松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

櫨の石鹸プロジェクト その1 櫨蝋の使い道

2014-09-08 23:16:41 | 櫨ものがたり
櫨蝋の使い道は?といえば、和ろうそくが一番先にイメージされます。
しかし、割合から言えば、図のように和ろうそくは13%しかありません。

櫨蝋は櫨の実を搾ったままの「生蝋(しょうろう・きろう)」と精製加工した「白蝋(はくろう)」と大きく二種類に分けられ、未精製の「生蝋」は和ろうそくの原料となり、それ以外は全て「白蝋」になります。

つまり割合からいえば、実質的な櫨蝋の主役は「白蝋」です。

白蝋はその多くが海外に輸出され、貴重な天然油脂として医薬品や化粧品、工業用品の原材料になっています。ほとんど表舞台に立つことはなく、その特性が知られることもないのが現状です。

この白蝋を活かして櫨の魅力を伝えることができれば…。

そんな思いで私は櫨蝋のワックスを販売していますが、昨年まで雑貨石鹸も販売していました。ところが大変好評だったにも関わらず、残念ながら製造元である個人の都合により製造中止になってしまいました。

すでにリピーターになっていただいた方達からの声を聞くたびに、なんとかしなくちゃと心が揺れてきましたが、先立つものがないと商品開発はできません。

今までは、すでにあるものを受け継いだり、ちょっと工夫を凝らすことで商品にしてきましたが、石鹸となると話は違います。

石鹸のきちんとしたものを作ろうとすると、最低でも1,000個のロットが目の前に立ちはだかってくるからです。

もし売れなかったら、たくさんの在庫を抱えるハメになります。

しばらくの間、お金の算段もないのに夢のように考えが行きつ戻りつしていると、たまたま補助事業の公募を知りました。

「小規模事業持続化補助金」上限50万円です。

もしこの事業に採択されたら櫨蝋の化粧石鹸を作る夢が現実化されます。

迷う必要なく、さっそく商工会議所のセミナーを受けて書類作りに取りかかりました。

採択されるかどうかはわかりませんが、書類を作ることは夢を現実的な計画にする作業ともいえます。

石鹸を望むお客さんからの声を心の励みに、私はせっせと作った書類を診断士の先生に見せました。

しかし、先生は怪訝そうな顔で私に質問してきました。

その2に続く

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