ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2020/12/30 「ワンダーウーマン1984」

2020-12-30 00:00:02 | 日記
「ワンダーウーマン1984」
☆☆☆★★

 ジャスティスリーグの一角であるワンダーウーマンを主人公にした2作目。
1作目が大ヒットしたので、続編も期待されたが
コロナ禍で公開が遅れに遅れて今に至ったと言う訳。
ワンダーウーマンはアマゾネスなので歳を取らない一方
相手役のスティーブは前作で死亡。
何かして本作でも再登場するらしいが、まあSF系ではよくある事です。
今年はコロナのせいで、劇場で見た本数も極端に少ないけど、これは見ときます。

ダイアナ・プリンス ワンダーウーマン(ガル・ガドット)
スティーブ・トレバー大尉 前作で死んだ(クリス・パイン)

バーバラ スミソニアン博物館で働く学者
マックス・ロード 石油会社社長
アリスタ マックスの息子
ヒッポリタ女王 ダイアナの母
アンティオペ将軍 女王の妹(ロビン・ライト)
アステリア 伝説の戦士(リンダ・カーター)

[前作のざっくりしたあらすじ]
起:ダイアナは女ばかりのアマゾン族で育つ。
承:独軍の毒ガス計画を知り、戦う事を決意。
転:黒幕は因縁のある軍神アレスだった。
結:ダイアナはアレスを倒す。

起:ダイアナは、願いの叶う石でスティーブを復活させる。
承:石油会社社長マックスは、石の力で強大な力を手に入れる。
転:ダイアナはマックスと戦う為、自らの願いを撤回する。
結:世の中は大混乱になるが、ダイアナは人々に願いを撤回させる。


 幼いダイアナは競技会でズルをして、嘘はダメだと母らにたしなめられる。

 冒頭は、ダイアナの少女時代の話。アマゾン族の島が舞台。
オリンピックみたいな競技会が開催され、代表選手が障害物競走で1位を競う。
出場するのは大人ばかりだが、唯一少女のダイアナが参加。
競技場にはマリオのコースみたいな仕掛けがあり、
そこをひらりひらりと通過したダイアナがトップに。
弓で自分の色の的を射ると、煙が上がって、
観客にチェックポイント通過がわかると言う訳。
選手は競技場の外へ出て、馬に乗って移動。
ダイアナは先頭にいたが、油断したか木の枝に当たって落馬してしまう。
その間に他の選手に抜かれ、馬も去ってしまう。
挽回は不可能かに思えたが、ダイアナはひらめいて
山の下へ向かう側溝を滑ってショートカット。再び先頭になって、競技場へ戻る。
ゴール寸前だったが、将軍に妨害され、優勝を逃す。
ダイアナは抗議するが、母である女王は、ダイアナがズルをした事に気付いていた。
(煙が上がらない箇所があったからね)
女王は、嘘はダメだとたしなめる。
この記憶が物語の後半に生きてくる訳。
飛雄馬がランニングで近道したエピソードに似てるね。


 1984年。ダイアナはワンダーウーマンとして悪党を倒していた。

 そして1984年。前作から70年くらい後。
ショッピングモールで小競り合いやら、子供がケガしそうになったり、
様々な騒ぎが発生。
何者かが素早く収めて、人々には何が起きたかよくわからない事が続く。
もちろんワンダーウーマンことダイアナの仕業だけど
世間ではスーパーマンとかのようには認知されていない模様。
そんな中、ショッピングモール内にある宝石店を強盗団が襲撃。
宝石店には、表に出せない品があって、一味の狙いはそれだった。
騒ぎに気付いたダイアナがかけつけ、鞭みたいなのを使って一味を倒す。


 スミソニアン博物館で働くダイアナは、ラテン語の書かれた石の存在を知る。
その石は、願いを1つだけ叶えると言う。

 スミソニアン博物館に、新たな研究者バーバラが赴任する。
バーバラは地味で、周囲に存在を気付かれないようなタイプ。
彼女を案内したのが、以前から働いていたダイアナ。
何でもこなすタイプで、バーバラは彼女にあこがれを感じる。
バーバラは、先日の強盗事件の際、店の裏から見付かった品を鑑定する事に。
その中に謎の文字が書かれた石があった。
バーバラにも何だかよくわからないが、
ラテン語が読めるダイアナは、それが願い事を1つだけ叶える石だと言う。
ならばコーヒーが欲しいと言ったスタッフは、さっそくコーヒーを入手。
(願い事の無駄遣い)
ちょっと感心したダイアナは、自分の願い事は何だろうと考える。。


