台風20号の進行図を見ると、
なんと地蔵盆でお参りの最中くらいに
一番の暴風圏に巻き込まれる感じである。
さて今年の地蔵盆はどうなったか
この日一日を振り返ってみよう。
まず朝の五時ころに村の人たちは
提灯をつけに地蔵さんのところに集まる。
まあ、この時はまだ穏やかな天気だったな。
ああ、地蔵盆が来たら
秋らしくなるなあなんて
話ししていたものだ。
doironも初めての孫の提灯を
自分の提灯の横に付けたよ。
孫の初お目見えやなあ。
早朝から地蔵さんのところでさわいで、
午前九時に地蔵講のメンバーが集まります。
まずは地蔵さんの前に
テントを立てないといけません。
でもねえ、もしかして台風の風が
強烈に吹いてきたら、
すぐにたたまないといけませんからねえ。
一度みんなで今日はどうなるか
話し合いましょうということになりました。
結局はテントも建てずに
何とかならんかと相談に入ります。
まずは前倒しできるところは
先に行いましょう。
来てもらうお坊さんは一応18時半からの
予定なんですが、前に持ってくるとすれば
何時に行けますかと問い合わせました。
まあ大暴風雨の中で
お経をあげてもらうのもできませんし、
地蔵さんを公民館のところまで持ってきて、
そこでおがんでもらうのも
ちょっと無茶です。
結局お坊さんはこの日9つの地蔵さんの
予定が入っていましたが、
その隙間を塗って午後3時半には
お参り可能とのことなので、
そこに予約をしなおしました。
ではそのお参りを中心に考えてみましょう。
まずは、お参り時間が変わったことを
町民にどのように周知するかです。
手段は3つ。
町内放送で呼びかける。
ハンドマイクで触れて回る。
急遽、紙の文書を作って配布する。
結局はハンドマイク以外の手段で
周知することになりました。
ではその内容です。
おにぎりの引き取りは
午後3時なんですが早くすれば
何時に行けますかと
業者に問い合わせてみますと、
ぎりぎりで12時30分だとのこと。
ではその時間に取りに行きましょう。
で、そうして手に入れたおにぎりは、
これまでは午後7時から
配っていたのですが、
前倒しで配ろうということになりましたが、
これまた皆さんに通知しないといけません。
結局は地蔵講全員で村の中の
お布施をいただいた家に
配布しようということになりました。
配布時にはできるだけ
お隣さんへの預けとかも気にしつつ、
最悪は3時半からのお参りと
その時のおにぎり配布案内紙を
預けてきます。
それを一時くらいから行いました。
まあそれがもう最後の手段ですねえ。
で、結局町内放送もdoironが行いました。
お参り時間が早まることと、
おにぎりの件を伝えないといけませんので、
複雑な内容なんですが
できるだけシンプルに行いましたよ。
それでも「よく聞こえなかった」
と問い合わせがあったので、
風向き見て再度放送しましたね。
こうしておにぎりも何とか配り終え
虹の中でのお参りも含めて
作業が終わったのが
午後4時でした。
この時点での天候というと、
まだ雨も降っていません、
風が少し出てきたようですから、
もう提灯もおろしに行きましょう。
そしておさがりも回収し、
配布の仕分けをして、
いつもならお参り前のひと時に、
ここで豪華弁当と酒飲みが
始まる食事会が、今回は
すべての作業を終えてからとなりました。
ビール、日本酒を飲みながら
弁当をつつきます。
頭屋の挨拶も
「今回は自分の家族の都合と、
台風の接近でいろいろと変則となり、
皆さんにご迷惑をおかけしました」
とあいさつがありました。
そう今回おにぎりを買わずに、
例年通りみんなに握ってもらうのでしたら
きっと大変だったでしょう。
結果的にはおにぎり購入は
大正解でしたね。
よかったねえとかいいながら
ワイワイ言ってたら
頭屋の携帯がなりました。
な、なんと彼のお父さんが
なくなったという連絡です。
すごいタイミングです。
むすこの頭屋の仕事が
すべて終わったのを見越してのような
大往生だったのかもしれません。
ご冥福をお祈りします。
2018年、今年の地蔵盆は
文字通り嵐のような一日でした。