松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

すごい視力を持ってなくても

2008-07-08 23:36:05 | 和弓と櫨
弓が自分にもできるかもしれないと思ったことの一つに、
超人的な視力は必要ないという事がありました。

私は小学生の時から近視で、今コンタクトしてますが
遠くを狙うスポーツは、視力が良くなくてはいけないという固定観念がありました。
実際、射撃やアーチェリーなんかでは視力が良い方が有利のようです。
(もちろん近くでやれるスポーツでもありませんが)
当然弓道をやっている人も皆、すごい視力ばかりなのでは?と思っていました。

ところが、実際に弓を引いている先生たちは老人が多いし、
メガネをかけている人も多かったので、私の固定観念も緩んできました。

ある日、必死で的を見て矢を追っている私を見たT先生が
「そんなに目をかっと開いて見るもんじゃないよ。もっと軽く見なきゃ。」

確かに、まなこをカッと開いて見たからといって、矢がそこに飛んでいくわけではありません。
しかしなかなか軽く見るのは難しくて、気がついたら目を見開いて凝視しています。

ある日、またT先生がブツブツ言っていました。
「羽が黒っぽいから安土と見分けがつかないんだよな。最近目も悪くなったし。」
そう言うT先生の矢は、いつも同じような場所に行き、よく中っています。

「先生、なんでよく見えないのに、どこを狙ってるんですか?」
「なんとなく、あそこ辺りかなぁと思って。」

そんなアバウトな狙い方でどうして中るんだろう?と疑念がわきつつも
良い視力がそんなに必要でないと思うと、どこかほっとするものがあり、
私も同じように、なんとなくあそこ辺りに向かって矢を発射しようと決心しました。

弓の事を、より好きになった瞬間です。

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6 コメント

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的見 (紅の豚)
2008-07-09 13:26:25
梅雨が明けて暑いひが続きますね。

弓構えから目は半眼にするのですよ、的を見るのでは無くただ何と無く的を眺めるのみ、目を開いて的を見ると雑念が生じます。

和弓の不思議な処は照準器が無くても、しっかり狙わなくても同じ所に矢が付く事です、 甲矢が的中したら、必ず足の幅半分前に出て乙矢を引くように先生から指導されました、それも射掛けない用心です。
調子が良いときは、筈に射掛けることがたまにありますよ。

なんとなく・・・・ は素晴らしい。
籐何枚目とか狙いを付ける事は、射が卑しくなると、先生から戒められました。

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目も体の一部 (elster)
2008-07-09 19:39:15
乙矢が甲矢に射掛けるって、そんなに超珍しいわけでもないんでしょうか。う~む。とにかく的に入るのも珍しい私から見れば奇跡みたいな出来事です。
しかしやはり紅の豚さんも、なんとなく半眼で的を眺めるだけで弓を引いてらっしゃるんですね。私はまだ思ってるだけで、全然実践できてませんが、そういう射ができるようになりたいなぁ。
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お見事!! (hideoitaita)
2008-07-09 21:55:26
なにはともあれ、上達しているではありませんか!
矢の刺さり方も安定して真直ぐですし、階段を一つ上がったという気がします。
さらに上昇しましょう!!
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ありがとうございます。 (elster)
2008-07-09 22:10:24
最近矢がまっすぐに飛んでる感じがします。以前は技術的にも精神的にも「当たるも八卦、当たらぬも八卦」みたいなとこがあったので…。
やっぱ練習の積み重ねなんですね!まだまだ弓力も上げたいし、引き続きいっぱい引きま~す。
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質問 (紅の豚)
2008-07-10 00:06:03
6本の矢所を見て何か感じませんか?素晴らしい上達のヒントが有りますよ!
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むむ? (elster)
2008-07-10 05:12:09
矢所を見て、何かを感じる?むむむ。
わかりません、先生!
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