おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

つくば市の現場より ②

2006年04月22日 03時56分57秒 | Weblog
ちょっと気を許したら、前回書き込みより5日間も経ってしまいました・・・・。

つくば市の現場報告です。

4月10日より基礎着工した現場も順調に工事が進み、13日ブログ内容から→割栗地業→目潰し砂利→ランマー転圧→捨てコンクリート打設→防湿シート敷き込み→鉄筋配筋→ベースコンクリート打設→型枠設置工→アンカーボルト設置→ホールダウン金物設置→基礎立ち上がり部コンクリート打設までたどりつきました。

まず割栗地業ですが、昔は15cmとか20cmとかある 『割栗石』 を 『こば立てに立てて』 地面に食いつくように一個一個手で並べたのですが、現在は 『小割』 と呼ぶ10cmから12cmくらいの石を機械で敷き並べ、細かい砕石で目潰しし、平滑にします。他社の多くの現場でこの 『割栗地業』 が省略され、細かい砕石のみで済まされている場合が多く見受けられます。

次に、もっとも大切な鉄筋配筋です。北澤工務店では 『227.5mm』 という、細かい寸法にこだわっています。公庫基準では300㎜ピッチで、10mmの鉄筋を用いることが定められていますが、北澤工務店では227.5mmピッチで13mmの鉄筋を用います。尺モジュールで間取りをする在来工法の場合、この寸法が間仕切りの丁度下に配筋されるため、とてもバランスがよいのです。その他、『定着長さ』 『コーナー補強筋』 『コンクリートかぶり』 などなど、後でやり直しがきかないとても重要な部分なので、慎重に工事を進めます。

型枠工まで作業が進むと、アンカーボルト設置→ホールダウン金物設置となるわけですが、アンカーボルトを事前に鉄筋に縛り付けておくようになったのは最近のことで、これまでは 『田植え』 と呼ばれるやり方が横行していました。

コンクリートを流し込んだあとから、ズブズブとアンカーボルトを差し込んだのです。お恥ずかしながら弊社も数年前まで許容してしまっておりましたが、その後は事前の設置を徹底しています。

この 『田植え』 何でだめなのかというと、アンカーボルトが 『中心に定まらない』 『長さが一定しない』 『まっすぐに入らない』 などがでてきてしまうからです。その曲がりを土台敷きのときに直そうとして、玄翁で横からたたいたりすると 『バリッ』 と基礎が割れたりします。

その後順調に型枠工事まで進み、昨日基礎立ち上がり部のコンクリートを打設し終わりました。これから来週水曜日まで養生です。この 『養生期間』 が非常に重要です。養生期間が短いと、本来のコンクリート強度を得られない、という最悪の基礎になってしまいます。

いよいよ基礎も形になってきました。その先に見えてくるのは、これまで施主様とともに考えてきた図面がこの世に形を現す 『上棟』 です。人間で言う 『誕生の日』 です。プランニングをしてきた私としては、もう、わくわくドキドキの世界です。この仕事の醍醐味の瞬間でもあります。そのときはまた報告いたします。

ではまた。

おさむ 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする