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映画を見た時の感想を入れときます

2021/06/20 「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」

2021-06-20 12:00:00 | 日記
「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」

カテリーナ・アニシノバ 翻訳家(オルガ・キュリレンコ)
エリック・アングストローム 出版社社長
アレックス 若手の翻訳家
ジョルジュ アレックスの師匠(美しき獲物たちの保安主任)

起:評判のミステリーを翻訳する為、翻訳家がシェルターに隔離される。
承:著作の一部が漏れ、翻訳家の仕業と疑われる。
転:漏洩には翻訳家アレックスが関わっていたが、主犯は不明だ。
結:実はアレックスこそ真の作者で、出版社の姿勢を快く思わずに取った行動だった。

 エリックの出版社は、評判のミステリー「デダリュス」の権利を獲得。
3部作の3作目で、各国語に翻訳する事になる。
 屋敷のシェルターに9人の翻訳家が集められる。
渡されるのは1日に20ページだけで、原稿は持ち出し禁止だ。

 2か月後。翻訳家たちは親しくなっており、著作について話す。
翻訳を任されるのは誇りだとする一方、金の為に誇りを捨てたと言う者もいた。
 エリックに呼ばれた翻訳家カテリーナは、彼の鞄の中に原本があると気付く。
 ある時、エリックは翻訳家たちを集める。
著作の一部が流出し、何者かが500万ユーロを要求してきたのだ。
要求を拒めば、全内容を流出させると言う。
エリックは、翻訳家の中に犯人がいると判断。翻訳を中断させる。
本作をヒットさせないと、彼の会社は倒産してしまうのだ。
 デンマークの翻訳家の部屋から原稿が見付かる。
彼女は、自分の処女作だと説明。
それでも、他の仕事をしてはいけない契約だとして、燃やされてしまう。
 翻訳家たちは、互いに疑いの目を向ける。
だが、ずっと見張っていれば、犯人は何もできないはずだ。
 エリックは、若手の翻訳家アレックスを調べる。
3作目の冒頭部分を持っていた為だが、
アレックスはそれは自作で、こちらの方が出来が良いと言う。
 カテリーナが事情を聞くと、アレックスは真相を明かす。
2作目の冒頭部分は1作目の要約だった。
そこから3作目の冒頭部分を予測したと言うのだ。
カテリーナも原稿を盗もうかと思ったと告白。
エリックの鞄に入っており、暗証番号は予測できる。
 エリックは翻訳家たちを集め、下着姿にさせる。
さらに次の100ページが公開されたのだ。
 カテリーナは3作目の内容を暗記しており、エリックに疑われる。
エリックは、世界同時発売を目指している。
だが作者ブラックは他の出版社と会う予定だとし、独占契約はしていないと言い出す。
エリックが利益を上げる事しか考えていないと言うのだ。

 カテリーナは、アレックスが書いた内容が、2作目とは異なっている事に気付く。
やはりアレックスが犯人なのではと指摘。
 するとアレックスは、再び真相を明かす。
原稿はシェルターで盗まれたと思われたが、実はその前に手に入れていたと言う。
翻訳家が集められる1週間前の事だ。
エリックは時間に正確で、いつも地下鉄の同じ列車に乗っていた。
エリックは鞄を常に持ち歩いていたが、途中、空の鞄にすり替えられていたのだ。
翻訳家仲間数名が共犯で、暗証番号はいろいろ試して開けた。
高性能コピー機で、480ページを2分足らずでコピー。
車とスケボーで先回りし、アレックスは途中の駅で再び電車に。
仲間がネズミを放って騒ぎを起こし、その間に鞄を戻したのだ。
 翻訳家のエレーヌが首を吊って死ぬ。
だが、エレックには彼女が主犯とは思えない。
 一方、盗難に関わった翻訳家たちは、エリックが真相を知っているのではと動揺。
罪を着せ合おうとする。
 犯人から、最後のページを流出させると言う連絡が入る。
追い込まれたエリックは、翻訳家たちを皆殺しにすると騒ぎ出す。
アレックスに銃を向けるが、翻訳家たちが共犯だと気付いてパニックに。
カテリーナを撃ってしまう。
 エリックから入金されないと、自動的に原稿が送信される仕掛けだ。
アレックスはカテリーナの為に救急車を求め、家の場所を知らせる。
助手ローズマリーが向かうが、
そこでエリックの裏切り行為を知った彼女は、送信を止めずに立ち去る。
 観念したエリックは、送金を指示。
それでもすべての原稿が流出し、エリックの個人口座に金が振り込まれてしまう。
息の根を止めたと言われ、怒ったエリックはアレックスも撃ち、警備に拘束される。
アレックスは、胸の所にあった本のおかげで、命拾いしていた。

 アレックスは、逮捕されたエリックに面会。
エリックは、冒頭の文章を知った方法を聞く。
警察が聞いていると承知のアレックスは、
マイクをふさいで、今度こそ本当の真相を告げる。
書いたのがアレックス自身だからだと。
 少年時代のアレックスは、作家ジョルジュと親しくなる。
ジョルジュはアレックスが書いた「デダリュス」を読み、傑作だと言う。
アレックスは自分の作品として出版される事を望まず、
ブラック作として出版される事に。
アレックスは、エリックが翻訳家を閉じ込めるなど、関係者に敬意がない事を問題視。
翻訳家仲間を突き止め、計画を持ちかけた。
原稿を盗む必要はなかったが、仲間を信用させる為に芝居を打った。
実際には、原本はずっとエリックが持っていたのだ。
 エリックの口座には、8000万ユーロが振り込まれた。
事件に見せかけて、エリックが金をいただいたと思われるだろう。
エリックは、ブラックは死んだと言う。自分が階段から突き落としたと。
だがアレックスがマイクを戻しており、その会話は警察にも聞かれていた。
アレックスは、エリックがジョルジュを殺したと確認したかったのだ。
 警官がかけつけ、エリックを拘束。
アレックスこそブラックだと訴えるが、聞き入れられず、
エリックは刑務所に入れられるのだった。

 と言う訳で、オルガ・キュリレンコが出ているサスペンス。
「ダヴィンチ・コード」シリーズの「インフェルノ」が発表される際、
翻訳家を缶詰にして、外部に漏れるのを阻止した事があるらしくて
それをヒントにした設定で、事件が発生すると言う話。
非公開のはずの新作の内容が外部に漏れ、翻訳家の中に犯人がいると考えられる。
オルガは翻訳家の一人で、当初は彼女を中心に物語が展開してするかに思えたが
途中から蚊帳の外に。
中盤で、犯人が明らかになったかに思えて、実はと言う真相が終盤に判明。
鮮やかかと言うと、作り方があまりうまくないという印象を受ける。
翻訳家たちの扱う言葉がまちまちなあたりもサスペンスを生みそうだが
そこはあまり生かされず。

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