獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

つんくの声を失った気持ちをつづった本出版された。

2015-09-10 23:17:23 | モーニング娘。と私
 饗会社の空き時間にネッとニュースを見る私デスペア。ヤフーニュースにつんくの文字。つんくの本が発売されたことをつげる記事だった。

 昨日の深夜にNHKでもつんくのインタビュー番組が30分番組があった。録画していてまだ見てないけど、どうやら声帯を摘出したつんくは声でインタビューにこたえるんじゃなくて、パソコンに文字をうってこたえているよう。それだと、網膜色素変性症な私デスペア。テレビの文字はよめないので、その文字インタビューは見てもわからないな。それならヘルパーさんがいるときに見てもらおうとおもった私。

 そして今日、つんくの本の発売日。その本の内容がすこしヤフーニュースにのっていて。声を失う直前、つまり声帯摘出手術の直前、病室に3人のこどもとおくさんをよんで、声帯ががんのせいではれて息をするのもつらく声もでにくいのにこどもにはなしかけるつんく、おかあさんのいうことききなさいとか、まるで死んでしまうような言葉。

 こどものあとは、奥さんに声をかける。何度も何度も奥さんの名前を呼んだつんく。呼び方やしゃべりかた声色をかえてなんどもなんどもおおくさんの名前を呼ぶつんく。声をうしなうともう奥さんの名前を呼べなくなるので、まとめて呼んだとのこと。それを涙をながしながら聞くおくさん。

 この記事を読んで会社にいる私も涙がでてきた。まわりの同僚が笑い声をあげておしゃべりしていても、私ひとりだけ涙がでた。私は濃いめの遮光眼鏡を職場でもかけているので、涙がでていることはわからず、ほおをつたう涙をさっと吹いた。

 声をうしなったつんく、光をうしないつつある私、すでに人の表情を見ることができなくなった私デスペア。つんくの気持ちがいたいほどわかる。

 私の場合は徐々に徐々にほんと時間をかけて、いつのまにか見えなくなっていたっていうぐらいの進行スピードだったから、ショックは1000分割ぐらいでたえればよかったけど、つんくの場合は手術でいきなり声をうしなうのでショックもかなりの大きさだったと思う。それにつんくは歌手だし、自分のアイデンティティーの半分以上をうしなったという気持ちになったことだろう。

 それに耐えられたのは、やっぱり3人の子供と奥さんのおかげだと思う。神様はその人が耐えられる苦難しかあたえないっていうのはほんとだね。

 つんくの闘病手記本「だから生きる」をぜひ読んでみたいな。ボランティアさんがはやく朗読してくれて録音図書になることをまとう。


p.s.
そしてつんくは去年の10月からハロプロのプロデューサーを卒業していたことも同時に発表された。つんくがハローからいなくなって、カントリーガールズ、こぶし、つばきの結成だったのね。つんくが最後にプロデユースしてデビューさせたのは宮本佳林のJuice=Juiceということだね。JJはつんくの思いもせおって歌いつづけてほしい。
コメント
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