おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

やっぱり無垢材はいい

2013年07月05日 17時59分05秒 | 家づくり
近頃の大工さんは道具が少ない。カンナやノミなどの手工具をほとんど使わなくてもできちゃうお家が多いからだ。段ボールを開封して、ジャストカットされた製品をインパクトドライバーで組み立てるだけ。

でもその『製品』は、『木のように』プリントされた塩ビシートで、中身は空っぽだったりベニヤだったり。塩ビシートは時間と共にはがれ、または劣化して硬化する。最初が一番きれいで、時間と共に汚くなる。

一方、無垢材は違う。大工の技術が露骨に現れるけれど、時間と共に風合いが増し、家族の成長がキズとなりシミとなって刻まれていく。何十年経っても、1㎜も削れば木の香りを発する。手間暇かかるけれど、やっぱりほんものはいい。手間暇かけず、安くてカンタン便利を追求した結果が、いまの社会問題の根底にあるように思えてならない。食事がそう。医療の世界がそう。学校教育の世界がそう。人間関係がそう。安くてカンタン便利な社会。

ぼくはその時流に乗らない。いや、それをやっていたことがあるからこそ、そこから成長したい。

。。。。ということで、油原棟梁、杉の無垢板を仕上げていました。まずは荒材を電気カンナで目均し。



このあと、カンナ掛けです。これくらいの大物になると、手作業でないと加工できないんですね。

カンナも、荒しこ⇒中しこ⇒仕上げと種類を変えて、木目が最大限生きるように仕上げていきます。それを現場に合わせて加工組込みをしていくのです。手間暇かかります。でも、すごくいいものができます。

ぼくは、家づくりという仕事を切っ先にして、社会をみている。

ではまた。

おさむ



コメント (2)
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