チャプター4 大空へと羽ばたくまで ~遠征の交通手段としての飛行機~
ここまで、遠征の交通手段としては、バス最強説を唱えてきた私。大阪から四国や名古屋はほんとに高速バスが一番いい。障碍者割引を利用しての高速バス。これが最も経済的な交通手段。
だけど、ハロプロは日本全国どこでもコンサートを行う。北は北海道から南は沖縄まで。さすがに、大阪から、バスのみで北海道や沖縄にはいけない。
沖縄は海をわたらないといけないので、もちろんバスは無理だし、北海道は青函トンネルをとおれば高速バスでも行けそうだけど、実は、青函トンネルは車は通行できない。よって、北海道へも高速バスではいくことができない。
そこで考えられるのが、飛行機。飛行機なら、海もトンネルも関係ない。飛行場があれば大丈夫。沖縄にも、北海道にも飛行機が飛んでいるのはしっている私。でも、私の頭の中に、遠征手段としての飛行機というのはまったくない。
田舎育ちの私。はじめて飛行機に乗ったのは30念以上前、飛行機とは、高級な乗り物で、一般庶民がのるべきものではない。大学受験のためとか、親がなくなったとか、そういったやんごとなき事情があってのるものだという認識。今でもきっとこういう認識の人は多いとおもう。
それは航空運賃の通常料金から見てもそのことはうなづける。
例えば、大阪、伊丹空港から札幌新千歳空港までANA全日空の通常料金はなんと、45000円もする。片道でこの値段。単純計算で往復で9蔓延もする。沖縄も同じく、片道38000円もする。
いくら、私の喜びは、活動能力を増大させることとはいえ、ここれほどまでの高額なお金を払って大阪から札幌や沖縄までいくことはしない。
ということで、私の遠征する範囲というのは、関西、名古屋、中国四国、そして足をのばして福岡、東京、神奈川の関東どまり。飛行機は使わず、高速バスと新幹線を使っての遠征どまり。
ずっとそうだったけども、ある日、ハロプロのコンサート現場で、おもわぬ情報を聞いた。昼公演と夜公園の合間に、声をかけてくれたJuice=Juiceファンの人とおしゃべり。コペルニクス的大転換だった。
今度Juice=Juiceが初めて沖縄でコンサートをやるけども行きますか?そう尋ねられて、いやいや、さすがに大阪から沖縄にはいけませんよ。だって飛行機代とか何万円もしますから。障碍者割引をつかっても、飛行機は3割引きぐらいしかならないんですよ。そう答える私。
そうしたら、予想外の返答。
そうでもないですよ、LCCを使えば、大阪からでも9000円ぐらいでいけますよ。
耳を疑った私。LCCというのは聞いたことがあった。格安航空会社のことをLCCと言う。これはローコストキャリアの意味。全日空とかJALとかはこれに対してフルコストキャリアというらしい。
LCCとしては、関西では関西国際空港、関空を拠点のピーチ航空という飛行機会社が有名。
ピーチという名前は知っていた、ただ、開業当初から格安だけども、その飛行機チケットの予約が難しい、ネットでしか受け付けはしていないとか、ネットでの予約に限り格安にするとか、それでコストを削減しているというニュースを聞いたことがあった。なんかチェックインカウンターもパソコンと液晶画面とダンボールでスタッフが手作りしているとも聞いた。
その時点で、障碍者は手をだしてはいけない交通手段だと思っていた。おそらく、コスト削減のため、障碍者の手引きサービス、アテンドとかもしてくれないんだろうな。ほったらかしなんだろうな。こりゃだめだ。
そこから、私の頭の中には、LCCも含めて飛行機という選択肢はなくなった。
視覚障害者は情報障碍者。目の見える人なら、街をあるいて目に飛び込んでくる広告や看板、人の服装、、商品などの情報が入ってこない。はやりとか、新しいサービスとかが入ってこない。
視覚障害者はほとんどテレビはみない。私も見るのは、NHKの朝ドラとバリバラ、それとハロプロのテレビ東京の深夜番組ぐらい。テレビコマーシャルとかがまったく入ってこない。