 石油会社社長のマックスは石を手に入れ、自身が石となる。
彼は周囲の願いを叶える事で、周囲に自身の願いを叶えさせる。

 石油会社社長マックスは、テレビで散々派手な宣伝文句を叫び
世間の人気者になっていた。
だが、取引先の社長は、マックスが実際には油田を持っていないと指摘。
とんだ詐欺師だと非難していた。
マックスは寄付すると称して博物館を訪問。
案内する事になったバーバラは、有名人を相手にして有頂天に。
実はマックスの狙いは例の石だった。
(彼はもともと石の存在を知っており、強盗も彼の指示らしい)
1つしか願いの叶わない石だが、マックスは自身を石とする事を願う。
すると、もともとの石は朽ち果てる。
マックスは数少ないスタッフをおだて、
彼らが自分に都合の良い状態を願うようにそそのかし、
結果的にマックス自身の願い事を叶えていく。


 ダイアナはマックスの動きを怪しみ、探る事に。
復活したスティーブと組む。
彼は別人の体に宿るが、ダイアナだけはスティーブだとわかるのだ。

 ダイアナはマックスの急変を怪しみ、彼を探る事に。
マックスによるパーティに潜り込む。
彼女に声をかける男性もいるが、目的は別にあるので軽くあしらう。
だが、その中の1人が前作で死んだはずのスティーブだと気付く。
実は石に触れた際、ダイアナはスティーブとの再会を願ったのだ。
ただし、男性の体は別人で、それがスティーブだとわかるのはダイアナだけだ。
ダイアナはアマゾン族なので歳をとらないが、
スティーブは普通の人間なので、
生きていたとしてもなぜ若いままかしらと思っていたが、こういう手を使った訳ね。
スティーブは第一次大戦時代の人なので、80年代の文化や技術に驚く。


 マックスは力を手に入れる為に、人々の願いを叶える。
石油が各地で発掘され、企業は大儲け。
中東には石の壁が現れ、世の中は大混乱に。
スティーブが戦闘機を飛ばしてダイアナと急行する。

 マックスの周囲の人々は、結果的にマックスの成功を希望するように。
今まで実在しなかった油田が、次々と見付かり、企業は一気に利益を上げる。
社員もほとんどいなかったが、次々と採用し、彼らの希望も叶えていく。
油田のある中東へ行くと、取引相手と敵対する部族との間に巨大な壁が現れる。
(マックスに関係のない願いが叶う時もある)
珍妙な願いも次々叶い、世界中が大混乱に。
これって、宇宙大作戦の「ふしぎなふしぎな遊園惑星」やら
ひみつ道具を手に入れたのび太が、調子に乗って大混乱を起こすエピソードみたい。
この事態を知ったダイアナらは、戦闘機を拝借して現地へ急行する事に。
新しい戦闘機だったが、スティーブは操縦方法を何となく理解して飛ばす。
ダイアナは周囲から見えないように、何かの力を使って戦闘機を透明に。
打ち上げられた花火の中を飛ぶ幻想的なシーンあり。
(危なくはないんすかね)
中東で目的を達して退散するマックスの車列を、ダイアナとスティーブが襲撃。
戦車をひっくり返すような活躍を見せるが、
巻き込まれそうになった地元の子供を助けようとして、マックスに逃げられてしまう。


 この事態を元に戻すにはマックスを倒すか、人々が願いを撤回するしかないと知る。
だがダイアナはためらい、ダイアナと同じ力を手に入れたバーバラも反発する。

 ダイアナは石を調査していたバーバラと合流。
マックスの暴走を止めるにはどうすればいいか相談する。
マックス自身を何とか倒すか、
願いを叶えた人々が、願いを撤回するしかないとわかる。
ダイアナの場合、復活したスティーブをあきらめなくてはならない。
さすがのダイアナもこれは躊躇。
そして、バーバラも反対する。
ダイアナにあこがれたバーバラは、彼女のようになりたいと願い、
いつの間にか実現していたのだ。


 マックスは米大統領の願いを叶え、米軍が配備する核ミサイルが急増。
マックスは、世界中の人々に話しかける装備の存在を知る。

 マックスはホワイトハウスに乗り込み、米大統領に面会。
本来ならば追い出されそうだが、
強大な力を得たマックスには大統領さえも逆らえない。
マックスは大統領の願いを聞く事に。
当時は実際にはレーガン時代で、米ソが対立していた時期。
配備する核ミサイルを増やしたいと大統領が願うと、たちまちミサイルが急増する。
感謝する大統領は、衛星を利用して世界中の人々に話しかける装置を紹介。
全面戦争になった時にこれを使用する想定らしいのだが
後にマックスに悪用される事になる。


 ダイアナはマックスを止めようとするが、寝返ったバーバラが妨害する。

 ダイアナらはホワイトハウスに急行。マックスを止めようとする。
大統領護衛官もダイアナには歯が立たず、
力が強い訳ではないマックスは、これにうろたえる。
ところが、チーターと言う怪人になっていたバーバラが現れ、ダイアナを妨害。
バーバラは自身の能力を維持する為、マックスの計画を完遂させたいのだ。
バーバラとチーターの能力はほぼ対等で、決着はつかず。
マックスには逃げられてしまう。


