獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

あなたはニワトリにひもをつけて散歩できるか。私ならできる。

2020-04-25 19:41:40 | 網膜色素変性症と私
外に出るということ

アイフォンアプリ、らくらじ、EVER MUSICという2つのアプリのおかげで、最近よくラジコでラジオを聴いている。1.9倍速ぐらいできいている。テレビよりラジオ、網膜色素変性症な私デスペア。ほぼ全盲な視覚障害者の私。ラジオはいいね。

私がよく聞くのはTBSラジお、大阪にいても東京のTBSラジオがきけるのはいいね。それもラジコのおかげ。月額380円ぐらいで、全国のラジオがきける。

今日、土曜日の午後1時からの久米宏のラジオをきいていたら、スペインに住んでいる豆腐屋さんの話。スペインでは、外出規制されていて、家をでられるのは、食料買い出し、病院、それと高齢者や障碍者の介護のための外出の3つ、そしてなぜか犬の散歩、あわせて4つが認められているとのこと。犬の散歩というのがおもしろいね。

逆に言うと、犬を飼っていない人は、散歩もできないのね。

でも、中には罰金刑100蔓延を課せられるかもしれないのに外出をする人もいる。

犬ではなくて、ニワトリにひもをつけて散歩。すぐに警察に見つかり罰をうけたとのこと。

笑い話だけども、なんかわかるね。人が外にでる、外出するっていうことは、想像以上に大切なこと。人間は外にでてはじめて、自分の主観性からはなれられる。客観的になれる。これ大事ね。自分の世界だけにとじこもっていたら、まちがいなく、精神的にまいってしまうか、哲学者か宗教者になってしまう。

いかに外出というのが大事か、それは何かの目的地があっての外出、理由があっての外出ではなく、外にでる、家からでるということ自体に価値がある。

そのことに、私はもうずっと前から気付いていた。視覚障害者の私。はじめての場所とかに外出するにはガイドヘルパーさんの手引きが必要。同行援護という障害福祉サービス。この福祉サービスは税金で提供されているので、月上限がある。月50時間。

ただ、この月50時間では、年に1度の旅行もできないので、なんとか、月上限時間をふやさなくてもいいから、未利用時間を翌月にくりこしさせてよ。

そういう裁判を今、最高裁判所で起こしている私。

くりこし利用なんてみとめない、例外的に50時間をこえてみとめるのは、生命の危機にかかわるような外出、日常生活をいとめなくなるのを回避するための外出、公益活動のための外出。この3つのみ。

このコロナののせいで、目の見える人たち、裁判官、役所の人たちも、いかに人から見れば無意味な外出にも価値があって、どれだけその人の人生に不可欠化を知ったことだとおもう。

もうそろそろ最高裁判所で判決がでるころかな?気長にまとう。

ps
個人的に、4月はまったく同行援護サービスは利用していない。もし私がコロなにかかっていてガイドヘルパーさんにもうつしてしまったら申し訳ないしね。

こんな世の中になって、一人で白杖一本、外出する訓練をうけていてよかった。日本全国38都道府県、ひとりでハロプロ遠征していてよかった。近所の店ならどこへだっていけるね。今日も会社帰りに吉の家であぶりサバ定食牛皿セット698円を食べてきた。
コメント
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