私がイメージするワイシャツとはその名前のとおり、ホワイトシャツ。サラリーマンは真っ白なワイシャツを着て、ネクタイをしめて、スーツを着て出社しているものとずっと思っていた。でも、ここ最近は、真っ白なシャツを着ている人は少ないよう。デザインシャツというのか、ほんのり色がついていたり、ほんのりストライイプがついているシャツを着て、そしてネクタイをしめているよう。知らなかった。
ある日、職場の中年女性から、いつも白いシャツを着ていますけど、もっとおシャレに気を使ったらどうですか?全然イメージが違いますよ。そういわれてすぐに、その週末ガイドヘルパーさんと、梅田の駅前第3ビルの紳士服のはるやまにシャツを買いにいった私。
職場の昼休み、視覚障害者だと外食もなかなかしづらいよ。それに外食はお金が高くつくしねというと、サイゼいいですよと今度は若い女性。私はこどものころから家族でサイゼにつれていってもらうのが楽しみでした。安くておすすめですよとのこと。
あれ?サイゼてそんなにリーゾナブルなレストランなの?と私。
サイゼとはサイセリヤの略。たしかに、私がまだ目がみえていたころ、家の近所にそういうファミリーレストランみたいなものがあった、でもその看板には、イタリアンワイン、カフェレストランとおしゃれなことが書いてあった。私はお酒ものまないし、カフェレストランというようなおしゃれな高級なお店には縁遠いな。それで私の頭からはサイゼリヤは消えてしまった。
でもよくよく聞いてみると、辛みチキンというのが299円で食べれるし、ピザもドリアもパスタも299円で食べれますよとのこと。おすすめは辛みチキンとペペロンチーノえすと教えてもらった。
これにはびっくり。さっそく、その週末、ガイドヘルパーさんと一緒に、家の近所のサイゼリヤにはじめて言った私。その時はじめてペペロンチーノとういのを食べて、そのおいしさを知った。そして、その時、看板で、平日は500円日替わりランチもしていますよとガイドヘルパーさんが教えてくれたので、会社が休みの平日に、今度はひとりでいってみた。日替わりスープと、生野菜サラダ(今はゆで野菜になっているけど、当時は生野菜だった)、、それにライス、ハンバーグもしくはから揚げチキンのセットで500円。30円プラスすればごはん大森にできて、さらに110円プラスすればドリンクバーもつく。640円で、ランチができて、食後のコーヒーまでのめる。これにもびっくり。
目の見えない私には、テレビよりも、チラシよりも、街の看板よりも、一番影響力があるのは口コミ情報。身近な人が教えてくれる、私にとっていいだろうと思って教えてくれる情報、これが一番大事。
もし、あの時、色のついたデザインシャツを教えてくれなければ、もしあの時、辛みチキンをおしえてくれなければ、私はいまだに白いシャツを着て、毎日麻婆豆腐を食べていたことでしょう。そう考えると、情報って、ほんと大事だね。
ハロプロコンサートの昼公演と夜公園のほんのわずかな時間での立ち話、オタトークのおかげで、私は大阪から沖縄まで9000円で行けることを知った。もし、この時の会話がなかったら、私は沖縄にも、北海道にも、仙台にも、宮崎にも、かごしまにも、そのあと行くことはなかっただろう。
宮本佳林をエースとするハロプロの5人グループ、Juice=Juiceが1年4か月をかけて、日本全国まわるライブツアー。その千秋楽公演、225公演目が沖縄で行われる。前人未到のライブ数のこのツアー。このライブツアー公演数は、過去にも未来にも、どんなアイドルもだれも達成できないと思う。
そんな貴重な、沖縄でのライブ。行けることなら行きたい。大阪から沖縄まで9000円と聞いて、可能性がてきた。大阪から沖縄へと続く可能性の道が見えてきた。おもわぬ情報をえて、いうなれば、風が吹いてきた、風がふけば大空へと羽ばたくほかない。