 ダイアナはマックスと戦う為、自らの願いを取り消し、スティーブは消える。
黄金の鎧で米軍の基地へかけつけ、バーバラを倒す。

 ダイアナはマックスを止められないと悟り、自らの願いを取り消す事を決断。
スティーブとの別れは描かれていないが、以後彼は登場しない。
決戦の覚悟を決めたダイアナは、
アマゾン族の伝説の戦士であるアステリアが使っていた黄金の鎧を身に着ける。
そして、鞭みたいなのを普段よりも大胆に使って、大空を大移動。
最終的には空飛んでるような感じに。マックスがいる米軍の基地へ向かう。
そこにはバーバラも来ていて、ダイアナと対決に。
今度はダイアナが勝利し、バーバラを倒す。
ただし、バーバラは死んではおらず、次回以降に再登場の可能性あり。
と言うか、世界中でバーバラだけは願いを取り下げなかったかも。


 マックスは世界中の人々に話しかけ、彼らの願い事を叶えて大混乱に。
米ソは戦争寸前になる。

 米軍の装置を使って、マックスは世界中の人々に話しかける。
仕掛けはよくわからんが、各国のテレビとかに侵入するんだったかな。
英語が通じない地にはどうなるのかしら。
マックスが人々の願いを叶えると告げると、世界中の人々の願いが次々叶えられる。
喜ぶ人もいるが、牛が欲しいと願ったら都会の真ん中に牛が現れてしまったり
奥さんに死んじまえと言ったら、本当に死んでしまったりと大混乱。
収拾がつかなくなる。
おまけに、米軍の核ミサイルが急に増えた事から、ソ連は戦争行為だと判断。
米国に核攻撃を仕掛けようとする。全面戦争寸前だ。


 ダイアナはこれは嘘だと訴えかけて、人々に願いを撤回させる。
マックス自身も、息子を助ける為に自身の願いを撤回する。

 何とかマックスのいる部屋に侵入したダイアナ。
だが、何だか強風が吹き荒れ、マックスの近付く事は出来ない。
それでも、ダイアナの声は装置を通じて世界中の人々に届く。
あなたたちが叶えた願い事は全て嘘だ。
本来あるべき姿を思い出してみたいな事を訴える。
この声が世界中に届き、人々は願い事を次々撤回する。
人々が願い事を撤回する事により、マックスが手にした巨大な力も失われる。
大半の力を失った所で、我を取り戻したマックスは、米ソが戦争寸前だと気付く。
(大統領は願い事を撤回していなかった)
このままでは、マックスにとって自身よりも大切な息子アリスタも犠牲になる。
マックスは自身の願いも撤回し、力を失うが、米ソの戦争は回避される。
マックスは自身の暴走を反省し、良き父親に戻る。


 世界は平和に。
街には、かつて伝説の戦士アステリアの姿があった。

 世界の大混乱が収まり、人々は平穏な生活の幸せに気付く。
ダイアナは、かつてスティーブの魂が宿っていた男性と再会。
彼はダイアナの事など知らないが、ダイアナは彼を見てほほ笑む。
一方、世界中にあった混乱は、なかった事になった訳ではないようで、
某所では電柱が倒れる騒ぎが発生。
そこにいたダイアナぽい女性が、軽く電柱を受け止め、人々が負傷する事は免れる。
彼女はダイアナではなかったが、名前を聞かれるとアステリアだと言う。
ダイアナが語った、アマゾン族の伝説の戦士だ。
そして彼女を演ずるのが、TV版でダイアナを演じたリンダ・カーターだった。
(TVスーパーガールの大統領)

 と言う訳で、ワンダーウーマンは、1984年の時代に密かに活躍していた。
時々悪党を倒すが、監視カメラの映像を残さず
目撃者の話から、何かいるらしいと噂される程度の存在に。
ワンダーウーマンことダイアナはスミソニアン博物館で働いていたが
そこに願い事が叶うと言う石が運び込まれる。
ダイアナはそれに触れてスティーブの事を願ったので、彼が復活したと言う訳。
一方、怪しげな実業家マックスがこの石を入手。
石の力を使って、次々と力を手に入れていく。
石は一度しか願い事を叶えられないのだが、
マックスは抜け道を見付けて、何度でも叶えられるようになったのだ。
願い事を叶える原理は「不思議な力」としか言いようがないが
多くの人の願いが全部叶うと、世の中は大混乱。
のび太がドラえもんのひみつ道具を使って、収集が付かなくなったような事態に。
宇宙大作戦でも似たようなエピソードがあったが
普通ならコメディタッチになる所を、真面目に描くとこうなるという訳。
ジャスティスリーグ間のクロスオーバーや、続編を匂わせるシーンはなく
ちょっと物足りない所もあるが、
個人的には前作より面白く、2時間半と長めの作品も割に飽きずに見られた。
続編も製作が決まったとの事だが、
さすがにスティーブの再々登場は厳しいかな。
作曲者が変わったので、前作のテーマ曲は登場せず。
ラストにTV版のリンダ・カーターが出てくるが、TV版の曲が出たりはしない。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2020/12/30 「ハー... | トップ | 2020/12/31 「フォ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事