をでてどの出口から地上にでるか確認する。胸ポケットにはラジオサーバーで録音しながら点字ブロックの分岐ひとつひとつ録音していく。なんとか一人でフェスティバルホールに行けそうだな。ふぇすちばるホールには点字ブロックが完全敷設されているので肥後橋駅からは一人で白杖ついていけそうだな。網膜色素変性症な私デスペア。こんな風にコンサート会場はじめての会場は下見をして録音してあとでまとめてメールで自分の携帯電話らくらくホンに送信して、それを読みながらルート確認。結構手間だけど一人でいけるってのはいいね。そのための下見は必要。

 その後、11字には森ノ宮ピロティホールに到着し、演劇女子部ミュージカル LILIUM リリウム少女純潔歌劇を見た。出演者はモーニング娘。から7人(道重、生田、飯久保のぞく)、スマイレージ、ハロプロ研修生3人(田辺奈菜美、加賀楓、佐々木莉佳子)の合計16人。登場人物はこの16人だけ、演劇女子部とだけあって、そのほかの男性役者や女性の劇団の人とかの参加もなく、登場人部鬱はこの16人だけ。外部の役者の力をかりていないので、ちょっとうすっぺらい学芸会のようなお遊戯会のような舞台を創造していたが、ぜんぜんそうじゃなかった。出来栄え、演技の出来栄えとしては過去最高のハロプロ舞台じゃないかと思う。

 今回の舞台はミュージカルというだけあって、お芝居の20%ぐらいは歌。やっぱりハロプロは歌がメインなので、その歌をいかした舞台お芝居ミュージカルというのは相性がいいね。たとえ演技がちょっとはてなでも歌があるので芝居がひきしまってとてもよい芝居に思える。今回のリリウムは歌もいいけどみんなお芝居もうまかった。通し稽古がほとんどできなかった。歌のでも娘の中野サンプラザ公園のときにはじめてもらって、その翌日にはCDレコーディング。時間のない中でのけいこだったyゆようだが、舞台の完成度はとっても高かった。

 そう思えるのは、内容もよかったため。今回のリリウムは、ご学友とニアですハピネスと私を離さないでの舞台をたして3で割ったような感じか。涙を流して感動するというんじゃんくて、カタルシスがあるわけでもなく、ハッピーエンドでもない内容だが、考えさせられる内容だった。

デスペア的リリウム見るポイント

1、ナカニシカナの歌も芝居もうまくなっていてびっくり
 今回の舞台の主役はリリィ役の鞘師里保で、準主役がスノー役の和田彩花とフォルス役の工藤遥。この3人が中心で物語が作られている。やっぱりというかいつものように、勝田、タケウチ、鈴木、佐藤、譜久村は見せ場はあるものの端役だった。リボーンといい、ニアデスハピネスといい(タイトルなんだったかな?)このめんつはいつも端役だな。

 その端役の一人だった中西香菜だが、リリウムではいい役をもらっていた。前回のミュージカルわれらジャンヌで茉麻と同じ役をやっていて茉麻よりも歌がうまかったのでおどろいた私。リリウムでも中西香菜の歌がさらにうまくなっていた。工藤と中西は今回の舞台では男役だったのだが、低い声もなんとかでていたし、男口調も様になっていた。歌もうまくなっていたが、今回はさらに芝居もうまくなっていた。感情をあらわにするところとか、怒り、葛藤、などいろんな演技ができていて、どれもうまかった。

 中西はスマイレージの2期オーデでもさほど注目されていたわけではなく、つんく特有の大阪びいきで、大阪人の八尾出身の中西は大阪というだけで合格したようなものとおもっていたが、歌も演技も中西がこの3年で一番のびたね。これは素直に認めたい。

 あと演技や歌がうまかったのは、くやしいけど鞘師里保。ヤッシーはいつものがなり歌唱でミュージカルの歌も歌うのかとおもっていたけど、ちゃんとがなるんじゃなくて、すきとおった歌声とは言えないまでも、力強い、ビブラートをきかせた、感情のこもった歌を歌えていた。演技は役どころがご学友とかニアデスハピネスのキャラとにていて、優等生キャラの鞘師里保にとってはやりやすい役だったためか、演技もはまっていた。ただ鞘師はこういったキャラしか役がやっていないので、もっとちがった役のヤッシーをみたいな。さやしが1974の中島の役とか、BBでの宮本佳林のような役をこなせたら、私も素直に鞘師里保のすごさを認めたいと思う。一方、もしこのさやしの役を佳林がやったらどうだっただろうと想像した、もっともっと引き込まれてしまうのかな。

