愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

めいっぱいの暴れん坊&甘えん坊

2012-12-26 23:49:24 | ルイとの日々

 日曜日の23日朝、いつもお世話になっているペットクリニックへ久しぶりにうかがった。暮れのご挨拶もあったが、ルイのワクチン注射をお願いするためだった。去年はルイと出逢ったペットショップの系列のクリニックで投与してもらったので、シェラやむぎがお世話になったこの病院でのルイのワクチン接種ははじめてだった。

 来年もひんぱんにキャンプへ出かけるはずなので7種をお願いした。体重は14kg、幸い増えてはいない。体温を計り、触診を経て、ワクチンの注射がアッという間に終わる。ルイが、「な、なんだ、なんだ?」と思う間もな素早さだった。
 院長先生から、「2、3日静かにさせてください」といわれたにもかかわらず、公園に移動してからのルイは、いつも以上にぼくを引っ張りまわそうとする。公園にいたほかの犬と遊びたいからだ。それを制止するのにぼくはおおわらわで、しつけ教室の宿題をやっている余裕などまったくなかった。

 その夜は、毎日家の中で繰り返している夜の大暴れをさせないように、夕食後、ぼくは早々に自分の部屋へ引きこもった。1時間ほどして居間へ戻ってみると、連休でやってきたせがれにルイが押さえつけられているところ(冒頭写真)だった。ぼくがいないので、これ幸いとぼくの代わりにせがれに「遊ぼうぜ!」攻撃をかけ、そのしつこさに怒られてしまったらしい。だが、ひるむどころか、「チクショ~、おぼえてろよ!」という顔をしている。このあたり、押さえつけているせがれよりもルイのほうがはるかに根性が据わっている。

 案の定、解放されるやいなやまた暴れだし、性懲りもなくせがれの履いているスリッパを奪おうと突進してとうとう廊下へ閉め出されてしまった。ちょうど自分の部屋の前に坐って本の整理をしているぼくのところへやってきたルイは見るからに意気消沈しており、強引にぼくの膝の上に乗ってきて座り込んだ。
 ほどなく、ぼくはベッドにもぐりこんだ。昼間、ルイに引きずりまわされた疲れが一気に出たらしい。途中で気がつくと、リビングからは家人とせがれの声が聞こえているのに、ルイはぼくの足に寄りかり、丸くなって寝ていた。


 クリスマスイブにあたる翌日の天皇誕生日の祭日は、昼前からクルマで一緒に出かけた。院長先生の言いつけを守って散歩も控えめにした。それでも、ルイは、夕方、家に戻って自分のご飯を食べ終わると、前日のワクチンのせいか、それとも2日続けて昼間に暴れすぎたためか、床に転がって爆睡していた。
 「いつも昼間は爆睡しているから、三連休の疲れが出たんじゃないのかしら」
 女房の見立てはワクチンのせいではなく、三日間、昼寝していなかったからさすがに疲れて宵の口から寝ているのだろうというものだった。

 三連休最後の夜、ルイが添い寝に選んだのは、ぼくではなくて家人のほうだった。しばらくすると家人の足元で寝るものの、寝入りばなは頬を寄せて寝るのである。シェラもむぎもそこまで甘えはしなかった。せいぜい真冬のよほど寒い夜や冬期キャンプのときだけ、むぎが家人の布団やシュラフにもぐりこんでいったくらいだった。
 甘えん坊と化したルイの顔には、自分を押さえつけたせがれに「おぼえていろよ。必ず復讐してやるからな」というふてぶてしい顔の面影は微塵も残っていなかった。

*コメントをお寄せいただいたみなさまへ――
なかなかコメレスができないままでいます。申し訳ありません。近々、必ずご返事申し上げますのでしばしのご猶予をお願いいたします。


つつしんでごぶさたのお詫びを申し上げます

2012-12-19 00:06:32 | 日記

 このブログをお読みいただいたみなさま、ご無沙汰して申し訳ありませんした。3か月近くもすっかりごぶさたしていたにもかかわらず、その間、たくさんの方にのぞいていただき、恐縮です。

 この間、特に何かがあったわけではないのですが、強いていえば夏の疲れが一気にでてしまい、集中力の持続しない日々が続いておりました。とはいえ、フェイスブックやらツイッターで遊んでいたのですからこのいいわけも嘘っぽくなってしまいます。

 夏以来、ルイとどんな生活をしていたかというと、8時前後にぼくが帰宅するとたいていルイが玄関にいて迎えてくれました。着替え、夕飯を終えるまではおとなしくしているのですが、それからがルイとの時間になります。

 ぬいぐるみやらボールなどのオモチャをくわえてきて、「さあ、遊ぼうぜ」と催促します。ソファーに座り、それらを投げたり、引っ張りっこをしているうちにだんだん動きが激しくなってきて、ぼくのまわりを走り回り、ひとしきり暴れまわらないとなっとくしません。お互いに疲れ果て、ぼくはそのままソファーで爆睡というパターンが増えていきました。

 ルイもぼくの足元で丸くなって寝ています。そのまま朝まで寝てしまうこともあれば、途中で目覚めて寝室に移動することもありますが、ぼくが目が覚めれば、先にぼくのベッドまでいって寝ています。

