愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

ルイの復活でたちまち大騒ぎとなる

2015-10-22 20:15:02 | ルイとの日々

■ 弱虫わんこだからね
 ルイが復活した。
 日曜日の夜から朝晩の食後に飲ませていた薬の効果だろう。ルイの軟便は少しずつ改善していた。そして、昨夜、女房から、夕方の散歩でルイのウンコは正常に戻っていたと聞いたので、抗生剤をやめた。
 このところ元気がなかったのがこの薬のせいなのかどうかはわからない。ぼくは9月からの再三のキャンプの疲れが出たのではないかと疑い、女房は成長しておとなしくなったのだろうと、少なからぬ願望を込めていっていた。
 
 あたかも、ある日突然。大人になったかのように変化するわんこの話はあちこちで聞いてきた。先住犬のシェラの場合は突然ではなく、三歳から四歳になる過程で少しずつおとなしくなっていった。
もう一匹のむぎは最初からおとなし子だったから、どのへんで成長したのかまったくわからない。むしろ、終生、シェラという「母犬」に保護されながら、最後まで子供のままだったかもしれない。それほどまでに幸せな子だった。

 ルイは7月ですでに四歳になっている。たいていのわんこたちが三歳で「おとなになった」と飼い主たちを納得させているのにくらべ、ルイはいまひとつ幼さが残る。多少の成長はたしかにあっても、「おまえ、いいかげんにしろよ」というぼくからの叱責が絶えない。
 驚くほどの弱虫わんこだから仕方のない面はあるが、やっぱり幼稚さが残るのは飼い主として認めざるをえない。


■ このまま成長しなかったら……
 今朝、散歩から帰り、自分のゴハンを食べ終わり、ぼくが食事をしていると、やけに足元を動きまわる。むろん、それだけ復活していたからだろうが、やがて、どこから持ってきたのか、電線のコードを束ねるベルトをくわえていた。
 いつものようにぼくが追い立て、女房がつかまえて取り上げる。どこかへいったと思ったら、今度は何やらメモをくわえてきて破いている。これも同様に取り上げると、また、別のものの物色をはじめた。
 
 決して自分のオモチャをくわえない。ぼくが怒ったり、追いかけたりするとわかっているものをこれ見よがしに運んでくるのである。ときには玄関までいって重い靴を引きずってくる。ルイにとっては遊びでも、出勤を控えたぼくにはそれどころじゃないのである。
「今夜、早く帰ってきて遊んでやるからな」といっても、納得していたずらがやむわけではない。むしろ、出勤で玄関へ向かうぼくにいつも以上に激しく追いすがり、カバンの肩掛けのベルトに噛みつき、「とうちゃん、いくな!」といいたげにドスのきいた唸り声を上げながら引っ張る。 
 
 女房には気の毒だが、まだルイがおとなになりきるにはしばし時間がかかりそうである。女房の危惧は、時間がかかってもいずれ落ち着いてくれればいいけれど、ずっとこのままの暴れん坊だったらついていかれないということである。まだ、自分たちが若ければいいが、高齢の飼い主にとって、やんちゃ坊主にずっとつきあっていく自信がなくなってきているということだ。
 ぼくのほうは、そんなルイがかわいくてかわいくて、ずっと幼稚でもかまわないと本気で思っている。

*二枚の写真は今夜のルイの狼藉三昧ぶり。


わんこのくせに夏バテかよ

2015-10-20 20:46:40 | ルイとの日々

■ 秋とともにキャンプに明け暮れて
 この夏以降、ルイとぼくは忙しかった。
 8月は暑さと混雑を避けて旅には出かけず、ひたすらじっとしていたが、9月とともに2日から夏休みをとって5日の土曜日まで長野・駒ヶ根へキャンプへ出かけた。
 二週間後の19日(土)からの五連休、シルバーウィークと呼ばれた大型連休は、長野・八千穂高原でキャンプ。三週間後の10月10日からの三連休は清里高原でキャンプのスケジュールをこなした。

 駒ヶ根では二日目の夕方から翌朝にかけて、清里高原では二日目の明け方から午前中が雨に見舞われたが、たいした雨ではない。去年の秋キャンプが雨や台風で全滅になっているのに比べたら今年は幸運だった。
 その分、ルイはフルタイムでつきあわされたわけだ。アウトドアでの活動が増えてぼくが神経質になったのは、ノミやダニを駆除するフロントラインの投与だけだった。
 
