☆真夏も真冬も全開の窓
土曜日に思い立って富士五湖方面へドライブに出かけた。
紅葉にはまだ早いし、台風20号の影響で午後から天気が崩れるのは承知の上だった。条件がよくないだけに渋滞もないだろうし、ゆったりとドライブが楽しめるだろうとの計算もあった。
わが家から御殿場までは東名道を使えば1時間弱。東富士五湖道路の山中湖ICや富士吉田ICまでだって知れているから、一緒に出かけるわんこたちへの負担も軽い。
わが家のクルマの後部座席がわんこたちの指定席になっている。
走っている最中、シェラは決して寝ない。座ったままずっと外の移りゆく風景を眺めている。この態度は14年間変わらない。3か月足らずで捨てられた幼児体験からくるものかなと思ったりしたが本当のところはわからない。なぜ、そんな突拍子もない発想になったかには理由があるが、長くなるのであらためて記しておこうと思う。
一方、コーギーのムギのほうはたいていシェラのお尻を枕にして寝ている。
シェラは、外の風景さえ見えていればいいわけではない。外のにおいからも情報を把握しようとする。だから、真冬でも窓を開けて走ってやることになる。
高速道路はさすがに窓を閉めて走るけど、一般道は雨や雪以外、よほどのことがないかぎり四季を通じて全開である。
さすがに真夏は悲鳴を上げて窓を閉め、エアコンで車内を冷やすこともあるが、ときおり窓を開けて外の情報を提供してやらないと不安がる。
これからの季節は、夏に比べれば楽なものである。ぼくも家人も真冬は冬山登山並みの装備で乗っている。ヒーターなんかほとんど入れたことがない。
☆大好きな山中湖へ
土曜日もそうやって富士吉田ICから青木ヶ原を経由して本栖湖の入口まで行き、この日は通行止めで強制的にユーターンさせられて同じルートを戻って山中湖へ向かった。
途中、久しぶりに忍野へ寄って温かい蕎麦で腹ごしらえ。これがなかなか美味いのだ。500円というリーズナブルな値段もうれしい。ただ、まわりからやたらに中国語が聞こえてくるのには驚いた。
山中湖へ着いて、いつものように湖畔の南側にある旭日丘湖畔緑地公園の遊歩道を歩きはじめたとたん雨がぱらつきだした。早々に切り上げ、山中湖にあるわんこと一緒にくつろげるお店のひとつ「ペーパームーン」へ。
ここはカフェと雑貨ショップからなる洒落たお店。わんこ連れはテラス席までだけど、ぼくらの防寒装備は万全だから問題ない。
いちばんうれしいのが、“大人にとって「心地よい時間と空間」をご提供する為、10歳以下のお子様のご入店をお断りさせて頂いております。”というコンセプト。なかなか勇気のあるポリシーである。
ぼくは諸手を挙げて支持したい。そんなお店があったっていいじゃないかと――。
コーヒーとケーキが掛け値なしで美味しい。むろん、アウトドア効果もある。
このお店にかぎらず、ケーキや食事が店内ではせっかくの美味しさが半減することに気づいたのも、わんこたちのおかげである。
☆春を待つ真冬にも…
ぼくたちは真冬でも富士五湖や八ヶ岳南麓へと出かけていく。これから季節の悩みは、わんこたちとくつろげるお店の多くが休業に入ってしまうことである。
開けていたとしても、テラス席がなくなる。寒風に吹かれながら外で食事をしたりお茶をするような酔狂な客などめったにいないからだろう。
さすがに冬の凍てつくような寒さにふるえながらの食事やコーヒーは美味しさどころか辛いだけだから、わんこといっしょに暖かい店内に入れてもらえる数少ないお店をめぐることになる。
そうやって身を縮めながら外で過ごせる快適な春の訪れを待つ。
さて、今年の冬はひときわ寒そうだから、さらにしっかりした防寒服を買わないと――。それもまた嫌いではない。
