■ まさかルイが戦闘モードに?
今朝のことだった。ルイを台車着きクレートに入れて(マンション内は犬を抱くかバギーあるいはクレートに入れて移動しなくてはならない)、エントランスから外へ出ようと扉へ向かっていると、パピヨンを抱いた初老の男性があわてて扉から入るのをやめて、西側のエントランスへ小走りに去った。抱かれたパピヨンが激しく吠えた。
男性が逃げたのはこれだったのだ。きっとほかの犬に対して、吠えつく子なのだろう。彼の苦労がしのばれる。
「その点、ルイは……」という油断に危うく騒ぎを起こすところだった。クレートの中のルイもうなりながら足踏みして反応してはいたが、タカをくくってクレートのドアを開いた。体当たりするようにルイが転がり出てパピヨンが去った方角へ走り出そうとした。かろうじてリードをつかんで制止した。
追ったからといって向こうの飼い主に噛みついたり、パピヨンを襲ったりはしないはずだが、パピヨンが暴れて飼い主の腕から飛び降りていたら犬同士の喧嘩になっているのは明白だった。
ルイが勝つとか負けるとかの問題ではない。その気はなくても結果的に喧嘩を売りにいったルイが一方的に悪い。場合によってはとんでもないことになっていたかもしれない。リードに手が届いた幸運に胸をなでおろした。
■ 突進するのも成長のあかしなのか?
道の端に連れていき、ルイの首輪を両手でつかんで顔を近づけ、激しく叱責した。怒られながらも、ルイは興奮したままぼくの手をふりほどこうとする。怒るぼくに反抗するのである。その態度をまた叱責した。鼻の頭に噛みついてやろうかと本気で思ったほどだった。
ルイはフレンドリーな性格だからだいじょうぶとの油断がもつ危険性を身をもって経験した。
先週のキャンプでもにたような経験をした。夜、汚れを洗った足を拭いてからテントに入れ、入口のジッパーを閉めていると、近くを若者のグループが酔って騒ぎながら通った。たちまちルイがうなり声を上げて飛び出し、突進した。
男の子ふたりが怖がって逃げた。不意を打たれたからしかたないが、明らかに怯えていた。ルイは、三人の女の子のまわりを、「遊ぼうよ」とでもいいたげに走り回り、はしゃいで飛びついた。三人とも犬好きらしく、飛びつくルイのあしらい方もうまいものだった。
■ 飼い主が歳とってから飼ったから?
ルイはぼくから逃げながら、彼女たちを相手に遊び続けた。補足は彼女たちに頼むしかなかった。「すいません。首輪を押さえてください。噛みつきませんから」ひとりがしゃがんでたちまちルイの首輪をつかんでくれた。
みんなが犬嫌いだったらどうなっていただろうか。それを思うとぞっとする。
4歳を迎えて、日常はすっかりおとなしくなってしまった。昼間は寝てばかりいるという。夜だって、寝ている時間のほうが多い。だからといって本当におとなしくなっていたわけではないようだ。
売られた喧嘩は買いにいく。よせばいいのに、そんな成長を遂げてしまったのではないだろうかと、今朝はすっかり肝を冷やしてしまった。
荒ぶる魂を助長しないよう、これからは女房のいうことをきいて乱暴な遊びはやめようと思う。それと同時に、遅ればせながら「呼び戻し」の訓練もしたいと思う。
飼い主が歳とってから飼った犬はどうしても甘くなる。つまらないことで悔いを残さないためにもこのふたつは必要なしつけだろう。
今朝のことだった。ルイを台車着きクレートに入れて(マンション内は犬を抱くかバギーあるいはクレートに入れて移動しなくてはならない)、エントランスから外へ出ようと扉へ向かっていると、パピヨンを抱いた初老の男性があわてて扉から入るのをやめて、西側のエントランスへ小走りに去った。抱かれたパピヨンが激しく吠えた。
男性が逃げたのはこれだったのだ。きっとほかの犬に対して、吠えつく子なのだろう。彼の苦労がしのばれる。
「その点、ルイは……」という油断に危うく騒ぎを起こすところだった。クレートの中のルイもうなりながら足踏みして反応してはいたが、タカをくくってクレートのドアを開いた。体当たりするようにルイが転がり出てパピヨンが去った方角へ走り出そうとした。かろうじてリードをつかんで制止した。
追ったからといって向こうの飼い主に噛みついたり、パピヨンを襲ったりはしないはずだが、パピヨンが暴れて飼い主の腕から飛び降りていたら犬同士の喧嘩になっているのは明白だった。
ルイが勝つとか負けるとかの問題ではない。その気はなくても結果的に喧嘩を売りにいったルイが一方的に悪い。場合によってはとんでもないことになっていたかもしれない。リードに手が届いた幸運に胸をなでおろした。
■ 突進するのも成長のあかしなのか?
道の端に連れていき、ルイの首輪を両手でつかんで顔を近づけ、激しく叱責した。怒られながらも、ルイは興奮したままぼくの手をふりほどこうとする。怒るぼくに反抗するのである。その態度をまた叱責した。鼻の頭に噛みついてやろうかと本気で思ったほどだった。
ルイはフレンドリーな性格だからだいじょうぶとの油断がもつ危険性を身をもって経験した。
先週のキャンプでもにたような経験をした。夜、汚れを洗った足を拭いてからテントに入れ、入口のジッパーを閉めていると、近くを若者のグループが酔って騒ぎながら通った。たちまちルイがうなり声を上げて飛び出し、突進した。
男の子ふたりが怖がって逃げた。不意を打たれたからしかたないが、明らかに怯えていた。ルイは、三人の女の子のまわりを、「遊ぼうよ」とでもいいたげに走り回り、はしゃいで飛びついた。三人とも犬好きらしく、飛びつくルイのあしらい方もうまいものだった。
■ 飼い主が歳とってから飼ったから?
ルイはぼくから逃げながら、彼女たちを相手に遊び続けた。補足は彼女たちに頼むしかなかった。「すいません。首輪を押さえてください。噛みつきませんから」ひとりがしゃがんでたちまちルイの首輪をつかんでくれた。
みんなが犬嫌いだったらどうなっていただろうか。それを思うとぞっとする。
4歳を迎えて、日常はすっかりおとなしくなってしまった。昼間は寝てばかりいるという。夜だって、寝ている時間のほうが多い。だからといって本当におとなしくなっていたわけではないようだ。
売られた喧嘩は買いにいく。よせばいいのに、そんな成長を遂げてしまったのではないだろうかと、今朝はすっかり肝を冷やしてしまった。
荒ぶる魂を助長しないよう、これからは女房のいうことをきいて乱暴な遊びはやめようと思う。それと同時に、遅ればせながら「呼び戻し」の訓練もしたいと思う。
飼い主が歳とってから飼った犬はどうしても甘くなる。つまらないことで悔いを残さないためにもこのふたつは必要なしつけだろう。
(写真は18日~20日に出かけた長野・八千穂高原のキャンプでのルイです)