 10月12日(月)の体育の日に清里高原から帰ってきて、次のキャンプの予定まではひと月半あり、少し余裕ができた。そこで18日の日曜日、美容院へいってシャンプーをしてもらった。
 グルーミングは大嫌いなのに、ルイはこのペット美容院のトリマーのやさしいお姉さんが大好きである。クルマを近くのスーパーにとめ、「さあ、お姉さんのところへいこう!」といっただけでぐいぐい引っ張っていった。


■ だいぶ、お疲れのようですねぇ
 夏場はずっと予約が詰まっていてほかの美容院でがまんしていたから久しぶりだった。トリマーさんに飛びつき、預けてぼくが帰るときも知らんぷりをしている。
 しかし、一時間半後、迎えにいくと、ハロウィンのバンダナを首に巻いてもらい、外をうかがっている。どうやらお迎えを待っていたようだ。
 
 今回も写真を撮ってもらい、それをいただいてきたが、やっぱり緊張した顔で写っている。どんなに好きなトリマーさんでも緊張するのか、それとも、カメラを向けられたせいで緊張するのか。
 美容院を出たとたん、オシッコをしてしまったところを見ると、理由はともかく、緊張はかなりしていたようである。
 
 当日はあまり気にならなかったが、翌日の月曜日、疲労困憊していつもの元気が失せて昼間はずっと寝ていたという。
 夜、夕飯後にルイの好きなボールを投げてやると、反応はするがくわえようともせず、ボールの前にたたずみ、困惑した顔をぼくに向けている。よほど疲れているらしい。ぼくはひとしきり大笑いして、この夜の遊びをやめることにした。


■ もしかしたら旅の疲れが重なった?
 10月に入ったころから朝晩とも軟便が出ていた。こうしたとき、先代犬のシェラの時代からペット病院でもらう薬までのつなぎに頼っていたのがビオフェルミンだった。さっそく、買ってきてルイにも飲ませた。改善の兆しはあったが完治しないまま清里高原でのキャンプへ突入した。

 ビオフェルミンをやめるとまた軟便がひどくなる。食欲はあるし、吐いたりするわけではない。
 17日(土)になるのを待ってペット病院へ連れていった。血液検査の結果はまったく問題なかった。寄生虫の可能性が捨てきれないので検便もしたが、こちらも異常はない。原因はわからないまま抗生剤をもらってきて飲ませている。
 
 翌日の日曜日は朝夕ともに変わりがなく、軟便のままだった。昨日の朝、少し改善の兆候があった。夕方は正常に戻ったと女房から聞いた。今朝は、ほぼ、いいウンコを二度、たっぷりと出してくれた。
 ルイは散歩のとき、朝も夕もほぼ二度、ウンコをしていた。軟便になってから、量の多少はあってもたいていウンコは一度ですませていた。


■ まだおとなになりきれない困ったわんこ
 女房は、「ウンコが一回=大人になった」であり、「元気がない=成長しておとなしくなった」と仮説を主張しているが、ぼくは、やっぱりキャンプで連れまわした疲れが出たのだろうと思っている。
 だいぶキャンプに慣れてきてはいるが、ただでさえ気の小さいルイにとってキャンプ場は、ぼくらが考えるよりもストレスがたまりやすいだろう。それと、長丁場のクルマでの往復はケージに入れたままで、休憩してケージから出してやる余裕がなかなかない。
 
 7月で4歳になったとはいえ、どうもルイは大人になりきれてないという思いがぼくらは強い。もっと聞き分けのいいわんこになるにちがいないと女房もぼくも思っている。それだけに、体調が悪いからおとなしくなっていても、つい、成長のあかしのように思いたくなる。

 成長しておとなしくなってしまったら、たしかにスリッパを破壊したりするいたずらもなくなるだろうし、掃除のじゃまもしないし、ゴミ出しに騒がないし、洗面所でドライヤーも使えるし、散歩のときの聞き分けもよくなるだろう。楽になることはたくさんあるが、たぶん、それ以上に寂しい思いもするだろうと思う。
 幼稚なくらいがかわいくていい。ぼくの勝手な思いこみである。