連れ合いの福田緑が写真集『祈りの彫刻』シリーズ(全5冊、丸善プラネット株式会社)を出版したり、それを元にした写真展を開催したりすることで、多くの人と知り合うことができました。そのお一人に関西在住の中村英之さんがいらっしゃいます。東京での写真展にもわざわざおいでいただき、我が家にもみえたこともあります。
その中村さんからご自身が企画・撮影・インタビューなどをお一人でこなした「Weフォーラム2023オンライン:第1回〈シリーズ・戦争を語る 1〉「二度と人を「靖国の神」にしてはならない」(古川佳子さん)の案内をいただき、参加することにしました。
2,3日して感想を会の事務局に送りました。
◆半田たつ子さん編集の「We」の初期に小学校の家庭科実践を連載させていただいた者です。今回のフォーラムへは映像作成者でインタビューアーの中村英之さんからのお誘いで参加させていただきました。
「箕面忠魂碑違憲訴訟」については基礎知識も乏しかったのですが、重要な役割を担った方々の人となりが垣間見られて良かったです。古川佳子さんは様々な社会運動に対して悲壮感はみじんも感じられず楽しんでおられるようでした。運動を長く持続される秘訣のようなものを学んだ気がします。とりわけ印象深かったのは大杉栄と伊藤野枝の四女、伊藤ルイさんのことです。我が家(東京都清瀬市)の近所に住まれるルポライターの鎌田慧さんからもご自宅に宿泊されたことなどを伺っていました。
いま古川さんの『母の憶い、大待宵草』(中村さんからいただいたものでした)を再読しています。インタビューでの語り口とは若干ニュアンスが異なる文学性を漂わせる「よき人々との出会い」でした。
感想メールにもある『母の憶い、大待宵草』を興味深く再読しています。内容を紹介します。
■『母の憶い、大待宵草』(白澤社HPより)
著者 古川佳子[著]/田中伸尚[跋]
2,860円(本体2,600円) 四六判並製、256頁 2018年3月
●内容紹介
著者は、箕面の忠魂碑移設に公費を支出するのは違憲だとして起こした住民訴訟の原告兼事務局の一人。そこには、戦争末期に相次いで戦死した二人の息子を〈是れに増す悲しき事の何かあらん亡き児二人を返せ此の手に〉と生涯忘れることがなかった母の憶いがあった。地裁で画期的勝訴となったのち、「普通の主婦」だった著者は怒濤の日々を送ることになるが、そのなかで出会った、いまは亡きよき人々との交流を描いた感動のエッセイ。ドキュメンタリー作家・田中伸尚さんが跋文を寄稿。
●著者略歴
古川佳子(ふるかわ よしこ)
1927年大阪生まれ、二男三女の次女。兄二人は戦争末期に相次いで戦死。46年古川二郎と結婚し、二男一女を育てる。箕面の自宅近くの忠魂碑移設について、神坂夫妻の呼びかけで夫とともに違憲訴訟の原告の一人となる。82年の地裁判決での画期的勝訴ののち、怒濤の日々を過ごす。出会ったよき人々との交流を『反天皇制市民1700』に15回連載し、本書となる。
●目次
第一章 父、小谷謙蔵のこと
第二章 母、小谷和子のこと
第三章 母、和子の戦後
第四章 夫、古川二郎のこと
第五章 ランソのヘイ、松下竜一さんのこと
第六章 箕面忠魂碑違憲訴訟、神坂哲・玲子夫妻のこと
第七章 「紡ぎ人」伊藤ルイさんのこと
第八章 啖呵きる短歌を詠う三木原ちかさんのこと
第九章 「戦死ヤアハレ」、竹内浩三さんのこと
第十章 忠恕のひと、井上とし枝さんのこと
跋 過去が朝 くる前に(田中伸尚)
さて、このフォーラムは現在6回まで予定されています。
・第2回 4月13日(木)20時~「ジェンダー視点で見直す『バックラッシュ』と政治」竹信三恵子さん(ジャーナリスト)
・第3回 5月13日(土)14時~〈戦争を語る 2〉「記憶の中の戦後史」向井承子さん(フリーランスライター)
・第4回 6月9日(金)20時〜「クルド女性と日本社会をつなぐ~ことば・食・友だち」磯部加代子さん(ジェミニ代表/トルコ語通訳)
・第5回 7月8日(土)14時~〈戦争を語る 3〉「私の戦争体験とその後」入江一惠さん(NPOひまわり会創始者/Weの会・関西)
