『思風丸』進水式の報告です。
まずはぼくのこころの内側に湧いてきた卑しい感情、忌まわしい感覚を先に書かなければなりません。
それは宮城県内に入って北上川を下る398号線に入った頃。徐々に津波による被害が目に見えてきた頃の感覚です。『もっとすごいやつは・・・』『もっとぐしゃぐしゃなところは・・・』この震災による被害に『興味』を抱いていた自分がいたんです。恥ずかしい!!と思っても、『興味』をぬぐいきれない自分がいた。
でもそんな感情・感覚は、『事実』の前にひざまずくより他ありませんでした。その事実は、この報告には必要ないですね。写真も一枚も撮りませんでした。とにかく今回は、めでたい『進水式』なんだーー(祝・笑)!!!!!!!!
奇跡の漁港はそこにありました。38世帯のその漁村。その4分の1は流されてしまったけれど、傾斜地に建つ集落は生き残った。そして蘇ろうとしている。
ぼくらが着いた時には、すでに『大漁旗』が掲げられていて、すっごくいい感じ!!!!!
『思風丸』です。
上棟式と同じように、神事が始まりました。
祝詞と共に、紅白の『もちまき』がはじまって、とっても華やか、賑やか!!!
その姿を見つめる、ぼくのお父さんお母さん。いつも新聞やテレビを見ては泣いていたんです。『かわいそうでかわいそうで、でもなにをしてやれるんだろう。』いつもそう思っていた。義援金や募金はしたけれど実感が伴わない。そんなところに『もちまき』の話が持ち込まれ、快諾してつくってくれたのでした。いい顔してますねーー(笑)
今回も???次男坊しゅうへいが一緒についてきてくれました。最高の体験をしてくれたと思います。中心に芳村思風先生を囲んで記念写真。
三陸のリアス式海岸はものすごく風光明媚なところ。あの震災など、、、、、まるで、、、、、。
この進水式に参加させていただいて感じたんです。泣いても悲しんでも、ほんとに、どうしようもないんだ、って。ほんとにね、前に進むしかないんですよ。この思風丸の実質的使用者となるAさんと握手をしたら、またあたくし、涙が止まらない。Aさんが『ありがとう』って言ってくださるんですけど、ぼくのほうが『ありがとう』なんです。ぼくのほうが、『がんばります』なんです。
最悪極まりない体験だった。でも、その人のこころの内にある『思い出』は、何びとも犯すことはできない。例えあの津波でさえも押し消すことはできない。その『思い出』をしっかりと携えて、笑顔で前に進んでいる漁村の人々の生き様に、『おれもがんばる!!!!』そう強く感じました。
この漁船一艘のために多くの方がそれこそ『本気』で関わっている。人間って、ほんとうに美しい存在だ。人間って、ほんとうに素晴らしい。
いのちに響く体験をさせていただきました。
ではまた。
おさむ
まずはぼくのこころの内側に湧いてきた卑しい感情、忌まわしい感覚を先に書かなければなりません。
それは宮城県内に入って北上川を下る398号線に入った頃。徐々に津波による被害が目に見えてきた頃の感覚です。『もっとすごいやつは・・・』『もっとぐしゃぐしゃなところは・・・』この震災による被害に『興味』を抱いていた自分がいたんです。恥ずかしい!!と思っても、『興味』をぬぐいきれない自分がいた。
でもそんな感情・感覚は、『事実』の前にひざまずくより他ありませんでした。その事実は、この報告には必要ないですね。写真も一枚も撮りませんでした。とにかく今回は、めでたい『進水式』なんだーー(祝・笑)!!!!!!!!
奇跡の漁港はそこにありました。38世帯のその漁村。その4分の1は流されてしまったけれど、傾斜地に建つ集落は生き残った。そして蘇ろうとしている。
ぼくらが着いた時には、すでに『大漁旗』が掲げられていて、すっごくいい感じ!!!!!
『思風丸』です。
上棟式と同じように、神事が始まりました。
祝詞と共に、紅白の『もちまき』がはじまって、とっても華やか、賑やか!!!
その姿を見つめる、ぼくのお父さんお母さん。いつも新聞やテレビを見ては泣いていたんです。『かわいそうでかわいそうで、でもなにをしてやれるんだろう。』いつもそう思っていた。義援金や募金はしたけれど実感が伴わない。そんなところに『もちまき』の話が持ち込まれ、快諾してつくってくれたのでした。いい顔してますねーー(笑)
今回も???次男坊しゅうへいが一緒についてきてくれました。最高の体験をしてくれたと思います。中心に芳村思風先生を囲んで記念写真。
三陸のリアス式海岸はものすごく風光明媚なところ。あの震災など、、、、、まるで、、、、、。
この進水式に参加させていただいて感じたんです。泣いても悲しんでも、ほんとに、どうしようもないんだ、って。ほんとにね、前に進むしかないんですよ。この思風丸の実質的使用者となるAさんと握手をしたら、またあたくし、涙が止まらない。Aさんが『ありがとう』って言ってくださるんですけど、ぼくのほうが『ありがとう』なんです。ぼくのほうが、『がんばります』なんです。
最悪極まりない体験だった。でも、その人のこころの内にある『思い出』は、何びとも犯すことはできない。例えあの津波でさえも押し消すことはできない。その『思い出』をしっかりと携えて、笑顔で前に進んでいる漁村の人々の生き様に、『おれもがんばる!!!!』そう強く感じました。
この漁船一艘のために多くの方がそれこそ『本気』で関わっている。人間って、ほんとうに美しい存在だ。人間って、ほんとうに素晴らしい。
いのちに響く体験をさせていただきました。
ではまた。
おさむ