愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

ダブルコートだから暑よね

2021-07-31 20:13:23 | ルイとの日々

暑いのはわかっているよ、ルイ。
夏だからね。

だから毎朝早起きして涼しいうちに散歩に出ている。
今朝も5時を少しまわったばかりのころに出かけていた。
雲が朝の陽射しを覆っていたから、暑さもそれほどではなかったはずだ。

それなのに、ルイは歩きはじめてすぐ、身体をかがめ歩きたくないと抵抗する。
目が強く訴えている。
「いきたくない」と。
たしかに、毛皮を着たままのルイにとっては、人間のぼくたちには涼しく感じても、暑さに変わりないのかもしれない。

まして、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは短毛ではあるが、ダブルコートの毛を持つ犬種である。
かたく短い上毛の下したには、ふわふわの下毛がたっぷり生えている。

暑さがひどく苦手なのはしかたない。
だが、半年あまり地道に歩いてきたおかげでダイエットにも効果があった。
うしろ脚のふるえから歩けなくなることも影をひそめた。

ふるえ自体もだいぶおさまっている。
やっぱり、毎日歩いているからだろう。
暑いからといって歩くのをひかえたら、元の木阿弥になりかねない。

朝はまだ涼しいうちに、夕方は日が落ちて涼しくなってから散歩に出かけることでなんとかこの夏も乗り切りたい。

ダブルコートのルイが暑さをやり過ごすにはこれしか考えつかない。
むろん、散歩には冷蔵庫で冷やした水を持参して与える。
そのとき、休み過ぎない程度に休憩する。

それでも夕方はまだ暑い。
散歩は朝を長めにして夕方は少し短くして終わる。
きょうは曇っていたからと4時半に出かけた。
外へ出るとたちまち陽ざしが戻ってきて暑くなってしまった。

ルイから何度となく「暑いから歩きたくない」のアピールをもらった。
そのたびに、「わるかった」と謝りながら3,000歩を歩きとおした。
あすからは気をつけるからかんべんしてくれ。

そして、ふたりで地獄の夏をなんとか乗り切っていこうぜ。

雷が怖い!

2021-07-30 14:08:57 | シェラの日々

正午ごろ、雷雨が通り過ぎていった。
ルイは雷が鳴っても動じる気配すらないが、9年前までいっしょにいたシェラは、雷や花火が怖く怖くててどうしようもなかった。

急に落ち着かなくなるので、どうしたのかなと思っていると、まもなく遠くから雷鳴が聞こえてくる。
人間よりもすぐれた耳で遠雷をキャッチしていたのだろう。
身体がふるえ、よだれをたらし、とにかくひたすら怖がった。
家にいれば風呂場に逃げ込んでしまう。

2歳までは雷も花火も平気だった。
2歳になった年の5月、裏磐梯にある秋元湖へぼくとふたりでキャンプに出かけた。
そのとき、湖に遊びにきていたグループが、「キ〜〜〜ン!」と人間でも不快な金属音がする花火を打ち上げた。
それが引き金になって打ち上げ花火が苦手になり、雷もだめになった。

夏に花火はつきものである。
「打ち上げ花火禁止」のキャンプ場でも、盛大に打ち上げ花火で盛り上がる非常識な家族やグループはあとをたたない。
地元の主催で本格的な花火大会が催されることもあった。
その度にシェラはヨダレをたらしてふるえ、クルマに避難し、家人に抱かれて恐怖の長い時間をやり過ごした。

一緒にいたむぎが平気だったように、同じコーギーのルイも花火や雷には無頓着である。
ありがたいと思いながら、雷鳴が聞こえてくるたびに、大きな図体をしてふるえていたシェラをなつかしく思い出す。
あきれ顔で横にひかえていたむぎもまた恋しい。

犬の聴力はすごい!

2021-07-29 12:06:10 | ルイとの日々

窓辺に置いてあるひとり用のソファーに向かってルイが唸り出した。
かなり真剣だ。むしろ怯えている。
ぼくのそばにきてうずくまる。

「よし、わかった。サンキュー!」
ヤツがそのあたりに隠れているのを確信した。
ルイを遠ざけ、殺虫剤の缶をもってそっと近づくとソファーの背後に噴霧した。

ほんの数分前だった。
朝の4時過ぎ。まだ空はほんのわずか白んでいるだけだ。
ベランダへ出て雲のぐあいをたしかめる。
ルイの散歩に出かける時間を決めるためだ。

少し雲がある。5時に出かけようと決めて振り向き、部屋へ戻ろうとした。
開けたままの網戸の隙間から、ぼくより一瞬早く、正体不明の虫が翅を広げて飛び込んでいった。
部屋は明かりを消したままだったから虫の行方を見失った。

