ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

祝、富士山登録

2013年07月02日 21時41分48秒 | 最近の出来事

先月の22日に富士山が「世界遺産」に登録されました。
まあ日本国民としてはめでたいところではあります。

で、この際だから、
「世界遺産」についてちょいと調べてみました。

世界遺産という考え方は、
アスワンハイダムの建設などがきっかけで、
1972年に成立し、
1975年に発効した
「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」
に基づくものです。

今から約40年前と
その歴史はかなり古いんですね。

一口に世界遺産と言っても、
それにはいくつか種類があります。
条約の名前にもあるように
「文化遺産」と「自然遺産」、
それとその二つの要素を合わせ持つ
「複合遺産」の3種類です。

これまでに登録されているのは
世界では962件もあります。
そのうち文化遺産は745件と多くを占めています。

日本では今回の富士山の登録は
17件目で文化遺産として13件目となります。

これを決めているのはユネスコの世界遺産委員会。
今年はカンボジアのプノンペンで開催されています。

今回登録となった富士山は、
以前「自然遺産」での登録を目指していたのですが、
山のごみ問題などで登録ならなかった
という悲しい経緯があります。

そのため今回は、
富士にまつわる伝統や浮世絵などの文化といった側面から申請し、
文化遺産での登録を果たしたというわけですね。

doiron自身も富士山には
これまで2回登頂をしました。

1回目は職場の同僚と、
2回目はスポーツ仲間と登りました。

そしてそろそろ、富士登山マラソンに挑戦か
と思い始めた頃から体調を崩し、
マラソンでの登頂は結局果たしていません。

でもねえ、これが今後どうなるんだろうかと、
チト心配をしております。
来年から入山料を徴収、
いや今年から試行で徴収という話もあるしね。
人類共通の世界遺産を走って
順位を争って駆け上がるなんて、
許されないということをいう人も
現れるかもしれません。

doironとしては、
登録されたのは自然遺産じゃないんだし、
登山マラソンも文化と言えば文化なんだから
問題ないという声もきっとあることを祈りたいところですがね。

今回の登録で、
周辺の観光産業はさぞや沸き立っていることだと思います。
以前、白川郷が登録された時には
観光客が一気に2倍以上に膨れ上がった
という実績もあるそうですからね。

自然遺産の屋久島も訪れる人が
3割増えたそうです。

地元にとってはそういう効果も
大いに期待されるところです。

しかし、こういった登録は登録後が大切です。

地元の人たちはもちろん、
観光客として訪れる我々も
ただ単に世界に認められたというだけでなく、
人類全体で共通に大切にしよう
ということで認められた文化遺産なんだということを
しっかり意識していないと、
大勢の観光客が押し寄せ、
文化の香りも損なわれるようなことになり、
登録が取り消されるなんてこともあり得るそうですからね。

その富士山が一番遠くから見えるスポット
というのが近畿にあります。
それは大峰山系の仏生ヶ岳からの景色なんだそうです。

それまでdoironは
小普賢が最遠だと思っていたのですが、
地図を見たら確かに仏生ヶ岳の方が
遠いところにありました。
それを確認した人がいるそうです。
山に登って、他の山を見る
そうそれが全然違和感のないのが富士山なんです。
世界文化遺産としての価値は、
どんなに遠く離れていても
富士は日本一の山という思いが
我々の中にあることから生まれるものなんですね。

昨日7月1日は富士山の山開きの日。
人気の女子アナが登頂したり、
マスコミはこぞって取材をしたようですが

できるだけそっとしておいてほしいなあ。

みんなで大切にしたい山です。


2009年9月5日の朝に撮影しました。