こんな身体でも
これまでの履歴から
各地のマラソン大会の
案内が続々と届く。
中で一番驚いたのは、今年から
吉野川ハーフマラソンがなくなったことだ。
代わりに師走マラソンというのを開催するらしいが、
あの、女性陣が
国際マラソンの出場権をかけて走る
緊張感がとってもいい大会やったんやけどなあ。
大会運営も、地元同意や交通事情
それに肝心のスポンサー事情など
いろいろあって大変なんやろな。
それにしても、なじみのある大会が
消えるというのは寂しいものだ。
とりわけ吉野ハーフは、doironのベスト2の記録
1時間23分50秒で走った大会だ。
大会がなくなると
そんな記録までなくなってしまうような
気持ちになってしまうよなあ。
そういえば、doironのベスト記録を
刻んだ大会は
10キロは貝塚のコスモスマラソン
フルは泉州マラソンの前身である千亀利マラソン
とこれらの大会は今はもうないもんなあ。
時代は変わっていくのじゃな。
これからは、こうして
消えていく大会も
多いかもしれないな。
そんな風に各地の大会が
今、大きくあり方を問われている中、
「竜神マラソン」の案内が
届いたのには驚いた。
台風12号の水害で
道路はあちこちで寸断されているだろうから
今年はさすがに中止だろうと
思っていたから、開催されると
聞いたときの驚きも
ひとしおやったね。
「竜神、やるじゃあん~」
みたいなね。
これからまだまだいろいろな
大会案内が届くだろう。
どれかがとりあえず
doironの復帰ランの
大会になるのかなあ。
今のところ、まったく白紙です。
朝、目をさまして
布団でごろごろしていると
耳の奥の方、頭の中で
トコドンカンカカンと
まだ鉦や太鼓の祭囃子が
聞こえているような気がした。
たしかに、まだ一部地域では
だんじりを曳行しているようだが
遠くのそんな音が聞こえているのかと思い
家の者にも確かめてみると
そんな音はしていないとのこと。
昨日まで、目の前の交差点を
何台ものだんじりが
大音響で通り抜けていったからなあ。
まだ耳の奥に残っているんでしょうね。
交差点で、目の前をだんじりが
通り抜けるときは、どどど~と
地響きまでするんです。
大阪で震度3の地震があったときも
ちょうど目の前をだんじりが通り抜けている
真っ最中だったので
「ひゃあ、ここのだんじりは重いんやなあ」
なんて思っていたほどです。
これも定点警備ならではの印象です。
祭の後の名残は
そんなだんじり囃子の幻聴だけではない。
二日間の名残は
胃にもしっかり残っている。
祭期間中は
朝、家を出ると
夜間曳行が終わるまで
帰ってこない。
食事はすべて詰所で済ませる。
懐石弁当だったり
おにぎりだったり
カップラーメンだったり・・
それに、詰所にはサーバーが
おいてあるので
生ビールが飲み放題だ。
おつまみになるような
お菓子なんかはふんだんにある。
曳き出しの後なんかは
追加の副食にしようと
近所のコンビニで
おでんを買ってきて
ぱくついたのだが
小さなコンビニなんで
一気に100個も頼むと
ろくに味が染みていない
糸こんにゃくや
はんぺんなんかが
大半を占める。
それでも、暖かいのが
おいしいなと思うくらい
朝は気温が低かったなあ。
そういえば、さっきブラッとコンビニに行ったら
今夜はおでんもそんなに
売れていないとみえ
しっかり味がしみこんでいるようでしたわい。
祭期間中はそういうわけで
食生活は、不規則だし
内容もめちゃめちゃ体に悪い。
何かと胃に負担をかけていたんだろう。
今日の片付けの後の
昼食もみんな、
もうええわ
みたいでしたなあ。
もし祭が一週間も続いたら
きっと誰かが体を壊すに違いない。
明日から仕事でまた元の
日常に戻っていく。
放課後はいつものように
ぜひとも走りに行こうと思っている。
そして街を歩くと、小さな木屑が
いっぱい落ちている。
これはだんじり曳行の
名残なんやね。
昔は、だんじりの車輪は
一本の大きな松ノ木を
輪切りにしたものでしたが、
今は、重駒(しげごま)といって
木を張り合わせた合成材で作っているものを
使っている。
