昨日は故あって、
知り合いの某企業の会長さんと
プライベートで食事をする機会があった。
連れて行かれたのが、
「寿司屋」
といっても、回るお寿司ではないんです。
カウンター越しに職人さんが握ってくれるという、
庶民には敷居の高~いお寿司屋さんなんです。
回らないお寿司なんて、
何年ぶりでしょうか。
すべて「時価」のお寿司屋さんなんて、
寿司は回らなくてもこちらの目が回りますからね。
う~ん、「目をむく」と言った方がいいかも。
うちの息子なんかは、
たぶんお寿司は回るもんだと思いこんでるかもしれないなあ。
分厚い一枚木の
掃除のいきとどいたカウンターに座ると、
目の前のネタのケースは
そこはまるで「おすしの海遊館やあ~」
みたいな豪華さでした。
まず熱いお茶が出てきます。
湯呑にお茶のパックをいれて、
蛇口から湯を注ぐのとは大違いです。
つきだしが、
大きな声では言えませんが、
フ〇の肝でした。
ひと口食べると、
口いっぱいに
どことなくチョイ悪の味が広がりまする~。
そしてまず最初の握りは、
「ヒラメのこぶ締め」。
あんなにもっちもちの魚の身は初めてでしたなあ。
つかんだお箸を通じて
そんな感触が伝わってきた。
口に入れたら
味のついたお餅を食べているような・・・
そして続いていただいたのが
「あわび」
もうこれは言うまでもなく
そして食べるまでもなく
見た目からしてこりっこりで、
「まるで海の筋肉痛やあ」って、
なんのこっちゃ。
「とろ」にいたっては、
「まさしく、口の中が精油プラントやあ」
ていうくらい、脂がノリノリのトロ。
他にも噛みきれないほどの厚みの
フグ刺しにぎりや、
実に淫靡な赤貝など、
海産物の舞い踊り。
これぞ竜宮城といった状態でした。
え、写真はないのかって?
取材などできようはずも
ありません。
そんなあつかましいことが
できるくらいなら
イカの握りをたのんでましたって・・・
退職したら
質素倹約の暮らしを
しなければと思っているdoironの
人生最後の贅沢・・・だったかもしれません