 昼間、ぼくがいないときは、それはおとなしいわんこだそうです。たいてい寝ていて、いたずらなどいっさいしません。家人が外出してルイひとりが留守番しているときも何か悪さをした形跡はいっさいありません。

 それなのに、ぼくの顔を見るたちまちわんぱくというか、いたずら小僧に変身してしまうのです。とくにこのひと月ほどはパワーがついてきたので遊んでいても凶暴なわんこにさえ思えてしまいます。とにかく毎晩の激しい遊びが修練となってすっかり筋肉質のわんこに成長しています。

 そんなルイを見ながら、あるいは乱暴なくらいに遊んでやりながら、ついついシェラやむぎとの違いを痛感してしまいます。メス犬ながら女房など男の子としか思えなかったというくらい活発だったシェラでもルイほどではなく、ましてやむぎにいたってはひたすらおとなしく、やさしかっただけに、いま、ルイに手を焼きながらはじめてオス犬のすごさに愕然としているところです。

 乱暴もののルイではありますが、休日の朝など寝坊していると女房のところへいって顔をくっつけて寝ていたりして、甘え方も尋常ではなく、これはシェラやむぎになかった姿です。やっぱりオス犬は人間同様甘ったれなのでしょうかね。


 むぎを喪くして17か月、シェラを送って10か月、元気なルイがいてくれてもやっぱり寂しさはいまも払拭できずにいます。いままでは毎月のようにいっていたキャンプも今年は5月と7月、そして9月にかろうじて出かけことができました。そのときのことは一部、このブログにも書きましたが、どこへいってもシェラやむぎの面影が残る思いでの場所ばかり。どうしても感傷に沈み、涙にくれてしまいました。

 それじゃ、シェラやむぎのビジョンのまったくない場所にいけばいいのでしょうが、それもまた寂しく思え、やっぱりふたりの面影を追いかけています。もし、ルイがいてくれなかったらきっとキャンプに出かける気にもならなかったことでしょう。

 去年は瀕死のシェラを抱えて中止した年越しキャンプでしたが、今年は30日から出かけるつもりでいます。ただ、以前のような「さあ、いくぞ!」といった高揚感はなく、心のどこかで「いかなくてもいいかな」などとの思いもあります。

 それでもこの暮れは自分を叱咤激励して伊豆のキャンプ場へ出かけることになると思います。シェラやむぎのいない思い出の場所なら、一度はそこを訪ね、楽しかった日々をしのび、いまの寂しさを味わうことで乗り越えていきたいからです。
 そして、その先に、ルイとの新たな思い出づくりも可能になってくることでしょう。

*シェラとむぎと出かけた年越しキャンプの思い出――


寒いから寝袋に顔を埋めて朝を迎えたシェラとむぎ(2009年の年越しキャンプ)


毎年、ぼくと一緒にキャンプ場の展望台から初日の出を拝んできた(2007年の元旦)


2007年を迎えたテントサイトで仲良くガムをかむシェラとむぎ




しつけ教室の生徒になったぼくとルイ

2012-12-16 23:22:54 | ルイとの日々

 すっかりご無沙汰してしまった間にルイは順調に成長している。といっても、体力の成長が著しいのであって、精神的には体力についていってはない。相変わらずのやんちゃぶりだ。

 ちょっと油断すると、ぼくのカバンに顔をつっこみ手当たり次第に何か引っ張り出してきたり、ぼくの部屋の扉を閉め忘れると入り込んでその辺にあるものをくわえてくる。ボールを投げて遊んでやっているとき、そのボールを追っていったルイがうっかり玄関に置きっぱなしにしている靴をくわえて戻ってきたりする。

 くわえてきたもののを取り上げようとしても、そのすばしっこいことといった……。遊んでいるときも成長した分、素早さもさることながらパワフルで怖いくらいだ。困ったことに、何かをくわえてきたときやらチラシ広告を破壊しているときの姿がかわいいから本気で怒れなくなる。
 しょせん、こちらの気を引くためにやっているとわかるだけに怒りながら笑顔になってしまうから迫力のないことおびただしい。

 ブログをさぼっている間に二度、「しつけ教室」に参加した。競技に出るためのしつけではなく、日常生活に根ざしたしつけを目指すので、これがけっこう楽しい。9月の初回が1時間、そのあとようやく参加できた12月2日は2時間のトレーニングだった。

 効果は? というと、これが目をみはるような成果である。といっても、たちまち聞き分けのいい犬になれるほど甘くはなく、また、飼い主の側もたくさんの問題やら原因をかかえているから一朝一夕にルイは「よい子」になれない。
 しつけ教室なんかにいかなくても、成長すれば自然におとなしくなるという意見もあるが、しつけ教室の卒業生たちの模範演技を見るとその美しい挙措にほれぼれしてしまう。

 聞き分けのいいわんこにするためだけではなく、力強いルイともう若くはないぼくらの安全のためにもやっぱりルイとぼくの両方をしつけてもらっておこうと思う。それ以上にしつけをとおしてルイとのコミュニケーションが深まっていくのが大きな魅力である。