いやあいいですねえ。
よくもまあこんな創造的な
絵をかき張りましたねえ。
こんなふすま絵を描く場所
というのはどんなところなんでしょうねえ。
こんな大きな絵をどんな風に
見ながら書いていったのでしょうねえ。
たいしたもんだよ、宗達君
と眺めておきました。
しばらくこんな絵の前でたたずみ、
ゆったりと時間を過ごしましたよ。
さあではまた歩き始めましょう。
ここには「平成の茶苑」
というところがあります。
この寺を作った栄西禅師は
宋の国からお茶の種子を
持ち帰られました。
ここの茶碑後方の茶園は
平成の茶園ですが
この茶をいつも抹茶にして
年一回備えるそうです。
これを平成の茶苑というそうですが、
新しい時代になったら
新しい茶苑を作ったりしないと
いけませんねえ。
令和の茶苑ってなんか
おいしそうな感じですねえ。
さあでは南側の勅使門から出て
東山方面へと歩いていきましょう。
この寺を出て道を南に行くと、
依然行った「六波羅蜜寺」の方へと
行きますが、今日はもうそちらには
寄らずに東の方へと向かっていきます。
こう歩いてどこへ行くかというと、
doironは六道の辻へと向かうのです。
地獄道、餓鬼道、畜生道、
修羅道、人道、天道の六種の
冥界の接点です。
墓地である鳥辺野へ向かう道で
この辺りで野辺の送りをしたことから、
この辺りがこの世とあの世の
接点といわれているところです。
六道珍皇寺というお寺の入り口に
この六道の辻の石が立っています。
ここは小野篁がその接点にある
井戸を使って、あの世とこの世を
行き来したところといわれています。
これがその「冥途通いの井戸」です。
貞子、おっさん版ですな。
そしてこの寺には迎え鐘
という鐘があります。
この鐘は、毎年盂蘭盆にあたって
精霊を迎えるためにならされています。
この鐘の音は、古来よりその音響が
十萬億土の冥土にまでとどくと信じられ、
亡者はそのひびきに応じて
この世に呼びよせられるんだ
といわれているのです。
昔、この鐘には逸話があって、
あるとき僧都が唐国に赴くにあたり、
この鐘を3年のあいだ地中に
埋めておくようにと寺僧に命じて
旅立ったが、留守を守る寺僧は
待ちきれず、1年半ばかりたって
掘り出して鐘をついたところ、
はるかに唐国にある僧都のところまで
聞こえたので、僧都は
「あの鐘は3年間地中に埋めておけば、
その後は人手を要せずして
6時になると自然に鳴るものを、
惜しいことをしてくれた」
といって大変残念がった
といったそうです。
すごい大音量ですねえ。
こういうあちらの国まで
届く鐘は四天王寺にもあって、
我が家では年に一回鳴らしに行ってます。
義理母さんが、あの世まで
届くんやでえと常にいってたからです。
そんな六道珍皇寺は
今回の歩きのミセスの
目的地でもありました。
鐘は鳴らさなかったけどね。
所によってこういう宗教施設には
様々な逸話が残っていますねえ。
人の信心深さは思いもよらない
話を作ってしまいます。
さあそれでは時刻も正午です。
歩いているとおいしそうな
うどん屋がありましたので、
ここに入ることにしましょう。
いただいたのは、牛すじうどん。
うひゃあ、うまそうじゃないですか。
さらに六道の辻の近くですから、
doironもあの世と通じる
ビールもいただいて、
あの世とこの世を行き来しましょうかね。
最初はガラガラだったのに、
入ってしばらくすると、
大量の外国人が入ってきました。
注文はヌードルっていうのかなあ
とか聞いていましたが、
メニューを指差して指定していましたな。
続く。