「フロム・ディープ・ウォーター」(2020年米).
リズ 悪夢を見る女性
ロベルタ リズの新しい恋人
セス リズの彼氏。サメに襲われて死亡
ペイトン リズの姉。サメに襲われて死亡
リズのカウンセラー
起:かつてサメに襲われたリズは、サメや死んだ姉らの幻覚を見るようになる。
承:リズは、死んだ姉や彼氏の幻覚に悩まされる。
転:姉や彼氏の幻覚は、リズに新しい恋人と別れろと脅す。
結:リズは最初のサメ襲撃で死亡。全ては死を目前に見た幻覚だった。
暗闇を泳ぐリズは、サメに襲われる悪夢を見る。
リズは1年前にサメに襲われ、姉ペイトンと恋人セスが死亡。
いまだにトラウマを抱えており、カウンセリングを受けているのだ。
新しい恋人ロベルタはリズを慰めるが、リズは幻覚や悪夢を見る。
ロベルタとの関係について、セスに許されていない気がすると話す。
カウンセラーは、恋人を作って自分を解放できれば、サメも現れなくなると言う。
だが、カウンセラーと話している最中にもサメの幻覚を見てしまう。
やがてリズの前に、死んだはずのペイトンも現れるようになる。
ペイトンは、自分がセスと浮気していたと明かす。
リズは2人の関係に感付いていたが、誤解だと思うようにしていたのだ。
リズはカウンセラーに相談。
ペイトンの幻覚は、気付いたら消えたと話す。
1人だけ生き残った罪悪感かも知れないと言うが、
カウンセラーは幻覚に理屈はないと告げる。
リズはペイトンらと海へ行き、自分だけ船に戻った。
ペイトンとセスの関係は、以前から疑っていた。
サメが現れて2人が襲われたが、ペイトンを助けるべきか迷った事を認める。
今度はセスの幻覚が現れ、ロベルタと寝るのはやめろと告げる。
ペイトンの幻覚は、リズがロベルトと別れなければ成仏できないと言う。
カウンセラーは答えはないとし、解決するのは自分自身だと告げる。
リズはプールに挑戦するが、入る事が出来ない。
ペイトンとセスの幻覚は、ロベルタと別れられないなら、自分たちがやると脅す。
やむなくリズはロベルタに別れを告げ、愛していないと言って追い出す。
だがロベルトは、放っておけないと戻ってきた。
リズはナイフを持つが、ロベルタではなくペイトンらを刺す。
実際にはペイトンはおらず、ロベルタは自分を見失っているだけだと告げる。
眠れないリズは、ロベルタの大麻を試す事に。ハイになって1日以上眠る。
ロベルタは、睡眠不足だったのだと言って愛し合う。
カウンセラーに、2週間も悪夢を見ていないと報告。
ロベルタと海へ行く予定で、仕事にも復帰するつもりだ。
だがある日、リズの所へ頼んだ覚えのないピザ屋が訪れる。
ドアを開けるとペイトンがいて、リズは現れたサメに喰われてしまう。。
リズは死亡判定される。死因は、サメの襲撃による失血死だ。
カウンセラーとロベルタは実は女医で、
リズが見ていたすべては、死を目前に見た幻覚だったのだ。
と言う訳で、サメが出てくる珍品。
WOWOWでサメ映画の一挙配信をしていて、十六番目に観た代物。
主人公のリズは、1年前にサメに襲われ、姉と彼氏を失う過去があった。
リズは、サメや死んだはずの姉や彼氏の幻覚に悩まされる。
サメと再対決して克服する展開とか
幽霊ザメによって実際の犠牲者が出る展開を想像するが、どちらでもない。
どちらかと言うと、サメものと言うよりも
トラウマから抜けられない女性を描いた作品と言う感じ。
姉や彼氏(の幻覚)は、リズの新しい恋人(今度は女性)を快く思わず
別れさせようと仕向ける。
リズって事故のショックで家にこもっていたはずなのに
いつの間に新しい恋人が出来たのかしらと不思議に思っていたら
思いがけない結末になって、それで説明がつく。
(製作サイドが意図した訳ではないかも知れないけど)
まあ、ホラーものとかでありがちな落ちだけど、
最近観た一連のサメ作品に比べると、だいぶ上出来と言える。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます