おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

小田原少年院

2012年01月24日 06時06分53秒 | 世間ばなし
小田原少年院を訪問させていただきました。昨年の千葉刑務所では、受刑者の暮らしの中まで見学させていただくことができましたが、今回は施設見学が主でした。恐らく、少年ということもあり、なるべく刺激しないという配慮からではないかと思います。非行の進行状態によって各施設に振り分けられるそうですが、この小田原少年院は再犯者が主であり、非行が進行している状態の子供たちが多いそうです。

昨日時点での入所者は86名。いわゆる『刑務所』が1000人単位であることからすると、桁違いに少ない。全国的に見ればこれでも規模が大きい部類に入るそうです。職員も40名前後。入所する少年一人一人に担当の先生がつき、平均11ヶ月の処遇を行っているという。

院長の言葉の中には興味深いものが多くありました。中でも『ここを出る時少年は、本心から立ち直ることを決意する。しかし環境がまた犯罪を繰り返させてしまう。保護司や更生保護にかかわる方の役割は非常に大きい。』『少年への処遇だけでは実に不十分であり、近年は保護者教育(という言葉は使わなかったが)を積極的に行っている』

ぼくはある意味、罪を犯した少年は『被害者』であると思っている。全て保護者の責任だ、という位に言いたい。『だれだれの責任だ』なんていっても、不毛であることは承知している。でも、罪を犯した少年のその生い立ちや境遇を聞くと、『おまえ、ほんとによくここまで生きてくれたなぁ。』と言いたくなる。

『やりなおせる』という機会に立ち合わせていただくこの保護司という仕事に、とても大きなやりがいを感じています。

ではまた。

おさむ