家に帰って、さっそくパソコンでピーちの公式サイとから申し込もうとするも、当時はピーチの公式サイトは視覚障害者ではうまく、日付入力とかができなくて、申し込めなかった。やっぱりそうだよな。視覚障害者ひとりじゃチケット申し込むの無理だよな。ヘルパーさんが来た時に一緒にパソコンを操作してもらおう。
でもまてよ、亜iPhoneならどうかな。パソコンがだめならiPhoneでネットに接続して、そこのピーチ公式サイトから申し込めないかな。
私は、3台も携帯を持っている。目の見えない私が3大も持つ必要はないとおもわれるけども、必要がある。
ひとつは、ガラケー、らくらくホン7。昔ながらの折り畳み型のガラケー。これは視覚障害者のために携帯画面をオン背でよみあげてくれる携帯電話。これで時間や、スケジュール、メールを確認し、Juice=Juice宮本佳林ブログへのコメントを毎日おこなっている。視覚障害者は、手帳にスケジュールを書き込めないので、このらくらくホン7にスケジュールを打ち込んで、スケジュール管理。これで、ハロプロコンサート日程も管理している。
2代目は、ソニーのエクスペリアというアンドロイド携帯。ラジコというインターネットラジオ配信アプリhはガラケーでは使えないので、スマホを購入。ラジコをタイマー録音いして、1.5倍速でいつもラジオを聴いている。なぜソニーにしたかというと、Juice=Juiceの宮本佳林が、ソニーのエクスペリアをずっと愛用しているため。どうせ買うならエクスペリアでしょ。
そして、3代目はiPhone。なぜこれを買ったかというと。これもハロプロきっかけ。ハロプロの有料モバイルサイト、ハロモバがガラケーでは見れなくなるため。そこで、ドコモに行ってiPhoneを契約。一番安い、一番小さいiPhoneSEを契約。
そのiPhoneならピーチ航空のサイトでも申し込みできるんじゃないか。予想通り、なんとか時間はかかったものの申し込みができた。
Juice=Juiceの沖縄ライブのあるその当日、2016年10月29日土曜日、午前10時30分 関西空港出発で、12時40分に那覇空港に到着。このピーチのチケットがカード支払い手数料なども込みで6440円で買えた。大阪から沖縄までこの金額でいけるとは衝撃的だね。
購入したのは3か月前の7月31日。この値段なのは、購入時期が早いこと、あとキャンセルができない、別のフライト変更もできないという制限がある。あとスーツケースとかを預けるには別料金がいる。機内に手荷物としてならリュックとかを2個までもちこめる。私はりゅっくひとつでどこへだっていくのでそれで充分。
LCCすごいな、すごいなと思っていたら、後日また、口こみ情報。ハロプロファンの人から教えてもらった。
LCCだけでなく、全日空とかJALでも出発日から75日前なら、航空チケットはかなり安いですよとのこと。
沖縄からの帰りのチケットをためしに、全日空でさがしてみたら、10月30日(日曜日)、11時45分、那覇空港発、13時40分大阪伊丹空港着で、全ニックでなんと9400円だった。これまたびっくり。全日空でもこんなに安いのね。
大阪沖縄往復で、15000円ぐらい。新大阪から東京まで新幹線の指定席は障碍者割引なしだとだいたい15000円。大阪東京の片道料金で大阪沖縄が往復できるなんて信じられないけど、それが現実。
すごい時代になった。飛行機の料金がぐんとさがったことで、遠征というものがぐんとしやすくなったのね。
ハロプロのコンサート日程は、だいたい3か月ぐらい前に発表される。すると、遠征オタクはまず、その遠征先のホテルを予約する。東横インだと6か月前から予約できて、予約キャンセルは直前まで無料でキャンセルできるので、とりあえずホテルを確保する。そして、75日前であれば、こちらもまた急いで飛行機の手配。遠征オタクのすごいところは、まだチケットが確保できていない状態で、遠征先ホテル、遠征手段を確保する点。それが、最も経済的な遠征をするための秘訣。