だもんで、だんじりのわだちに残る
木屑の形も変わってきた。
昔はスルメのような形だったけど
最近は、細かい木屑と
大きな塊が目立っている。
木屑の多くは
交差点の地面に残る木の刻印から
広がってくる。
これは祭の後の独特の光景やね。
そうそう、電線に残る
クラッカーの紙テープもそうかな。
すっかり高くなった空の下
そんな街角の光景を眺め
幻聴をききながら
胃もたれの体で街を歩いていると
ああ、今年も祭が終わったって
ようやく実感するdoironなのであった。
絶好の祭日和の秋晴れの下
今年の祭が幕を閉じた。
今年も無事故でええ祭でした。
初めての定点警備も
ええ経験になりました。
警備と言うことで
いつものdoironと、
かなり様相は異なるが
いつもと同じこだわりは
今年も実行した。
「祭期間中はヒゲをそらない」
つまり、刃物は当てないということに
昔からこだわっている。
おかげで今日はひげまむしの
doironでしたあ。
ま、途中パレードで一回だけ
だんじりの前に乗ったから
ジンクスを守っててよかったんやけどね。
定点にいると
いろんな友達が声をかけてくれる。
これまで他町のだんじりのやりまわしを
じっくり見ることも
できなかったから
それもよい経験でした。
祭り関係者や見物人の中には、
同級生もたくさんいました。
そのうちの一人とこんな話をした。
その友人は子どもの頃から
白髪頭だったので
あだなは「じいちゃん」でした。
さぞかし子どものころは
いやだったでしょうな。
でもねえ、今や同級生はもうみんな
歳をとってじいちゃんになりつつあります。
「お~い、じいちゃん、ひさしぶりやなあ」とdoiron。
「おお~、元気にしてるか?」と返事をくれたので
「あかんわ。もう今や同級生はみんなじいちゃんやなあ」
と、肩を叩き合ったのさ。
昔同様の時間がそんなふうに
鮮やかによみがえってきた二日間は
普段とはまったく別世界の二日間でした。
遠い夢の世界に行ってたみたいな
今年の祭。
さ、明日からまた来年の祭が始まる。
絶好の祭日和の下
今年の祭の一日が終わった。
安全委員として
定点警備をしていると
これまでだんじりに乗って
ぶいぶいいわしてたときにはわからなかった
裏方の仕事の大変さがよくわかったなあ。
だいたい祭の見学者というのは
その自分勝手な行為が
どれだけ危険を呼ぶのか
よくわかっていないんやね。
交差点の見学人を
文句を言われながらも
無理やり排除して
何もなかったら
それみろ心配しすぎやと
思うんやろけど
何かあったら
祭り全体に影響することが
わかっていない。
祭り二日間のために
何度も何度も寄り合いして
決め事を作ってきたのに
気まぐれで勝手な行動で
そんな苦労が無駄になるんだ。
明日もすばらしい秋晴れの下、
祭が行われるだろうけど
祭見学の皆さんも
きっちり見学ルールを
守ってやってくださいね~
ああ~飲みすぎだあ
さていよいよ
明日から二日間、
町民一体となって熱く燃える
だんじり祭が始まる。
今夜はその前夜祭。
他町の幹部も詰所にやってきて
やんややんやの大騒ぎ。
祭がなければ
こんな交流もないんやから
ええもんです。
明日は五時半集合で
神主のお祓いから始まる。
曳き出し、午前曳行、12町パレードと続きます。
doironはというと
今年ばかりは
おとなしくしてないと
ヒンシュクなので
ずっと同じ交差点で定点警備だ。
じっくりと各町のやり回しを
観察させていただこう。
久しぶりにエイに行った。
そしたらなんと
ママさんが入院しているという。
え~、この前にいったときは
とても元気にしてたのになあ。
代役はチイママさんの娘だ。
なので、こみいった注文はNGですよ~
というのが常連さんの意見でした。
ほんとに久しぶりに来た友達が
エイ自慢の煮魚を食べられなくて
残念そうでしたねえ。
もうすぐ退院されるそうだから
また来てやってくだされ。
しかし、ママさんがいないエイは
ジョブズ氏のいない世の中と同じだ~
と、少々強引に
タイトルのテーマにつなげようとするdoiron。
え、無理ありますか?
