後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔19〕劇団ひこばえ通信(村上芳信さん発行)90号が届きました。

2015年03月14日 | 図書案内
 横浜市在住の村上芳信さんから劇団ひこばえ通信90号が先日届きました。A4で18ページ立て、写真もふんだんに入っていて、とても読みやすいものです。内容は次のとおりです。
 1,2015スプリングシアターフェス参加 劇団ひこばえ「手児奈」、神奈川区民ミュージカル「放射線」案内!
 2,廃炉作業の現場から放射線測定を考える、福島原発廃炉作業員の「放射線測定通信」を読む!
 新連載 私の方丈記①「ふるえる町にて」
     私の方丈記②「18年ぶりに教え子の奈穂さんを訪ねて」
 編集後記

 そもそも村上さんとはどういう方なのか紹介しておきましょう。
 1942年大阪生まれですから、私より数年先輩ということになります。彼の名前が最初に私にインプットされたのは、1970年代のことです。彼は1977年に横浜で公立中学校教師として、少数派労働組合の結成に参加します。学習指導要録や通知表などの評価問題を鋭く提起した組合として記憶に残っています。村上さんはその中心的存在で、私にはまさに組合の闘士として映っていました。
 2度目の村上さんとの出会いは、1990年代になってからでした。51歳で初めて中学校の演劇部顧問になります。それからは学校と地域の演劇教育に全力で取り組まれるのです。その超人的な活動には目を見張りました。
・1999年 横浜北部中学校演劇教育研究会会長
・2000年 地域演劇教育集団「劇団ひこばえ」代表
・2001年 緑区民ミュージカル、青葉区小中学生ミュージカル設立
・2003年 港北区民ミュージカル設立
・2005年 神奈川区民ミュージカル、鶴見区民ミュージカル設立
・2006年 アース世界青少年芸術フェスティバル(バンクーバー)に「アースよこはまミュージカル」を結成し参加
・2007年 神奈川県地域演劇交流発表会を中心になって推進
・2009年 旭区民ミュージカル結成に参加

 彼の活躍をもっと広く知って欲しいので、著書を紹介します。『夢を演じる!』(副題、横浜で演劇教育と地域演劇をつくる、晩成書房、2010年)です。学校と地域での、けして私には真似のできない優れた演劇教育の実践です。是非読んでいただきたい本です。
Ⅰ章 再任用教員としてA君らとの365日
Ⅱ章 演劇が子どもたちを育て地域を変える
Ⅲ章 区民ミュージカルがつくった演劇教育と地域演劇
Ⅳ章 アースよこはまミュージカルは芸術で社会を変える
Ⅴ章 「劇団ひこばえ」ってなあーに!?
Ⅵ章 劇評「横浜の演劇教育をふりかえって」
Ⅶ章 評論「演劇と社会を見つめて」

 あまり体調が良くない村上さんは、劇団ひこばえ通信を100号で終了するとしています。夏ぐらいまで発行の予定だそうです。私たち夫婦のミニコミ「啓」も現在95号で、100号で終了かな,なんて考えています。なぜか、少し寂しくなります。



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