25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

流れ流れて北京在住!

2020年01月06日 | 文学 思想
「流れ流れて北京在住!」というブログを時々読む。読むというよりは見る。文字がとっても少ない。「弁当」という題があれば、ひとり作った弁当も写真を載せて、
 御用始です。
 お弁当を持って行きます。

 (ここに弁当の写真)

 まだ暗い北京です。
 今日も寒そうです。
 気合い入れて行きます。

 という風である。なんていうことはない。でもぼくはこの人のことが気になって
ついどうしてるかな、と思い、昔行った北京の路地裏や最近行った北京の街並みを思い浮かべ、作者の1人暮らしを思い浮かべる。別に何かを主張しているわけではない。俳句や短歌を書いているものでもない。本当のところは知らないが、さすらっている感じもするし、寂し気な感じもする。
「気合い入れて行きます」に弁当つくって、気を張るぞ、という自分を奮い立たせる雰囲気が「侘しさ」も伴って思える。饒舌ではなく、何これ? と思うがまた気になってしまう。これだけの文で想像してしまうことが多いのだ。それは作者が隠して書かないから。
 
 ブログの作者の文を追いかけ読んでいくのもおもしろいものだ。書店で売っているエンタメ・大衆小説やへたなサスペンスもを読むより気に入ったブログを読むほうがおもしろいものだ。編集者の目など通らず、思うように書いている。
 いっぱいあるのだろうな。