ま、なんでもありのブログですから・・・
そういえば、T本さんの風貌は
どことなくジョブズ氏似だにゃあ。
と、これもかなり強引ながぶりよりですか?
しかし、こんな末端の居酒屋でも
何かと比較されるんやから
いかに彼のアップルが世界中に
浸透しているかやね。
彼が作ったマックで
doironも大阪府NO.1になったしなあ。
偉大な人でした。
それにしても、
彼が世に送り出したスマートフォンで
彼の訃報を知ることになるとは・・・
これほど皮肉なことはない。
彼のご冥福を祈りつつ、
もっと世の中を面白くする人が
また出てくるのを待つとしようか。
ジョブズさん、あなたのお仕事
グッジョブズでした。
安らかに
夏にやったカテーテル以後
久しぶりの診察があった。
検査もたいしたことはなく
医者もなんとなく気合が入っていない。
検査結果を見ながら
医者がしたことは
まずは血圧測定。
この頃、たまに職場の血圧計で
測ったりすると
高いときがある。
昨日の診察時も
高いのではないかと
心配しながら測ってもらったら
140-96
た、高い。
医者も若干高いですねえという。
し、深呼吸してからもう一度測ってもらえますか?
て、お願いしたのだが、
いや、もういいよ。だって
ちゃうねんちゃうねん
これはいつものdoironやないねん
というような訴える目で
医者を見つめたが
ま、そこまでいうなら
これつけてみてください
といって渡されたのが
「血圧手帳」
正確に言うと
「高血圧管理手帳」だ。
よっしゃ、それではいっちょ
つけてみようじゃないか。
一日1ブログ、1血圧測定だあ。
と、そのときは思ったのだが
いざ、測ろうとすると
困ったことが・・・
だいたいこんなのって
決まった時間に測るほうが
いいんだろうと思って
その手帳の解説を読んでみたら
高血圧には
「早朝高血圧」
「仮面高血圧」
「白衣高血圧」
ってのがあるらしい。
doironの場合は
どうも最後の「白衣・・」
なのかもしれないな。
読み進むと、計るタイミングが
書かれてある。
★朝起きたら・・
一時間以内に測ります。
排尿後に測ります。
食事や薬を飲む前に測ります。
★夜、寝る前に・・・
寝る前に測ります。
食後、薬を飲んでから測ります。
入浴後一時間以上後に測ります。
排尿後に測ります。
★こんなときは測らない・・・
運動直後
お酒、コーヒーを飲んだ直後
喫煙した直後
入浴直後
う~ん朝は、起きたらすぐに食事だし
すぐに薬を飲まないと
出勤の準備があるし
夜はたいてい運動直後だし
お酒は飲むし
入浴後一時間くらいで
またチューハイ飲むし
飲みながらブログして
アップしたらすぐ寝るし・・・
は、測るときがない
ぐすん
これは、生活リズムを変えよと
いうことなのだろうか。
血圧手帳を前に
う~んと考え込んでしまった。
チャンスは朝の目覚め直後くらいじゃないか。
こうなったら、そのときの
状態を併記して
測るしかないかもなあ。
ちなみに今計ってみたら
107-74
状態は
入浴後は一時間たったが
お酒は飲んでる最中
薬もさっき飲んだ。
てな具合かな。
気圧、方位、標高も図れる腕時計
「プロトレック」に激しく興味を引かれている今
ついでに
血圧も測れるのはないですかね。
それにしても、もし万が一
生活を改善したとして
血圧手帳の指示に従うと
しょっちゅう血圧測定を
していなければならない。
まるで血圧マニア
あるいは血圧フェチ
といわれてもしかたないよなあ。
別の病気になりそう。
そうか、いっそ血圧オタクになって
仕事でへまこいてしかられたときとか
焦っているときとかの血圧を
測ってみるのも面白いかな。
う~ん、どうも
手帳を交付された意味を
誤解しているかも
さて、いずれにいたしましても
明日から測定はどうしたものだろう。
もう少し手帳を眺めながら
考えてみることにしよう。
季節の巡りには、
少々の遅い速いやきついぬるいはあるが、
律儀に夏の後には秋がやってくる。
この季節になると、
我が家の庭で一段と存在感を主張するのが
「キンモクセイ」だ。
以前も書いたがこのキンモクセイには、
忘れ難い思い出があるので
花が咲き始める祭りの頃には、