はやく情報を入手して、はやく行動にうつさないといけない。視覚障害者にとって一番苦手なこと。でも、今はネットがあるので、視覚障害者でも目の見える人とタイムラグなくその情報を入手できる、そして視覚障害者ひとりでネットを使ってホテルも飛行機チケットも予約できる。視覚障害者でもやればできる。そんなことを、ハロプロは教えてくれた。
ハロプロは、Juice=Juiceは、宮本佳林は、どんどん私の活動能力を増大させてくれる、どんどんひとりでできることを増やしてくれる。どんどん生きる喜びが増えていく。
視覚障害者でも風が吹けば、すぐに大空へとはばたいていけばいい。そうすれば、視覚障害者だって、青空がいつまでも続くような未来へ羽ばたくことができる。それを教えてくれたのがまさにハロプロ。
おすすめの遠征飛行機路線
大阪・関西空港から東京・成田空港 片道 ジェットスター 4780円 2019年6月17日(月曜日) Juice=Juice宮崎由加卒業コンサート(日本武道館)
大阪・関西空港から福岡空港 片道 ピーチ 5240円 2019年2月2日(土曜日) Juice=Juiceミニライブ握手会(博多キャナルシティ) 、翌日2月3日(日曜日 ハロコン(福岡市民会館))
大阪・関西空港から札幌・新千歳空港 往復 ピーチ 15730円 2017年2月5日(日曜日) Juice=Juice小樽ライブ 帰りは翌日2月6日(月曜日)
大阪・関西空港から仙台空港 往復 ピーチ 12170円 2019年10月6日(日曜日) つばきファクトリー仙台ライブ 日帰り
大阪・関西空港から宮崎空港 片道 ピーチ 5240円 2018年3月2日(金曜日) 翌日3月3日Juice=Juice宮崎ライブ
大阪・関西空港から沖縄・那覇空港 片道 ピーチ 6440円 2016年10月29日(土曜日)Juice=Juice沖縄ライブ
LCCは平日だとかなり安いね。
おすすめの楽曲
青空がいつまでも続くような未来であれ
青空がいつまでも続くような未来であれ!(2007 LIVE)
ここまで、遠征の交通手段としては、バス最強説を唱えてきた私。大阪から四国や名古屋はほんとに高速バスが一番いい。障碍者割引を利用しての高速バス。これが最も経済的な交通手段。
だけど、ハロプロは日本全国どこでもコンサートを行う。北は北海道から南は沖縄まで。さすがに、大阪から、バスのみで北海道や沖縄にはいけない。
沖縄は海をわたらないといけないので、もちろんバスは無理だし、北海道は青函トンネルをとおれば高速バスでも行けそうだけど、実は、青函トンネルは車は通行できない。よって、北海道へも高速バスではいくことができない。
そこで考えられるのが、飛行機。飛行機なら、海もトンネルも関係ない。飛行場があれば大丈夫。沖縄にも、北海道にも飛行機が飛んでいるのはしっている私。でも、私の頭の中に、遠征手段としての飛行機というのはまったくない。
田舎育ちの私。はじめて飛行機に乗ったのは30念以上前、飛行機とは、高級な乗り物で、一般庶民がのるべきものではない。大学受験のためとか、親がなくなったとか、そういったやんごとなき事情があってのるものだという認識。今でもきっとこういう認識の人は多いとおもう。
それは航空運賃の通常料金から見てもそのことはうなづける。
例えば、大阪、伊丹空港から札幌新千歳空港までANA全日空の通常料金はなんと、45000円もする。片道でこの値段。単純計算で往復で9蔓延もする。沖縄も同じく、片道38000円もする。
いくら、私の喜びは、活動能力を増大させることとはいえ、ここれほどまでの高額なお金を払って大阪から札幌や沖縄までいくことはしない。
ということで、私の遠征する範囲というのは、関西、名古屋、中国四国、そして足をのばして福岡、東京、神奈川の関東どまり。飛行機は使わず、高速バスと新幹線を使っての遠征どまり。
ずっとそうだったけども、ある日、ハロプロのコンサート現場で、おもわぬ情報を聞いた。昼公演と夜公園の合間に、声をかけてくれたJuice=Juiceファンの人とおしゃべり。コペルニクス的大転換だった。
