ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2020/12/26 「リチャード・ジュエル」

2020-12-26 00:00:00 | 日記
「リチャード・ジュエル」

リチャード・ジュエル 警備員
ワトソン・ブライアント 弁護士(サム・ロックウェル)
ボビ リチャードの母親 (キャシー・ベイツ)
キャシー 記者
ナディア ワトソンの秘書
ショウ捜査官 FBI

起:警備員のリチャードは爆弾テロに気付き、被害を最小限に食い止める。
承:当初英雄視されたリチャードは、容疑者として追及を受ける様に。
転:プライバシーもない仕打ちに、リチャードと母は耐えられなくなる。
結:事件には関与していないとされ、捜査対象から外される。

 1986年。弁護士事務所の備品担当をしていたリチャードは、
弁護士ワトソンと親しくなる。
リチャードは今の仕事を辞めて、警備員になると話す。
ワトソンは、警官になってもモンスターにはなるなと忠告する。

 1996年。リチャードは大学の警備員をしていた。
学生の飲酒を咎め、暴力をふるったとして解雇される。
 アトランタ五輪が開催され、リチャードは記念公園のイベントを警備する事に。
ベンチに残されたリュックに気付いて警戒。
周囲はなかなか本気にしないが、警官が大型パイプ爆弾を確認。
犯人から犯行を予告する電話も入る。
リチャードはスタッフや客を避難させるが、爆発が発生。死傷者が出る。
 爆弾を発見したリチャードは、英雄だと報じられる。
彼のおかげで、犠牲が最小限となったのだ。母ボビもリチャードを誇らしく思う。
 リチャードは有名人となり、本を出さないかと言う話も出る。
リチャードは、出版をめぐってワトソンに相談する。
 FBIは、リチャードを容疑者として監視し始めていた。
それを知った地元紙の記者キャシーが報じる。
 FBIはリチャードを訪問。
捜査協力を求めると告げられ、リチャードもその気に。
訓練用ビデオを作る為と称して尋問を受け、書類へのサインを求められて警戒。
ワトソンに連絡する。
 かけつけたワトソンは、FBIに尋問をするなと警告。
リチャードの家にはマスコミが殺到。有罪になるだろうと報じられる。
 テレビに出たワトソンは、リチャードを信じていると話す。
だがマスコミは、リチャードがカウンセリングを受けているとか、
警官を装って逮捕された過去があると指摘。
ワトソンは、聞いていなかったとリチャードに怒る。
 ワトソンは事件当日を再現。
現場から犯行予告した公衆電話まで、1分間で往復するのは不可能だ。
ワトソンはリチャードが無実だと確信する。
 一方で、リチャードは鹿狩り用に大量の銃を持っていると知る。
税金も滞納しており、これらは悪いイメージとなるだろう。
 FBIが家宅捜索。ボビの下着まで押収される。
押収品には、手りゅう弾やペンチもあった。さらに毛髪も取られる。
ワトソンは怒るが、あくまでリチャードは協力的だ。
 リチャードの家や、ワトソンの事務所が盗聴されていると判明。
リチャードの友人も尋問を受けたと話す。
彼にはパイプ爆弾を作った過去があり、
リチャードとは関係ないが、どう不利な材料にされるかはわからない。
 ワトソンの発案で、リチャードはうそ発見器にかかる。
その結果、リチャードの発言に一点の疑惑もないとわかる。
 ワトソンとリチャードは新聞社に押しかけ、キャシーを非難。
売る為なら何でもありだと。
平静を装うキャシーだが、
自身もリチャードが1分間で公衆電話まで行けない事に気付く。
FBIもそれは承知で、共犯がいるのだと言い出すが、
キャシーを警戒してそれ以上は語らない。
 ボビがマスコミに訴える事に。
息子が犯人扱いされ、プライバシーを奪われたと。
早く悪夢を終わらせてと訴え、キャシーさえももらい泣きする。
 リチャードはワトソンと共にFBIを訪問。
さらなる追及を受けるが、リチャードは自分の気持ちを話す。
FBIは最高の職と信じていたが、信じられなくなった。
今回の事件を見て二の舞はごめんだと誰も通報しなくなったら、安全は守られないと。
本物の犯人はほったらかしだ。
自分を罪に問う証拠はあるのかと言うと、FBIは沈黙。リチャードらは引き揚げる。
 捜査開始から88日目。
FBIは、リチャードが捜査対象に該当しないとした書類を渡す。
押収品はリチャードとボビに返される。

 6年後。警官になったリチャードを訪ねたワトソンは、
爆弾テロの真犯人が逮捕されたと告げる。
2007年。リチャードは心臓疾患で死亡した。

 と言う訳で、クリント・イーストウッド監督による実録もの。
アトランタ五輪開催中にテロ事件が発生。
警備員リチャードは爆弾に気付き、人々を避難させて被害を最小限に食い止めた。
当初は英雄視された彼だが、FBIとマスコミから犯人扱いされるように。
四六時中追い回され、母親もショックを受ける。
こういう事って時々あって、話題になった事件ほど犯人をはっきりさせたくなるもの。
無責任に犯人を決めつけ、後に無実とわかっても責任は取らない。
本作では、たまたま知人だった弁護士と組んで反撃する訳だが
お人よしのリチャードの性格もあって、なかなか痛快な展開とはならない。
最終的には情に訴えた形に。
同じイーストウッドの実録ものである「15時17分、パリ行き」より面白い。
コメント
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