琵琶湖は滋賀県にある、
日本最大の湖である。
周囲長は241kmほどあり、
その保水量も日本最大。
この大きさが、長距離を走ったりする
ランナーの心をとらえ、
昔はこの湖1周の駅伝とかしたよなあ。
いわゆる「ビワイチ」
という取り組みだった。
その後は自転車で回ったり、
最近ではウルトラマラソンに出る
友達の練習にも
活用さしてもらったこともある。
ある意味、特別な時のひとつとして
よく親しんだ湖だった。
ああ、そういえばここで行われた
初期のトライアスロンにも
出たことがあるなあ。
そんな湖なんですが、
実はこの湖の事を考えるときに、
心の片隅でいつも引っかかってる
もうひとつの湖があったのです。
琵琶湖と同じ時期にできた断層湖で、
3万年ほど前に分かれたという
北側の湖「余呉湖」でした。
今は賤ヶ岳で隔たれています。
そもそも琵琶湖の湖面が
標高約80mで、この湖は
それよりも50mほど
高いところにあります。
周囲長は6.4kmの湖なんですが、
この周りにも琵琶湖同様に
道路がきちんと整備されています。
昔、そう20代の頃にこの余呉湖へ
遊びに行ったことがあります。
柄にも会わないでかい
スカイラインに乗っていたので、
その道の狭かったこと。
途中で嫌になって引き返して
きたことがあるくらいです。
でもその段階で、天女の柳なんかを
眺めた記憶がありましたので、
景色や環境はとても良かった
という印象が残っていました。
そしてあれから約40年。
琵琶湖には先ほど言ってたように
何度も行ったのですが、
この湖には一度も行ってなかったのです。
あそこも頑張って回りたかったなあ
って思ってました。
でももう大丈夫です。
ぐるり6.4kmの湖の周りを
歩くって全然平気です。
なのでまあ天気のよさそうな日に
この湖をグルリンと一周歩いてみよう
と出かけていくことにしたのでした。
言ってみればまあ
「ヨゴイチ」のウォーキングですね。
現場までは車で行きます。
第二京阪から京滋バイパスに入り、
名神から北陸自動車道で木之本までいき、
そこから下道を走っていきます。
途中で通った余呉川は
桜とセイヨウカラシナが
満開で超感動的にきれいでした。
ああ、そう思えば花の多い、いい季節に
来たのかもしれませんね。
国道から余呉の駅の方に向かいます。
左手に余呉湖が見えてきたら左折し、
余呉の観光会館のところに駐車します。
ここは食堂やらお土産屋さんが
並ぶ施設です。
観光会館ですから車をとめて
歩くのは許されるでしょう。
では頑張ってここから
歩いていきましょう。
歩く経路は時計方向とは
反対周りに進んでいきます。
この会館の前には水量たっぷりの
川が流れ、そこに菜の花が
植えられています。
この川はもともと閉鎖湖だった
この湖の洪水対策のために
1600年ころに掘削された
川なんでしょう。
のどかな田舎になかなか感じよく
整備されていますねえ。
この川を渡る小さな橋が
架かっているのでこれを
渡って進んでいきましょう。
川の向こう側には、
田んぼ道が続いています。
ここから実際は左折して
湖に続く道がつながっているので
そちらへ行けばいいのですが、
この先の道沿いに
「天女の衣掛柳」
があるので、その田んぼ道を
まっすぐに進んでいくことにします。
とはいえこの道も曲がりくねって
余呉湖の周りの道に
向かっていくことにはなっています。
田んぼの中を歩いていると、
水の中に通路ができていて、
その湖と反対側が
「余呉湖の埋没林」の跡なんだそうです。
余呉湖の水を一斉に抜いた時に、
地元の中学生が見つけたんだそうです。
3000年前の林の跡なんだそうです。
ほかにもこの近辺で6500年前や
8000年前の林の跡も見つかっており、
地球の乾季と雨季を示す
貴重な埋没林なんだそうです。
続く