この数日、台所のコバエに手を焼いていた。
市販のトラップがまったく役立たない。
前日も新しい駆除剤を買ってきたばかりだった。

コバエどころではない。
飛び込んでいったのはゴキブリかもしれない。
ずっとゴキブリ知らずで生活してきた。もし、この部屋で繁殖してしまったら……。さすがにあわてた。
朝になったらゴキブリ用にトラップを買いにいこうと決める。

だから、ルイがかすかな音に反応して居場所を教えてくれたのはありがたかった。
殺虫剤をまいてからしばらくして探すと、すぐに転がっているのを見つけた。
ゴキブリではなかった。

これがカナブンなのか、それともコガネムシなのか、ぼくにはわからない。
毎年、夏になると1階のエントランスでよく見かけていた。

殺虫剤で瀕死の状態だった。
それでも飛ぶつもりなのか、翅を出そうとする。
かわいそうなことをしてしまった。
せめてもの供養にと階下の生垣に移してやった。

この虫のわずかな気配を感じとってくれたルイに、今夜はマグロの切り身でもおごってやろう。

見張られてしまった

2021-07-28 22:47:16 | ルイとの日々

ソファーの前に置いた小さなテーブルのうえに電子書籍の端末を置いて電子書籍を読んでいた。
文字が大きくなるので使っているだけなのだが、今夜はなぜか落ち着かない。

すぐに理由がわかった。
じっとこちらをうかがうふたつの瞳があったからだ。
もちろん、ルイの目である。
いつもなら爆睡しているはずなのに、ぼくを見ていた。

理由は簡単だ。
ぼくがポップコーンをつまんでいたからである。
ほかのものを食べていると寄ってくるのに、今夜は見張っているだけなのは、ポップコーンは決してもらえないとわかっているからだ。
これが「たべるにぼし」なんかつまんでいたら、見ているだけじゃなくて足元へきてもらえるのを待っているだろう。

でも、自分の食べ物じゃないからねだったりはしない。
ひたすらぼくの気まぐれに期待する。
たいていぼくが根負けして、ちょっこっと分け前をやってしまうからだ。

しかし、ポップコーンは塩分たっぷりだからルイにやったりしない。
ルイもそれを知っている。
だから見ているだけだった。

だが、じっと見ていればもうひとつの可能性が生まれる。
もしかすると、自分に気がついたトーちゃんが別のおやつをフンパツしてくれるかもしれない。

しかたない。
トウちゃんは、ポップコーンをひとりで食べていたうしろめたさもあって、ワンコ用ビスケットの缶に手を伸ばしてしまった。

ほんとうに台風はくるみたいです

2021-07-27 19:14:42 | ルイとの日々

朝5時に外をのぞくと小雨が降っている。
台風8号が近づいているのだからしかたない。
空は灰色の雲に覆われているが、6時には雨が上がりそうな気がした。

直感どおり、6時が近づくと雨は上がっている。
すぐにルイを連れて散歩に出た。
いつもどおり4,000歩コースをいくつもりだった。
傘も雨具も持たなかった。

だが、歩きはじめて5分ほどで、雨が降り出し、しだいに雨足が強くなっていく。
さいわい、ルイは排泄の大小ともにすんでいる。
きょうは台風だし、「ここまで」と決めて戻った。

だいぶ濡れた。
だが、住まいがあるマンションの前までくると雨が上がった。
結局、再度、2,000歩コースを歩いたが、トータルで3,000歩にはわずかに届かなかった。
そして、途中でまた降られ、さらに濡れてしまった。

午後は時間とともに夏の空が広がっていった。
夕方の散歩前にベランダへ出ると、そこにきていたセミがパニック状態で仕切りの下からお隣へ逃げていった。
夏を実感する。

きのう、夕方の散歩で逢ったココちゃんのママの「あした、台風はほんとうにくるのかしら」という言葉を思い出す。
どうやら東京から離れた東北のどこかへ、今夜、上陸するらしい。

5時半に夕方の散歩に出ると、西のほうからやってきた雲で空は覆われ、夕日も隠れた。
やっぱり台風の影響だろう。
蒸し暑かったけど、少し楽だった。 
明日はまた暑さが戻ってくるのだろう。
夏だからね。