今度Juice=Juiceが初めて沖縄でコンサートをやるけども行きますか?そう尋ねられて、いやいや、さすがに大阪から沖縄にはいけませんよ。だって飛行機代とか何万円もしますから。障碍者割引をつかっても、飛行機は3割引きぐらいしかならないんですよ。そう答える私。
そうしたら、予想外の返答。
そうでもないですよ、LCCを使えば、大阪からでも9000円ぐらいでいけますよ。
耳を疑った私。LCCというのは聞いたことがあった。格安航空会社のことをLCCと言う。これはローコストキャリアの意味。全日空とかJALとかはこれに対してフルコストキャリアというらしい。
LCCとしては、関西では関西国際空港、関空を拠点のピーチ航空という飛行機会社が有名。
ピーチという名前は知っていた、ただ、開業当初から格安だけども、その飛行機チケットの予約が難しい、ネットでしか受け付けはしていないとか、ネットでの予約に限り格安にするとか、それでコストを削減しているというニュースを聞いたことがあった。なんかチェックインカウンターもパソコンと液晶画面とダンボールでスタッフが手作りしているとも聞いた。
その時点で、障碍者は手をだしてはいけない交通手段だと思っていた。おそらく、コスト削減のため、障碍者の手引きサービス、アテンドとかもしてくれないんだろうな。ほったらかしなんだろうな。こりゃだめだ。
そこから、私の頭の中には、LCCも含めて飛行機という選択肢はなくなった。
視覚障害者は情報障碍者。目の見える人なら、街をあるいて目に飛び込んでくる広告や看板、人の服装、、商品などの情報が入ってこない。はやりとか、新しいサービスとかが入ってこない。
視覚障害者はほとんどテレビはみない。私も見るのは、NHKの朝ドラとバリバラ、それとハロプロのテレビ東京の深夜番組ぐらい。テレビコマーシャルとかがまったく入ってこない。
私がイメージするワイシャツとはその名前のとおり、ホワイトシャツ。サラリーマンは真っ白なワイシャツを着て、ネクタイをしめて、スーツを着て出社しているものとずっと思っていた。でも、ここ最近は、真っ白なシャツを着ている人は少ないよう。デザインシャツというのか、ほんのり色がついていたり、ほんのりストライイプがついているシャツを着て、そしてネクタイをしめているよう。知らなかった。
ある日、職場の中年女性から、いつも白いシャツを着ていますけど、もっとおシャレに気を使ったらどうですか?全然イメージが違いますよ。そういわれてすぐに、その週末ガイドヘルパーさんと、梅田の駅前第3ビルの紳士服のはるやまにシャツを買いにいった私。
職場の昼休み、視覚障害者だと外食もなかなかしづらいよ。それに外食はお金が高くつくしねというと、サイゼいいですよと今度は若い女性。私はこどものころから家族でサイゼにつれていってもらうのが楽しみでした。安くておすすめですよとのこと。
あれ?サイゼてそんなにリーゾナブルなレストランなの?と私。
サイゼとはサイセリヤの略。たしかに、私がまだ目がみえていたころ、家の近所にそういうファミリーレストランみたいなものがあった、でもその看板には、イタリアンワイン、カフェレストランとおしゃれなことが書いてあった。私はお酒ものまないし、カフェレストランというようなおしゃれな高級なお店には縁遠いな。それで私の頭からはサイゼリヤは消えてしまった。
でもよくよく聞いてみると、辛みチキンというのが299円で食べれるし、ピザもドリアもパスタも299円で食べれますよとのこと。おすすめは辛みチキンとペペロンチーノえすと教えてもらった。
