昼から告別式に参列しました。
今朝、新聞を広げている主人が「W医院の先生が亡くなってるよ、今日市内で告別式だけど行くんだろう」
「もちろん」
10月の定期健診の予約をしようと思っていた矢先の出来事。
4月と10月、年に2回歯石取りと悪い個所があれば治療をお願いしていた歯科医の先生。
年齢は61歳とまだまだこれからという年齢なのに・・・この先生が好きで30年通ったのかも知れない。
きびきびしているところ、誠実なところ、優しいところetc
しかし治療室では衛生士さんに厳しく、私語などは無い。そんな治療室が私は好きだった。
そうそう息子が小さい時、虫歯の治療に行った時の事
治療をし始めると、怖がりの息子が「先生ちょっと待って、ちょっと待って」と言い出した。
私は恥ずかしいのと先生に気の毒でつい息子を叱った。
そんな時でも先生は嫌な顔もせず息子が口を開くまで待ってくれた。
娘の3歳に検診で虫歯が見付り治療するように勧められた時に、私は思わず息子の時を思い出し話すと
先生は「この子は大丈夫ですよ、お兄ちゃんとは違います」と言われ
治療の為、先生の歯科へ訪れ治療をお願い。
確かに娘は一言も喋らず治療を受けた。
3歳児検診の数分で子供の性格が判るのかと、この時も驚いた。
今まで、先生と交わした会話は歯の治療に関する事が殆どだが、これからいろいろアドバイスを受ける事もできなくなった。
他人との別れがこんなにも辛くて悲しいとは・・・
告別式で分かった事だが、20日の木曜日まで診察していたそうだ。
4月治療に通った時に奥様に聞いていた。先生ご自身が治療の為通院しているので金曜日の診療はお休みと。
21日の金曜日に体調を崩し入院し24日に亡くなられたと聞いた。
この先生らしい生き方だったのかなと。
告別式の参列者は200人以上だっただろう。
T市歯科医師会会長の肩書きだけではなく、先生の人徳ではなかろうか。
先生、長い間お付き合いありがとうございました。
お疲れさまでした。
ご冥福をお祈りいたします。