おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

昨日の現場から

2006年04月23日 03時36分48秒 | Weblog
昨日から 『gooアドバンス』 というシステムに加入いたしまして、なんかとても素敵な感じの見出しになりました。

昨日、以前からご相談をいただいておりましたお客様の、浴室周りのリフォーム工事が始まりました。

10年ほど前に大手ハウスメーカーの鉄骨系ユニット工法で建てられた建物です。

浴室から漏水があり、洗面所の床が腐食により抜け落ち、大変な状態になってからのご相談でした。

この 『鉄骨系ユニット工法』 最大の魅力は 『最も耐震性がある』 といわれるほどの高い強度といえるでしょう。また、工場一貫生産による品質のバラツキが少なく、製品安定性が高いというのも大きな魅力です。

しかしながら 『注文住宅』 といいながらもその工法ゆえ制約が多く、特に間取りに関しては画一的にならざるを得ないのが実情です。

そして今回の件ですが、『オリジナル商品』を多用しているため汎用性がなく、修理修繕が非常に困難であることもデメリットであることを感じました。基本的に増築改築も大きく制約されます。

そのオリジナル商品であるユニットバスの解体を昨日行いました。

漏水は2箇所から確認できました。

1か所目は、壁と床の取次ぎ部分からでした。現在のシステムバスは 『二重パン方式』 といって、受け皿が二重になっているものが多いのですが、このタイプはそうではありませんでした。壁から伝わった水滴が、そのまま入り口ドアの脇から洗面所の床下に流れ込んでいました。

もう1か所は、鉄管のジョイント部分の腐朽による漏水でした。当時鉄管を使用することは一般的であり、それ自体は問題ではありません。しかし、配管経路が複雑であることやメンテナンスを考慮していないことなどが災いしました。

そして更に、床パネル工法が被害を大きくしたともいえます。漏水した水の逃げ場所がなく、断熱材に浸み込み、毛細管現象で奥の奥まで水が浸透しました。

でも、原因がはっきりして良かったです。心配したシロアリも見当たりませんでした。

やっぱり木造がいいなあ、と実感した昨日でした。お客様も 『次ぎ建てるなら絶対に北澤工務店にするわ!!』 とおっしゃってくださいました。

現場は学習の宝庫です。学びの連続です。洗面所のリフォームを含め、約一週間で工事が完了します。

ではまた。

おさむ
コメント
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