少しお酒を祀ってやることにしている。
詳しくは過去のブログでお読みただきたい。
咲きはじめは、葉陰にひっそりと小さくぽつぽつと咲く。
そして日が経つにつれて、
花は加速度的に増え、
この季節には珍しい黄色であることもあいまって
普段は地味に丸まっているこの樹も
一気ににぎやかになる。
見た目もそうだが、
この花はにおいでも強烈な存在感を放つ。
何せトイレの芳香剤になったりするくらいやからね。
でもいくら、よく似た、いい香りの芳香剤を開発したところで、
所詮は「よく似た」香りに過ぎず、
自然のあの甘やかな香りを
醸し出すことはできないんやね。
そんなキンモクセイの根元には、
ムラサキシキブの鮮やかな紫のツブツブがいくつも実る。
そしてそしてさらにその根元には、
同じく紫のヤブランが咲く。
春には黄色、
秋という季節には紫色の花が多い。
キキョウ、リンドウ、オダマキ。
というのもこの季節に受粉の役割を果たしてくれる昆虫類には、
紫色の波長がよく見える
という種が多いからなんだそうだ。
花が先なのか、
虫が先なのかそれは知らないが、
ともに相互に関係して
長い間にそういう生態になってきたんやね。
祭り好きの地域には
祭り好きの人間が集まるようなものなんかね。
昨日に続いて祭り装束だ。
いろいろ書いたが
あと2つ忘れていた。
ひとつが、
「たすき」
全員がこれをしているわけではない。
なにか役割を持った人が
その役割名を記した各町独自の
デザインで作られたものだ。
駅伝のたすきのように
斜めにかける。
だんじりの前に乗る者は
このタスキをつけている人で
「タスキ持ち」と呼んでいる。
例えば
「曳行責任者」であるとか
「若頭責任者」、
あるいは「ブレーキ責任者」
などである。
たすきにかけたときに
背中にあたる部分には
たいてい町名が書かれてある。
このタスキの一番下には
「房(ふさ)」と呼ばれる飾りがついている。
タスキは毎年持ち回りなのだが
この房はその年に役員をした記念に
持ち帰ることができるのだ。
doironの場合、
少ない村なので
毎年確実に役が回ってくる。
ひどいときなんかは
タスキが3種類くらいあって
両肩にかけて
腰にも巻かないといけないほどなのだ。
実際には、TPOにあわせて
付け替えるんやけどね。
T(とっても)、
P(パッチが)、
O(お似合いね)
はい、無視しましょう。
身の回りでは車にも、部屋にも
この房があちこちかかっている。
今年の分は、スーちゃんの
車椅子にでもつけてあげよかね。
装束ではないけど
もうひとつ欠かせないのが
「うちわ」だ。
青年団が綱の横で
追い役をするときのうちわは
ほぼ一日でぼろぼろになるが
doironたち年配が持っているのは
何年も使える。
現に今もっているのは
3年前に作ったものだ。
うちわには
町名と町のマークのほか
持ち主の名前が書かれてある。
使い方は、コースをあけるように
人をはらったり、
だんじりを止める合図を送ったりするのに欠かせない。
時には暑い日差しをさえぎってくれたり
雨から大事な髪の毛を守ってくれたり
ちょっと変わったところでは
地面に座る際の座布団代わりになったりと
大活躍してくれる小道具だ。
しかし、大きな役になると
きっちりと年号と役名も書かれ
色も、下々の役員が持っているのとは
差別化が図られている。
そして持つところには、グリップがつき
お尻の部分には紅白の房までついている。
そんなうちわは
一生に一度の役の記念だ。
大事に使って
たいていの家では
大切に飾られたりしまってあったりする。
以上、昨日の装束に
タスキ、うちわを装着したら
もう完璧だ。
これだけそろえるのに
頭の先から足の先まで
しめてン万円。
「花」といわれる寄付や
飲み食いの会費も入れて
10月はいつも
祭貧乏になるdoironなのであった。
だんじりの試験曳も終わった。
幸い気温も低く、
日差しもそれほどではなかったので
快適に終わることができた。
だいたい、祭り装束というのは
いつも同じ季節なので
古来よりほとんど変わることなく
同じであるのだが
見た目は同じでも
結構ハイテク技術などが
随所にちりばめられている。