これにはびっくり。さっそく、その週末、ガイドヘルパーさんと一緒に、家の近所のサイゼリヤにはじめて言った私。その時はじめてペペロンチーノとういのを食べて、そのおいしさを知った。そして、その時、看板で、平日は500円日替わりランチもしていますよとガイドヘルパーさんが教えてくれたので、会社が休みの平日に、今度はひとりでいってみた。日替わりスープと、生野菜サラダ(今はゆで野菜になっているけど、当時は生野菜だった)、、それにライス、ハンバーグもしくはから揚げチキンのセットで500円。30円プラスすればごはん大森にできて、さらに110円プラスすればドリンクバーもつく。640円で、ランチができて、食後のコーヒーまでのめる。これにもびっくり。
目の見えない私には、テレビよりも、チラシよりも、街の看板よりも、一番影響力があるのは口コミ情報。身近な人が教えてくれる、私にとっていいだろうと思って教えてくれる情報、これが一番大事。
もし、あの時、色のついたデザインシャツを教えてくれなければ、もしあの時、辛みチキンをおしえてくれなければ、私はいまだに白いシャツを着て、毎日麻婆豆腐を食べていたことでしょう。そう考えると、情報って、ほんと大事だね。
ハロプロコンサートの昼公演と夜公園のほんのわずかな時間での立ち話、オタトークのおかげで、私は大阪から沖縄まで9000円で行けることを知った。もし、この時の会話がなかったら、私は沖縄にも、北海道にも、仙台にも、宮崎にも、かごしまにも、そのあと行くことはなかっただろう。
宮本佳林をエースとするハロプロの5人グループ、Juice=Juiceが1年4か月をかけて、日本全国まわるライブツアー。その千秋楽公演、225公演目が沖縄で行われる。前人未到のライブ数のこのツアー。このライブツアー公演数は、過去にも未来にも、どんなアイドルもだれも達成できないと思う。
そんな貴重な、沖縄でのライブ。行けることなら行きたい。大阪から沖縄まで9000円と聞いて、可能性がてきた。大阪から沖縄へと続く可能性の道が見えてきた。おもわぬ情報をえて、いうなれば、風が吹いてきた、風がふけば大空へと羽ばたくほかない。
家に帰って、さっそくパソコンでピーちの公式サイとから申し込もうとするも、当時はピーチの公式サイトは視覚障害者ではうまく、日付入力とかができなくて、申し込めなかった。やっぱりそうだよな。視覚障害者ひとりじゃチケット申し込むの無理だよな。ヘルパーさんが来た時に一緒にパソコンを操作してもらおう。
でもまてよ、亜iPhoneならどうかな。パソコンがだめならiPhoneでネットに接続して、そこのピーチ公式サイトから申し込めないかな。
私は、3台も携帯を持っている。目の見えない私が3大も持つ必要はないとおもわれるけども、必要がある。
ひとつは、ガラケー、らくらくホン7。昔ながらの折り畳み型のガラケー。これは視覚障害者のために携帯画面をオン背でよみあげてくれる携帯電話。これで時間や、スケジュール、メールを確認し、Juice=Juice宮本佳林ブログへのコメントを毎日おこなっている。視覚障害者は、手帳にスケジュールを書き込めないので、このらくらくホン7にスケジュールを打ち込んで、スケジュール管理。これで、ハロプロコンサート日程も管理している。
2代目は、ソニーのエクスペリアというアンドロイド携帯。ラジコというインターネットラジオ配信アプリhはガラケーでは使えないので、スマホを購入。ラジコをタイマー録音いして、1.5倍速でいつもラジオを聴いている。なぜソニーにしたかというと、Juice=Juiceの宮本佳林が、ソニーのエクスペリアをずっと愛用しているため。どうせ買うならエクスペリアでしょ。
そして、3代目はiPhone。なぜこれを買ったかというと。これもハロプロきっかけ。ハロプロの有料モバイルサイト、ハロモバがガラケーでは見れなくなるため。そこで、ドコモに行ってiPhoneを契約。一番安い、一番小さいiPhoneSEを契約。
そのiPhoneならピーチ航空のサイトでも申し込みできるんじゃないか。予想通り、なんとか時間はかかったものの申し込みができた。
