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「唐たけし」さんは 大正末期~昭和の戦前にかけ 日本写真界で活躍した写真家。
実は 身近過ぎるのかよく分っていなかった。知識も情報も手元になく 失礼なが
ら勝手にフツーの街の写真屋さんだろう?程度の 浅い認識であった。
苗字が珍しいのと 市内に二軒(施設現存)の「唐」姓の元「寫眞館」らしき建物
が在り・・なぜ?と浅~く思い 薄っすら気にかけながら はや50年が経過。
自粛でボーっとしていたら (自分にとっては)突然 県の美術館で企画展をやる
というポスターが目に入り 自粛蟄居のご時世とはいえ 絶好の機会は逃せない!と
無理矢理ヒマ時間を画策し 幸運もあり三密回避で無事観賞出来た。作品・資料数は
全214点。個人所有の資料も含み よく集め 完璧展示で 認識を改めた。
これが最期の御対面だろう?と一点一点ガツガツ喧嘩腰?で見て(ペン持ち込み禁
止で メモが取れずすぐ忘れる‥泣)短い感想をコツコツ頭に刻むこと90分。あっ
と云う間だったが 観賞後はひどく疲れた。歳をすっかり忘れていたのである。
人と会うことも無く 閉じ籠ってばかりの生活が続き どうも頭の中に霞がかかっ
たような 軽く風邪をひいて 治りかけているような気分‥‥‥きっと ひさびさに
藝術の世界にどっぷり浸かったせいでありませう‥(圧倒的な看板写真の雪質感!)。
「よくもなくわるくもなくて春の風邪:下田実花」
自分もよく知らなかったのでお恥ずかしい
次第。もし 若い頃に存在が分っていれば
無芸大食を恥て あるいは写真に手を出さ
なかった?かもしれません。
売店で写真集を販売していましたが・・値段も
作品の品格もお高いのと 自分に残された時間を
考えて・・手ぶらで帰ってきました。
(これが 後で 効いてくるかもしれませんが・・?)
二月も最後の週 まもなく 三月。状況に変化は
ないとしても なんとなく気持ちはウキウキです。ハイ