
先週 梅の花を撮り損じた帰りの道すがら 近傍の「男神岩」の展望台へ 気まぐれで立ち寄った。
ここには一度 昭和の末に崖っぷちまで行って立ったことがあり その場面の記憶だけは鮮明に残っている。こうして平成の末に少々整備された施設から眺望できるのも なんかの縁のようで その場に立ってはじめて 不思議な心持ちになったのでした。
今は立ち入り禁止だが 30年前は自然のまま開放状態で 度胸試しみたいに先端に立つことができた…が どこをどう歩いたかは やや曖昧な記憶である。
あっという間の30年だったような気もするし 記憶のヒトコマごとに思い返すと…長くいろいろあって よくここまで耐えてきたもんだとも…フクザツなものがある。そもそもにして 30年を簡潔にまとめること自体が無謀なのだが…。
頭の中がまとまらないままに 県北の地から いわての南方の山々を眺望すると 山が なんとなく かすかに笑っている…ような気がした。(自己満足?)
「山笑ひ歳月人を隔てけり:鈴木真砂女」