Juice=Juiceの沖縄ライブのあるその当日、2016年10月29日土曜日、午前10時30分 関西空港出発で、12時40分に那覇空港に到着。このピーチのチケットがカード支払い手数料なども込みで6440円で買えた。大阪から沖縄までこの金額でいけるとは衝撃的だね。
購入したのは3か月前の7月31日。この値段なのは、購入時期が早いこと、あとキャンセルができない、別のフライト変更もできないという制限がある。あとスーツケースとかを預けるには別料金がいる。機内に手荷物としてならリュックとかを2個までもちこめる。私はりゅっくひとつでどこへだっていくのでそれで充分。
LCCすごいな、すごいなと思っていたら、後日また、口こみ情報。ハロプロファンの人から教えてもらった。
LCCだけでなく、全日空とかJALでも出発日から75日前なら、航空チケットはかなり安いですよとのこと。
沖縄からの帰りのチケットをためしに、全日空でさがしてみたら、10月30日(日曜日)、11時45分、那覇空港発、13時40分大阪伊丹空港着で、全ニックでなんと9400円だった。これまたびっくり。全日空でもこんなに安いのね。
大阪沖縄往復で、15000円ぐらい。新大阪から東京まで新幹線の指定席は障碍者割引なしだとだいたい15000円。大阪東京の片道料金で大阪沖縄が往復できるなんて信じられないけど、それが現実。
すごい時代になった。飛行機の料金がぐんとさがったことで、遠征というものがぐんとしやすくなったのね。
ハロプロのコンサート日程は、だいたい3か月ぐらい前に発表される。すると、遠征オタクはまず、その遠征先のホテルを予約する。東横インだと6か月前から予約できて、予約キャンセルは直前まで無料でキャンセルできるので、とりあえずホテルを確保する。そして、75日前であれば、こちらもまた急いで飛行機の手配。遠征オタクのすごいところは、まだチケットが確保できていない状態で、遠征先ホテル、遠征手段を確保する点。それが、最も経済的な遠征をするための秘訣。
はやく情報を入手して、はやく行動にうつさないといけない。視覚障害者にとって一番苦手なこと。でも、今はネットがあるので、視覚障害者でも目の見える人とタイムラグなくその情報を入手できる、そして視覚障害者ひとりでネットを使ってホテルも飛行機チケットも予約できる。視覚障害者でもやればできる。そんなことを、ハロプロは教えてくれた。
ハロプロは、Juice=Juiceは、宮本佳林は、どんどん私の活動能力を増大させてくれる、どんどんひとりでできることを増やしてくれる。どんどん生きる喜びが増えていく。
視覚障害者でも風が吹けば、すぐに大空へとはばたいていけばいい。そうすれば、視覚障害者だって、青空がいつまでも続くような未来へ羽ばたくことができる。それを教えてくれたのがまさにハロプロ。
おすすめの遠征飛行機路線
大阪・関西空港から東京・成田空港 片道 ジェットスター 4780円 2019年6月17日(月曜日) Juice=Juice宮崎由加卒業コンサート(日本武道館)
大阪・関西空港から福岡空港 片道 ピーチ 5240円 2019年2月2日(土曜日) Juice=Juiceミニライブ握手会(博多キャナルシティ) 、翌日2月3日(日曜日 ハロコン(福岡市民会館))
大阪・関西空港から札幌・新千歳空港 往復 ピーチ 15730円 2017年2月5日(日曜日) Juice=Juice小樽ライブ 帰りは翌日2月6日(月曜日)
大阪・関西空港から仙台空港 往復 ピーチ 12170円 2019年10月6日(日曜日) つばきファクトリー仙台ライブ 日帰り
大阪・関西空港から宮崎空港 片道 ピーチ 5240円 2018年3月2日(金曜日) 翌日3月3日Juice=Juice宮崎ライブ
大阪・関西空港から沖縄・那覇空港 片道 ピーチ 6440円 2016年10月29日(土曜日)Juice=Juice沖縄ライブ
LCCは平日だとかなり安いね。
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