・第6回 9月8日(金)20時〜「ジェンダー×植民地主義 交差点としてのヒロシマを語る」高雄きくえさん(ひろしま女性学研究所主宰)
その中村さんからご自身が企画・撮影・インタビューなどをお一人でこなした「Weフォーラム2023オンライン:第1回〈シリーズ・戦争を語る 1〉「二度と人を「靖国の神」にしてはならない」(古川佳子さん)の案内をいただき、参加することにしました。
2,3日して感想を会の事務局に送りました。
◆半田たつ子さん編集の「We」の初期に小学校の家庭科実践を連載させていただいた者です。今回のフォーラムへは映像作成者でインタビューアーの中村英之さんからのお誘いで参加させていただきました。
「箕面忠魂碑違憲訴訟」については基礎知識も乏しかったのですが、重要な役割を担った方々の人となりが垣間見られて良かったです。古川佳子さんは様々な社会運動に対して悲壮感はみじんも感じられず楽しんでおられるようでした。運動を長く持続される秘訣のようなものを学んだ気がします。とりわけ印象深かったのは大杉栄と伊藤野枝の四女、伊藤ルイさんのことです。我が家(東京都清瀬市)の近所に住まれるルポライターの鎌田慧さんからもご自宅に宿泊されたことなどを伺っていました。
いま古川さんの『母の憶い、大待宵草』(中村さんからいただいたものでした)を再読しています。インタビューでの語り口とは若干ニュアンスが異なる文学性を漂わせる「よき人々との出会い」でした。
感想メールにもある『母の憶い、大待宵草』を興味深く再読しています。内容を紹介します。
■『母の憶い、大待宵草』(白澤社HPより)
著者 古川佳子[著]/田中伸尚[跋]
2,860円(本体2,600円) 四六判並製、256頁 2018年3月
●内容紹介
著者は、箕面の忠魂碑移設に公費を支出するのは違憲だとして起こした住民訴訟の原告兼事務局の一人。そこには、戦争末期に相次いで戦死した二人の息子を〈是れに増す悲しき事の何かあらん亡き児二人を返せ此の手に〉と生涯忘れることがなかった母の憶いがあった。地裁で画期的勝訴となったのち、「普通の主婦」だった著者は怒濤の日々を送ることになるが、そのなかで出会った、いまは亡きよき人々との交流を描いた感動のエッセイ。ドキュメンタリー作家・田中伸尚さんが跋文を寄稿。
●著者略歴
古川佳子(ふるかわ よしこ)
1927年大阪生まれ、二男三女の次女。兄二人は戦争末期に相次いで戦死。46年古川二郎と結婚し、二男一女を育てる。箕面の自宅近くの忠魂碑移設について、神坂夫妻の呼びかけで夫とともに違憲訴訟の原告の一人となる。82年の地裁判決での画期的勝訴ののち、怒濤の日々を過ごす。出会ったよき人々との交流を『反天皇制市民1700』に15回連載し、本書となる。
●目次
第一章 父、小谷謙蔵のこと
第二章 母、小谷和子のこと
第三章 母、和子の戦後
第四章 夫、古川二郎のこと
第五章 ランソのヘイ、松下竜一さんのこと
第六章 箕面忠魂碑違憲訴訟、神坂哲・玲子夫妻のこと
第七章 「紡ぎ人」伊藤ルイさんのこと
第八章 啖呵きる短歌を詠う三木原ちかさんのこと
第九章 「戦死ヤアハレ」、竹内浩三さんのこと
第十章 忠恕のひと、井上とし枝さんのこと
跋 過去が朝 くる前に(田中伸尚)
さて、このフォーラムは現在6回まで予定されています。
・第2回 4月13日(木)20時~「ジェンダー視点で見直す『バックラッシュ』と政治」竹信三恵子さん(ジャーナリスト)
・第3回 5月13日(土)14時~〈戦争を語る 2〉「記憶の中の戦後史」向井承子さん(フリーランスライター)
・第4回 6月9日(金)20時〜「クルド女性と日本社会をつなぐ~ことば・食・友だち」磯部加代子さん(ジェミニ代表/トルコ語通訳)
・第5回 7月8日(土)14時~〈戦争を語る 3〉「私の戦争体験とその後」入江一惠さん(NPOひまわり会創始者/Weの会・関西)
・第6回 9月8日(金)20時〜「ジェンダー×植民地主義 交差点としてのヒロシマを語る」高雄きくえさん(ひろしま女性学研究所主宰)