土曜日に思い立って富士五湖方面へドライブに出かけた。
紅葉にはまだ早いし、台風20号の影響で午後から天気が崩れるのは承知の上だった。条件がよくないだけに渋滞もないだろうし、ゆったりとドライブが楽しめるだろうとの計算もあった。
わが家から御殿場までは東名道を使えば1時間弱。東富士五湖道路の山中湖ICや富士吉田ICまでだって知れているから、一緒に出かけるわんこたちへの負担も軽い。
わが家のクルマの後部座席がわんこたちの指定席になっている。
走っている最中、シェラは決して寝ない。座ったままずっと外の移りゆく風景を眺めている。この態度は14年間変わらない。3か月足らずで捨てられた幼児体験からくるものかなと思ったりしたが本当のところはわからない。なぜ、そんな突拍子もない発想になったかには理由があるが、長くなるのであらためて記しておこうと思う。
一方、コーギーのムギのほうはたいていシェラのお尻を枕にして寝ている。
シェラは、外の風景さえ見えていればいいわけではない。外のにおいからも情報を把握しようとする。だから、真冬でも窓を開けて走ってやることになる。
高速道路はさすがに窓を閉めて走るけど、一般道は雨や雪以外、よほどのことがないかぎり四季を通じて全開である。
さすがに真夏は悲鳴を上げて窓を閉め、エアコンで車内を冷やすこともあるが、ときおり窓を開けて外の情報を提供してやらないと不安がる。
これからの季節は、夏に比べれば楽なものである。ぼくも家人も真冬は冬山登山並みの装備で乗っている。ヒーターなんかほとんど入れたことがない。
☆大好きな山中湖へ
土曜日もそうやって富士吉田ICから青木ヶ原を経由して本栖湖の入口まで行き、この日は通行止めで強制的にユーターンさせられて同じルートを戻って山中湖へ向かった。
途中、久しぶりに忍野へ寄って温かい蕎麦で腹ごしらえ。これがなかなか美味いのだ。500円というリーズナブルな値段もうれしい。ただ、まわりからやたらに中国語が聞こえてくるのには驚いた。
山中湖へ着いて、いつものように湖畔の南側にある旭日丘湖畔緑地公園の遊歩道を歩きはじめたとたん雨がぱらつきだした。早々に切り上げ、山中湖にあるわんこと一緒にくつろげるお店のひとつ「ペーパームーン」へ。
ここはカフェと雑貨ショップからなる洒落たお店。わんこ連れはテラス席までだけど、ぼくらの防寒装備は万全だから問題ない。
いちばんうれしいのが、“大人にとって「心地よい時間と空間」をご提供する為、10歳以下のお子様のご入店をお断りさせて頂いております。”というコンセプト。なかなか勇気のあるポリシーである。
ぼくは諸手を挙げて支持したい。そんなお店があったっていいじゃないかと――。
コーヒーとケーキが掛け値なしで美味しい。むろん、アウトドア効果もある。
このお店にかぎらず、ケーキや食事が店内ではせっかくの美味しさが半減することに気づいたのも、わんこたちのおかげである。
☆春を待つ真冬にも…
ぼくたちは真冬でも富士五湖や八ヶ岳南麓へと出かけていく。これから季節の悩みは、わんこたちとくつろげるお店の多くが休業に入ってしまうことである。
開けていたとしても、テラス席がなくなる。寒風に吹かれながら外で食事をしたりお茶をするような酔狂な客などめったにいないからだろう。
さすがに冬の凍てつくような寒さにふるえながらの食事やコーヒーは美味しさどころか辛いだけだから、わんこといっしょに暖かい店内に入れてもらえる数少ないお店をめぐることになる。
そうやって身を縮めながら外で過ごせる快適な春の訪れを待つ。
さて、今年の冬はひときわ寒そうだから、さらにしっかりした防寒服を買わないと――。それもまた嫌いではない。