ようこそ! 『栄子ママの箏だより』にお越しいただきありがとうございます。
2005年の夏、ふとしたご縁でブログを書き始めました。
今までお世話になった方たちに近況報告のつもりでほぼ毎日更新しています。
<坂の上の雲>の街に住んでバタバタと暮らしている<栄子ママのこと>を書き加えていきたいと思っています。
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<坂の上の雲>の街に住んでバタバタと暮らしている<栄子ママのこと>を書き加えていきたいと思っています。
昨日、お稽古した「あかねさす」
宮田耕八朗 作品集 No.35
9頁の解説に
あかねさす紫野行き標野行き 野守は見ずや君が袖振る
「あかねさす」は日・昼・紫にかかる枕詞。
根から紫の染料をとる紫根草は貴重な草で、それを栽培している
「紫野」は庶民の立ち入りを禁じた「標野」、「野守」はその番人。
668年5月5日(現在の暦では6月中頃)貴族たちが標野のおいて
摘み草の遊びをした時のこと。
かって大海人皇子(おおあまのみこ)の妻として一子をもうけた
額田王(ぬかたのおおきみ)は、今は、大海人の兄である天智天皇の
後宮に入っている身。
繁みの向こうから手を振った大海人にこの歌をおくりました。
でも「野守は見ずや」と気にするのなら
なぜ どこでこの歌を発表したのでしょうか。
まあこれは歌の遊びで、心配するほどのことではないでしょう。
大化の改新(645年)と壬申の乱(672年)という血で血を洗う
権力闘争の中で、権力者の広報担当官として生き延び、その中で
かくもあでやかな歌を作った額田王は、なんと逞しい文化人では
ないでしょうか。
と、記してあります。
みかんカフェで洋梨のケーキを食べながら・・・
この時代「袖振り」には・・・呪術的な意味があったと習ったのを思い出しました
魂を招く・魂を振る・
恋しい人を呼び寄せる仕草・・・
成人式の振り袖も・・結婚後の女性の正装は留め袖になりますネ
天武天皇の返歌
むらさきの にほえる妹を憎くあらば人妻ゆえに われ恋ひめやも
紫草のように美しいあなたが憎いと思うなら
すでに人妻であるのに なぜ私が恋しく思うでしょうか
(憎いなどとは思っていません、恋しくてたまらないのです)