25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

疑問

2017年05月24日 | 社会・経済・政治

 いつもテレビニュースを見ていて思うことだが、アメリカが経済交流もなにもない北朝鮮に軍事行動を起こすことにどんな利益があるというのだろう。

 逆に北朝鮮がアメリカのみをターゲットにして、核保有国家として認めさせたいと考え、ミサイルの実験をする。そしてその先に戦争を想定した場合、北朝鮮にどんな利益があるのだろう。テレビでは実をいうと、そういう問いには答えていない。ミサイルの質がどうだとか、中国の経済制裁に、ロシアが割って入ってきたとか、そんなことしか連日伝えていない。

 毎日北朝鮮ニュースでうんざりとする。

 やがて核弾頭を搭載させ、アメリカ本土に届くと言っても、一発撃てば北朝鮮は数日で滅びる。どちらも得はない。

 テレビドラマ「クライシス」は共謀罪を意識したような警察ドラマである。格差社会になってしまった日本で、弱いものの側である若者が内閣の大臣の息子、娘を殺そうと計画をたてるが、事前に阻止されてしまう。小栗旬演じる刑事が犯人を捕まえたときに、こっそりと、「お前が殺そうとした男が、お前が自由になったときに、ちっとも変わっていなかったら、やっちまえよ」と言わせるところが製作者側の矜持でもあっただろう。

 年収600万円あれば借金することもなく大学にいかせられる。両親懸命にはたらいて、450万円では、大学進学の話をすると父母の顔が曇る。奨学金で行っても、マイナスの社会人スタートとなる、とテロのリーダーが言っていた。

 こんな話はまだ楽な方で、今や6人に1人が貧困である。教育が受けられなかったら、できる仕事の範囲は極端に狭くなっていくだろう。もはや近い将来、人工知能やロボットが現在の職業の47%を奪ってしまう、という発表すらある。

 パソコンができないと働けないように、プルグラミングができる人間が優遇されるように、社会は徐々に変化している。

 こういう変化によって、得する既得権益者がいて、一方に真面目に生きる若者がいたら、若者の方に応援したくなるのは当然だ。加計学園問題はそんな話とも繋がっている。とことがマスコミは怖じけてしまっている。「ひるおび」もすべての報道番組もである。

 もうひとつ馬鹿なと思うことがある。それは最近「朝まで生テレビ」に出演し始めた国際政治学者三浦るりの行動である。舛添と同じような類いかもしれない。安部首相の一日の記録が新聞に毎日載るが、三浦も会食しているのだった。こういうことしていたら、彼女の論評も疑わしくなる。取り込まれるのと同じである。ダメだなあ、と思う。存分に政治を斬ることなんてできやしない。そんな人は会食しない。ああ、つまらない。

 

 

 



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