ジムにきている高齢者たちの遊びは
なかなか面白い。
普段は病気自慢の話が多いのですが
以前、淀川のウナギ漁について話をしていたときには
思わず「淀川のどこ?」と聞いてみたくなりました。
しかし、ウナギは好きじゃないし
まあ、おもろいこというてるなあと
聞き流していたのですが
今回は聞き捨てのならないことを話してました。
「泉大津の海でタコがよう釣れてるらしいで」
「え~、ほな明日行こか」
「タコ釣りって、たこつぼ入れるんか」
「そら違うやろ」
といつもながら、
なんとなくとぼけた会話を
ロッカールームで交わしていたのが4、5日前です。
そんな耳寄り情報を得たので
野菜は家庭菜園から
獲物は海から
ということで、狩猟に出かけることにしました。
しかしタコが釣れる時間帯というのがよくわかりません。
何となく早朝のような気もしますが
とりあえず行って、誰かが釣っていたら
仕掛けを垂らそうと思い出かけて行きました。
タコ釣りのスタイルはこれ。
え、よくわからない?
じゃあもう少しアップにしてみましょか。
これでもわからん?
では一つずつ解説しましょう。
このようにまず太い糸をぐるぐる巻いた
モノを用意し、
その先にこんなのをつけます。
これはまるでタコみたいですねえ。
タコのエサにタコって共食いですやん。
ま、この辺はもっと手作り風に
かまぼこ板におもりをつけて
針を取り付けたものや
カニのプラスチック模型をつけて
作る人もいるようです。
このおもりを鎖がまの分銅のように
ぐるぐる回して反動をつけて
エイヤッと海に投げ込みます。
これは海に向かって万歳しているのでも
「お手上げだ~」と言ってるわけでもありません。
ましてや、ちょっと早めの阿波踊り
というわけでもありません。
疑似餌を投げ込んだ瞬間です。
そうしておもりが海底に着いたのを見計らって
糸を手繰り寄せながら
海底をずりずりと動かしていきます。
すると、それをタコがエサと勘違いして
上に覆いかぶさってきます。
しかもなおかつ引っ張っていると
疑似餌に着いた数本の針が
タコに引っかかり
そのままずるずる引きずるようにして
あげてくるという算段です。
その時の手の感触はといいますと
まるでぬれぞうきんをかぶせたように
急に重くなるのです。
なぜ知ってるかというと
淡路の海で、一度経験しています。
しかし、結局今回釣れたのは
ワカメだけ
あ~あ、暑い中頑張って出てきたのに
わけワカメやあ、と
嘆きながら、帰りにスーパーでタコを買い
今夜はタコスだあといいながら
帰ってきたdoironなのでした。
それこそわけワカメですわ。
doironは坊主でしたが、ジムの
オッサン連中の釣果はどうだったのでしょうか
またロッカーでの彼らの話に注目
いや、注耳しなくてはなるまいて。