では、祭り装束とは
どうなっているのか。
順を追って説明しよう。
祭り装束で、唯一決められていないのが
下着のパンツである。
ただし、白でないと汗をかいて
透けたときに格好が悪いからと
されていたのだが
最近の若者ファッションでは
逆に派手派手が透けて見えるのも
よしとiうことになっている。
そのパンツの上にはくのが
パッチといわれたり
バッチといわれたりする
いわゆるズボンにあたるものである。
これも昔は
お尻の部分が合わせになっていて
しゃがんでも、大きく足を広げても
ストレスなく動けるように
機能的になっていたのだが
最近は、よく伸びる生地で作られ
お尻が合わせになっていなくても
動きやすいものができているので
まったくスポーツジャージのように
軽快に動けるものとなっている。
doironも愛用している。
上に着るのは、これも昔は
気温差を調整するために
前面の半分くらいまでボタンのついた
ダボシャツ風のものであった。
これじゃあまりおしゃれとはいえない。
最近は半袖Tシャツ、長袖Tシャツを
各町がそれぞれデザインをして
作っているようだ。
パソコンでデザインなんかも
以前より手軽にできるようになったからかもしれない。
それを気候に合わせて
着替えている。
そしてさらにその上に着るのが
祭り装束のメインである
「法被(ハッピ)」
わが町のデザインは
町名の一文字と
町内にある神社にまつわる神様が
使用していたという武器
「十種の神宝(とくさのかんだから)」
のひとつ、手裏剣をモチーフにしたものだ。
それがハッピの背面と前面のすそおよび
肩口に配されてある。
今のだんじりの新調にあわせて
みんなで決めたデザインだ。
形は昔からのものと同じであるが
これも随所に
ハイテクというか
工夫が凝らされている。
ひとつがポケットである。
あまり重いものは
走ったりするときにがさがさ揺れるので
入れられないが、
お金(お札)やコース時間割なんかを
入れることができる。
蒸れないような工夫
色落ちしないような加工もばっちりで
見た目は昔ながらのハッピなのに
格段に機能的になっている。
で、携帯なんかの持ち物は
というと、だいたい
腹巻の中に入れられる。
この腹巻、多分昔からこれはそうなんだろうけど
腰をかばうようにうまくできていて
いわゆるコルセットの役割を持っている。
その腹巻にも大きなポケットがついており
携帯なんかはもちろん
警備と本隊をつなぐ
無線機なんかも収納することもできる。
昔はさらしを巻いただけだったんだろうが
今はそれも便利になっている。
足元はやはり地下足袋である。
こはぜをとめて履くと
後ろから踏まれようが
だんじりに引きずられようが
脱げることはまずない。
まったくもって昔の人の知恵は
たいしたものである。
この地下足袋が一番ハイテク化しているかもしれない。
一日中走ったり歩いたりするから
体重がもろにかかる部分であるので
それによる疲労を軽減するために
衝撃吸収剤がかかとに仕込まれてあったり
ナイキばりにエアークッションが
施されていたりする。
すごいもんですねえ。
そんなハイテクの波は
だんじりに携わる人たちの
祭り装束だけではなく
だんじり本体にも
目に見えないハイテクが
ちりばめられているのである。
足回りには、精度が高く、特殊なめっきが
施された芯棒が用いられていたり
高性能ベアリングはもちろん
ワッシャーには、新幹線の車輪周りでも
用いられている特殊素材のモスターが
使われていたりする。
最近は夜間曳行じの提灯の灯りに
LEDを用いることで長寿命化と同時に
乗せるバッテリーを減らせられることで
だんじりの省スペース化、軽量化も
実現している。
見た目は、欅(ケヤキ)の塊の
いかついだんじりではあるが
中身はちゃっかりハイテク化が
図られているのである。
時代とともに少しずつ変わってきた祭り。
でも、曳いている人間の
心意気や結束は
どこぞの誰かが言ったような
どじょうのような泥臭さ、人間臭さで、
昔ながらのまんまのつながりで
綿々と続いているというのが
最近の祭りをみながら
しみじみ思うことなのだ。
祭り本番もいい天気でありますように