(まだまだしぶとい) チラシの裏日記

鉄道写真中心に、撮影行記やその思い出話、音楽鑑賞記などを

重連シュプールが終焉を迎える頃

2014年11月15日 | ▲EF62・EF64▲遥かなる山の呼び声▲甲信越・中央東線▲
 EF641000番台の重連牽引で知られた「シュプール妙高志賀5号」の最終シーズンとなった96・97年冬は、1051+1052の組み合わせがずっと直江津~黒姫間を担当していた。尤もお互い、何回か直江津を離れて長岡に戻っては、金沢行きの「北陸」を牽いたりしていたから機関車を交替する機会はあった訳だが、双頭連結器に交換された1031や、後に同じく改造される1032、そして前シーズンまで頑張っていた1053は登場せず、結局この2両で乗りきりそうな感じだった。
 そのシーズンも終わる直前の春分の日。
 穏やかに晴れ渡った朝、防風林バックには顔見知りが数人だけ集まっていつもの場所でいつものように撮ることになったのだが、何せ3月で足元の雪の上には防風林の杉の葉が散乱していて 見た目があまりよろしくない。
 ふと後ろを見てみると、そっちにはなぜか杉の葉が落ちていない。なら、悪いけれどキレイなとこで撮るからと周りに断りを入れて、1段上の田んぼが手前に入る場所に移った。残雪が波のようで、まるで波打ち際をいくみたいだったが、こんなのが撮れるのも勝手知ったる仲間だけだったからこそ。当時は既に雑誌に掲載されるとか方々で知られていて、撮影する人間が多かったらこんな風には撮れなかった。

1052+1051の最後の「晴れ姿」

 翌日は曇ぐもりの、今にも雨が落ちてきそうな空模様で、にも関わらず前の日の5倍、7倍の同業者が集まった。
 牽引は当日の8380レを牽く予定だった貨物・篠ノ井区の0代(長野方から)68+24の重連。昨日牽引していたどっちかが故障したのか救援を仰ぐことになり、それで0代重連が急遽登場したもので、そのシーズン唯一のイレギュラーに現場は大騒ぎになった。
 しかし翌週の最終日は再び1052+1051の重連が牽引。天気もあまり思わしくなく、撮りにきたのもわずか3人いたかいないかという人数で、ラストシーズンはひっそりと幕を閉じた。

04.03.'18、修整更新   
19.02.'20、画像更新   


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2 コメント

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Unknown (doranecomugi)
2014-11-15 20:20:17
まだ自前のカメラ持ってなく、職場で借りた望遠機能付な現場監督で撮ってた頃です。

臨時の急行妙高に乗って黒姫まで行って、踏切から無理矢理停まってるのを撮っただけでした。


今あんなの走ったら毎日激パなんでしょうねw
恐ろしい時代になりました(;´д`)
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Unknown (ぃょう@某家頁管理人)
2014-11-15 22:09:44
> doranekoしゃん

黒姫の踏切・・
信越化成の工場の脇か。
あすこは入線速度がとろかったから
ある程度のシャッタースピードがあれば誰でも撮れたような。
あの当時はネタにならないネタも多かったから
そのネタに迷うことも多かったけれど、却って俺らは幸せだったんだろうな。(死んだ魚のような目をしながら)
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