 あと、歌と演技でいえば、やっぱり和田彩花がうまかった。われらジャンヌでミュージカルのおもしろさをしったのか、ミュージカルが和田にはあっている。スマイレージのセンターの和田彩花の歌い方とはちがって、ビブラートとか声に表情がある。スマイレージのときの歌い方は一本調子の歌い方の和田彩花だけど、ミュージカルになると、とっても感情豊かに歌い上げる和田。これにはいつも驚かされる。和田には16ビートのスマイレージソングよりもミュージカルの4拍子のリズムがあうのかな。演技も、ジャンヌのときのように、かぼそい、繊細なセリフ回しができていた、くわえて、今回のリリウムでは恐怖におののく、おびえた声の演技もとってもうまかった。私はハローの中ではお芝居が一番うまいのは菅谷梨沙子だとおもっていたけど、梨沙子よりも繊細な表現は和田彩花のほうがうまいと今日おもった。さて、我らが宮本佳林はここ2年ぐらいお芝居はしていなくて、ちょっとブランクがあいているけど、ぜひ佳林にもはやく舞台、とくにミュージカルをやってほしいな。

 あと歌だと、しょっぱなは小田亜さくらのソロで舞台がはじまる。さすが小田だとおもった。出番はすくないが、歌をいかせられたいい役をもらっていた。

2、永遠の命と永遠の孤独
 リリウムのストーリーは、とある隔離されたサナトリウムでの少女たちのものがったり、このサナトリウムは吸血鬼バンプの少女たちが思春期(マユ期)を迎えると、収容されるサナトリウム。そこである少女が疾走し、その疾走した少女のことをおぼえているのは、そのサナトリウムの少女の中でリリィさやしとスノーわだの二人だけ。この謎とき、そして、この少女たちはこのサナトリウムで隔離されているのか、その謎ときがテーマ。

 ネタバレをすると、この少女たちはは永遠にこのサナトリウムでいきていきく。それは永遠の命をもち死ぬことのできない不老不死のフォルス工藤遥(男役)の孤独をいやすためにつくられた少女たちということ。孤独にたえられない工藤がつくりあげたのがこの少女たち。この真実に気付いたリリィさやしが、こんなのはいやだ、美しい花はいつか枯れるからこそうつくしい。私には永遠の命などいらないといいいフォルス工藤に反抗し、少女たちを殺してしまうという結末。

 救いはないのだが、このテーマはハロプロファンににはひとごとじゃないな。フォルスは孤独をうめるために少女たちをいつまでも若くかわいらしいままでいさせようと不老の力を少女たちに与える。これはハロプロファンがハロプロメンバーにいつまでもその純真無垢なままでいてほしい、いつまでもずっとアイドルをつづけていてほしいと願うのと同じ。だけど、少女たちはいつかは自我に目覚め、そのフォルスやファンの願いとは逆に、とてもたやすくアイドルをほうりなげてしまう。でもそれこそが少女たちの生きる意味であり、生きる喜び。そなままでいてほしいと願う私たちと、もっともっと多くのことを知って自分の意志で歩んでいきたいと思う少女たち。

 アイドルファンにはぜひこの舞台を見てほしいな。今日の大阪で千秋楽なので、DVD化されたらぜひ買ってみてほしいな。考えさせられる舞台。それがリリウム少女純潔歌劇

3、ハロプロ研修生
開演前のロビーでななみんあてのプレゼントをプレゼントボックスにいれた私。6/12に発売されたばかりの宮本佳林ファーストソロ写真集「佳林」をプレゼント。6月のハロプロ研修生発表会の東名阪ツアーで、たしかなななみんは名古屋だけしか出演せず。それもこれもこの舞台の公演日と重なるため。だけどだけど、今回ののこの舞台ではななみん、加賀楓、佐々木莉佳子はほんとのちょい役。出番も2シーンしかない。しかも役どころが、佐藤優樹演じるお嬢様の親衛隊というかとりまきという変な役。この程度ならななみんは生タマゴSHOwにもっと出演したほうがよかったんじゃないかな。それぐらいの役だった。一方ハロプロエッグ時代の後輩で同い都市の工藤遥は、

そのメンズキャラを十分にいかして、メインの役をこなしていた。ななみんには早くデビューして、工藤とかさやしとかと対等な役をもらってお芝居してほしいな。ななみんの演技というかセリフまわしは、一本調子なところがあるので、和田彩花の演技を見習ってほしいな。一本調子の歌い方の和田彩花がミュージカルでは別人のように歌も芝居もうまくなる、その秘訣をぜひななみんにも教えてほしいな。

芝居のできはリリウムが過去最高だったけど、やっぱり私の仲での一番は、2010年の三億円少女だな。故郷の空をきいただけで、いまでも泣けてくる。一郎の依子に対するせつない恋。涙なしではみられなかったな。あと演技といえば、BBバンピーバディーの須藤茉麻の豹変ぶりは伝説だな。そしてBBでの宮本佳林のかわいさ、いとおしさはこれまた別格だな。まだ見たことない人はぜひDVDを買って見るべし。


p.s.
帰りにリリむ舞台の劇歌中CDがグッズ売り場でうっていたけど、グッズ列がながくて、開演前も終演後も買えなかった。残念。通販で買おうかな。中西と和田彩花の歌をもういちどきいてみたいな。
コメント (2)
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